2018年7月5日
がんの治療で入退院を繰り返すと発生するお金の問題。マノンは去年の7月からの1年間で6回入院しました。
東京の病院を選択したので、九州からの飛行機代や前泊代も必要になりお金が掛かります。術後で体力・精神的にキツい時や無料の4人部屋が空いていない時は差額ベット代(有料4人5000円/日、トイレ無し個室16000円/日)も必要。
私の場合、貯金と20歳の時に入った掛け捨てのがん保険で治療費と生活費をまかなう事に。
30代の頃、医療保険(がん以外も保障)に入ろうと資料を取り寄せ検討している時に舌がんを発症したため、頼みの綱はがん保険のみ。
マノンのがん保険は
◎がんと診断されたとき【診断給付金】(1回限り)
◎がん治療で入院【入院給付金】(日数無制限)
◎20日以上の継続入院後に退院し、在宅療養をしたとき【在宅療養給付金】(回数無制限)
◎20日以上の継続入院後に通院したとき【通院給付金】(退院後6カ月間、回数無制限)
◎がんを直接の原因として死亡【死亡保険金】
◎がん以外で死亡【死亡払戻金】
が保障されています。
この1年でのマノンの治療内容はというと、
【2017年】
7〜8月/食道がん(手術)
10月/中・下咽頭がん(手術)
12月/抗がん剤①(治療)
【2018年】
1〜2月/抗がん剤②(治療)、S状結腸穿孔(手術)
3月/誤嚥性肺炎・腸閉塞(治療)
4〜5月/人工肛門閉鎖術・頸部皮膚形成術(手術)
上記で6回入院しました。
直接的な「がん治療」は上から4つだけ。では残り2つはどうなったかというと…。
すべてがん保険で保障されました(∩´∀`)∩ワーイ
誤嚥性肺炎で入院した時、主治医N医師に「今回は肺炎だからがん保険が下りないよ〜( ;∀;)」と言うと「え、そう? 食道がん手術による合併症で誤嚥性肺炎になったから出るんじゃない? 診断書にがんだけじゃなく併存疾患を書く欄があるでしょ」と言われました。
食道がん手術→合併症で消化液が逆流→抗がん剤治療中にS状結腸穿孔外科手術→人工肛門増設→合併症で腸閉塞→胆汁逆流で誤嚥性肺炎を併発
という理論。
そこで、保険会社のコールセンターに病室から電話。「主治医が誤嚥性肺炎は食道がんが原因だから給付金が出るのでは?と言われましたが、私の契約している保険ではいかがでしょうか」と聞いてみました。
しばらく保留になったあと「審査しますので診断書を送って下さい」と言われました。
「保障する」とは言わないけど「保障しない」とも言わないので、可能性はゼロではないだろうと診断書を送付。
審査の結果、直接的ながん治療ではないけれど、がんを原因とした合併症の入院治療も保障されました!!!
合併症の治療をする場合、まずは契約している保険会社に保障の対象になるか問い合わせる事をお薦めします。保険会社や契約内容によっては保障されない場合も考えられるので、しっかり電話で確認してください。
保険法により給付金の請求時効は3年なので、3年前までの合併症単独の治療で請求しなかった方は請求可能です。
幸か不幸か、マノンはほとんどの入院が20日以上だったため、在宅療養給付金も毎回支給され助かりました。
ただ、最近はどの病院も早く退院させるし抗がん剤も通院治療が多いです。私の保険は20日以上の入院後でないと通院保障はないし、あっても半年で打ち切りです。
今から新規でがん保険や医療保険に加入するなら入院保障に加えて通院保障が手厚い契約(20日以上入院などの前提条件なし)がいいかなと思います。
そして支給日数や支給回数に制限(上限)を設けている保険も多いため(特に医療保険)、支給条件の小さい文字をしっかりと読む必要があります。
どんな保険がいいか、医療保険/がん保険/生命保険の特徴やメリット・デメリットについて解説した書籍がたくさんあるので一読すると良いと思います。
備えあれば憂いなし。