2024年6月12日
【ハンサム栗の日常】
マノンにはんぺんをもらったからほっぺに入れたんだ
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生きていて、美味しいものを一緒に味わう人がいて、笑顔で「美味しいね〜!」と言い合える。人生においてこれ以上の幸せはない、と改めて感じます。
引き続き「安楽死とセデーション」について。
まず、鎮痛剤の話から。
家族や友人にお別れを告げた後、眠るように旅立つ事ができる「最終的セデーション」には、麻酔導入薬・鎮静薬の一つであるミタゾラムなどが使われます。
しかし、日常の疼痛管理としてオピオイド(麻薬系の痛み止め)が使えるのは「がん患者」のみです。
私は食道がん・下咽頭がんの進行がん患者ですが、現在寛解中。いずれ死を迎える原因となるのは、がんが再発しない限り「呼吸器機能障害」となりそうです。
生存率の低い食道がんを7年も抑制できているのに、なんで肺疾患でこんなに早く命を落とさなければならないのか…。こればかりは未だに納得がいきません。
もちろんまだまだ長く生きる所存ですが…。
今回の入院の少し前。あまりにも胸膜の刺すような痛みが酷く、痛みに耐えかねた私はかつてがんの治療中に処方されたオピオイド(オキシコンチンとオキノーム)を自己責任で服用しました。
すると強膜の激痛がすーっと引いたのです(当たり前だけど)。あともう少し備蓄があります。
後日、かかりつけ医T医師の経過観察の際、その旨を話し「オキノームを処方して欲しい」と懇願。しかし予想通り「がんの痛みではないのでオピオイドは…」という理由で処方はNG。
私のようにがん以外の疾患を原因とする疼痛治療に使える鎮痛剤はNSAIDs
(非ステロイド系抗炎症薬/アスピリン、ロキソニンなど)とアセトアミノフェン(カロナール、タイレノールなど)の2種類で、唯一使えるオピオイドはトラマドールしかありません。
今後、もっと胸の痛みが激しくなった時、どうするのだろう。次回、掛かりつけ医T医師の診察時に確認しておかなければ。
今回の入院前まで、痛み止めはトラムセット(トラマドールとアセトアミノフェンの混合薬)4錠/日、ジクロフェナクNa(ボルタレン)3錠/日しか処方されていませんでした。
しかし徐々に強膜の痛みが強くなって来たので、入院中にT医師に相談すると「痛み止めはこれが最大限で、これ以上増やすのは無理です」と言われました。
ただ、トラムセットは1回2錠(1日8錠)まで増量できます。そして今回の入院中、糖尿病患者と主治医の会話から神経性疼痛治療薬「プロガバリン(リリカ)」の情報を得ました。
即座にT医師に相談すると「プロガバリンなら追加が可能。神経性疼痛以外の痛みにも効果がある」とわかり、すぐに処方されました。
早く言ってよぉ〜。
これまで、消化器外科、呼吸器内科、整形外科で強膜の痛みや痺れを幾度となく訴えてきましたが、自分で調べて私から相談しない限り、医師が能動的に考えて処方してくれる事はありませんでした。
とどのつまり、医師の多くは自分の専門外の事については積極的に考えてくれないという事。痛みの緩和は痛みを専門とする「ペインクリニック」に行く必要があるのだとしみじみ思った次第です。
ぶっちゃけ、東京の主治医N医師なら、しれっとオキノームを処方してくれると思うけど…。ま、寛解中とはいえ一応、私は進行がん患者なので。
痛み止めについてはとりあえず以上です。
がん患者以外の終末期の一時的セデーションや最終的セデーションにモルヒネやミタゾラムが使えるのかは、わかり次第、また改めて書きます。
長くなったので、次回は病院について。
まだまだ、つづくっ
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