20141107
入院33日目、通算64日目
バイタル
36.5° 上116 下72 拍85 体重68.4
楽しい連泊も終わり、検査づくめの1週間。
採血やら採尿検査やら。
24時間採取で2000cc、基準がわからないけど、頑張って水分は取るようにしている。
血液検査の結果、白血球が低く抗がん剤治療は次週の11月10日からと、スケジュールが決まったと昨日看護師さんから聞いた。
なら……と、今週も外泊申請を出し、受理されたところだ。
入院していて治療がされていないと、やる事がほとんどない。
白血球が低いとは言え外泊が認められている身。
病院の敷地内を散歩する事は全く問題ないので駐車場をウロウロしてみたり、病院の裏手を探検してみたり。
医療性廃棄物の管理場付近に行った時は、流石に緊物々しさに緊張はしたけど。
もちろん厳格に管理されているので、内容物が外から見える訳でもなく、周辺は立ち入り禁止区域で近寄る事は出来ない。
しかし「医療性廃棄物」と書かれた廃棄ボックスはそれだけで存在感は大きい感じがした。
少し遠目の駐車場には、結構いい車が停まっていたりするので、病院関係者の駐車スペースなのかと詮索してみたり。
病院の裏手で「呼吸器科」の点滴台に掴まりながら、こっそりタバコを吸っている患者さんと遭遇したり。
なかなかの冒険感を味わっていた。
しかし、広い病院の敷地を一周するだけでだいぶ体力を消費する。
さしずめドラクエで言うところの「毒に侵されている」状態なのかもしれない。
まぁ、そんな感じで散歩して、戻ったらシャワーを浴びて。
悠々自適に暇を持て余していた。
夕方、町川先生が回診に来た。
「ロンさん、来週からの治療方針が正式に決まったわよ。結構しんどい治療になるから週末は自宅で有意義に過ごしいてきてね」
と、治療同意書を持ってきた。
HyperCVADR療法とMA療法の2タイプを交互に行うとの事。
中枢神経にバッチリ届く薬を使って、全身のがん細胞を根こそぎ退治しようと言う事だ。
もちろん副作用も大きく、解毒剤を2日間入れっぱなし。
先のR-CHOP療法とは比べ物にならないくらい負担のかかる治療。
初回の経過を見ないと、何クール必要なのか計画が立てられない様だ。
まず初回はMA療法。
3日かけて抗がん剤を入れ2日かけて解毒剤と言う1クール。
説明を聞いたが、拒否の選択はない。
ここからは、本当に先生を信じて任せるしかない。
ともあれ、治療方針が決まり、先へ進める方が気持ち的にはモチベーションが上がると言うもの。
同意書にサインし、しっかり町川先生と握手をしたのだった。
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