2024年5月18日

 

【ハンサム栗の日常】

もうすぐ消灯時間になるので、今日の栗ちゃんはお休みです。ごめんちゃい。

 

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話が飛んでしまいごめんなさい。ようやく「闘病入院記 1」の眼光鋭い謎のオールバック医療スタッフの続きです。

 

救命救急室で一通りの検査と問診が終了し、当直医の判断(入院の有無)を仰ぐ事に。

 

謎のスタッフが厳しい表情のまま無言で私のベッド脇に来たので、名札を見ると看護師と判明。髪型といい険しい眼差しといい、香港映画の若いマフィアの役者にしか見えない。

 

いやはや、看護師でその風貌が許されるのか? しかも救急救命室で?

 

謎の看護師「前回、入院した時と現在の状態を比較します」

 

バインダーにファイルされたA4で5ページほど。身長体重に始まり、車椅子の有無、食事形態、家族構成などあらゆる項目をチェック。

 

「ん? なんか訛ってるなぁ。東北っぽい?」と感じました。

 

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彼の携帯に当直内科医から着信があり、緊急入院が決定。

 

謎の看護師「病棟が決定したらベッドを手配をします。ベッドの希望はありますか?」

 

マノン「自宅は低反発マットレスを敷いているので大丈夫なのですが、イケメン病院の普通のマットレスだと仙骨にすぐ褥瘡ができます。エアマットを希望するけど、最近はお年寄りが多いからと却下されるんですよ…」とボヤきました。

 

すると彼はキッとした眼差しで「そんな事はさせません。僕がちゃんと手配するので安心して下さい」と即答。

 

おおー、正義感溢れるいい人じゃないの。

 

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土曜の夜なのに、なぜか救命救急室は静か。

 

マ「ここには二度、救急搬送されましたがこんなに静かなのは初めてです」

 

謎の看護師「今はマノンさんしかいません。珍しいですが、まだ夜は始まったばかりですからね」

 

するとタイミング良くサイレンが鳴り「次の患者さんが到着したので、あちらに移動しましょうね」とストレッチャーに乗ったままカーテンのある場所へ移動。

 

ほどなくして当直内科医が到着。「大量の痰で窒息する可能性があるのでECU(救急搬送された患者が入る)に入院します。場合によって気管挿管や気管切開の可能性がありますがいいですか?」

 

「気管切開か…」と一瞬、答えに詰まったけれど黙って頷く。

 

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夕飯を食べる前に搬送されたので20時半を過ぎると、お腹が空いて気持ち悪くなってきました。

 

謎の看護師に言うと「すぐ冷たいお水を持って来ます。今のうちにお母さんにコンビニで何か食べる物と飲み物を買って来てもらいましょう」と救命室内に母を呼んでくれました。

 

母にポカリ1本とカロリーメイトゼリー2個所望。病院内のコンビニはもう閉まっているので、すぐ近くのコンビニに行ってもらう。

 

戻って来ると手にはポカリ1本だけ。「え? カロリーメイトゼリーは?!」と問うと「レジの外人さんに聞いたけど『わからない』と言われたのよ…」と。

 

「ないと困る! 店内見回したの? ヨーグルトでも何でもいいから買って来て!」と母を攻める。

 

謎の看護師がすかさず「お母さん、コンビニの入口を入ってすぐ右の棚にカロリーメイトゼリーが置いてあります!」と教えてくれました。

 

ふたたび母がコンビニへ走り、無事にカロリーメイトゼリーを3個ゲット。これで安心して病棟に行ける。

 

そして母とは、ここでお別れ。

 

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謎の看護師「では、ECUに移動しましょう」と病院専用のエレベーターに移動。これは取材するしかない。

 

マ「看護師さん、髪型が凄いですね!俳優さんかと思いましたよ!」

 

謎の看護師が急に笑顔になり「いやいや、カッコ付けてるだけですから」とはにかむ。

 

マ「ところでご出身はどちらですか?」

 

謎の看護師が笑いながら「僕のイントネーションでしょう? 僕は長崎出身です。もうマノン県の方が長いのに、どうしても訛りが取れなくて。初対面の人に必ず聞かれます」と大笑い。

 

エレベーターがECUに到着すると、ちゃんとエアベッドが用意されていました。さすが!有言実行!

 

そして彼ともここでお別れ。

 

謎の医療スタッフの正体は、ポマードでがっちり固めた眼光鋭い外見と大違いで、患者ファーストでとても気の利く素晴らしい看護師さんなのでした。

 

つづくっ