思い起こせば2019年12月。
N医師がお殿様に反旗を翻しB病院を突然退職する事になった際、悲しむ私にN医師が「マノンさんは食道外科の先生(10人ほど)を全員知ってるし、医局(食道外科)の送別会に来る?」と誘われて心底驚きました。
そんな席に私が参加してもいいのぉぉぉ?!
確かにB病院の食道外科で何度も長期の入退院を繰り返したので、チーム医療だった全員と親しくなってはいたけれど。
優しくて親身な食道外科のドクターズが大好きだったし、患者の私が医局の送別会に参加できるなんてとても光栄な話。
そして幹事のM医師が「マノンさんが食べられる食材で」とお店の予約までして下さったのに…。
コロナのせいで無期限延期になってしまった…。ホントにコロナのバカヤロー!!!
そしてN医師がB病院を去り下町病院に転職した後、B病院の外科で最強の地位を誇っていた食道外科は、お殿様の手によりほぼ全員の医師たちが関連病院に飛ばされて解体したのでした…。
病院人事って酷い…。まさにリアル白い巨塔。
という事で、今回はN医師の経過観察の余談です。
診察室でN医師と古巣のB病院M医師の話になりました。
マノン「そうそう。今年3月のメールでB病院のM先生が、コロナで実現しなかったN先生の医局送別会をやりましょうと仰っていました。コロナも落ち着いてきたし、近々やりましょうよ」
N医師は「えーっ。まだ無理、むりだよー」と照れ笑い。
確かにマノンがマノン県に戻った直後から、全国的に再びコロナが大爆発しています。再び「コロナのバカヤロー!」
でも爆発前に上京して会いたかったブロともさんやN医師に会えたのでラッキーでした。
で、N医師に去痰薬について相談。
マノン「実はリハビリ病院の頃から痰がすごかったのですが、イケメン病院でクラリスロマイシン(肺炎の抗生物質)とアンブロキソール(去痰薬)、カルボシステイン(去痰薬)が処方されました。そして3月頃に痰が出なくなったのでアンブロキソールを休薬したのですよ」
マノン「そしたら4月頃からまた痰が復活し、粘度が高く濃い痰が1時間おきに絡み24時間出るようになり眠れなくなりました。これって気管支拡張症が急性増悪してるのか、休薬のせいなのかわからなくて」
マノン「本来ならイケメン主治医に相談すべきなのですが、CTと診察がマノン県に戻った2週間後なのです。申し訳ないですが、とりあえず休薬したアンブロキソールを10日分処方して戴けませんか?」
N医師「なるほど、もちろん処方しますよ。気管支拡張症の急性増悪なのかはCTでわかると思いますが、アンブロキソールが奏功するといいですね」
はぁ…。書いていても泣けてくる。N医師と出会えて本当に良かった。いつか私が入退院を繰り返していた頃のB病院食道外科のベストメンバーによるN医師の医局送別会が必ず実現しますように♡
結果として、アンブロキソールは完璧に仕事をしてくれました。4月後半から30分〜1時間おきに痰が絡み続け、粘度が高く量も多くて喀痰に1時間格闘し24時間眠れず悩まされ続けた痰。
N医師に処方して戴いたアンブロキソールを飲み始めてわずか数日で、あれだけしつこかった痰がピタリと収まったのです。
めでたし、めでたし。