2015年8月14日

前回の続きです♪

以前にも書きましたが、欧米では多くの癌患者が放射線治療を第一選択します。

前回のブログを読んだ在アメリカの友人から「高速道路を走ってたらサイバーナイフの巨大広告があったよ。日本では知名度低いけど、こっちではこんなに大々的な広告掲げてるんだと驚いたよ。ダーリンの父親も
サイバーで初期の前立腺がんの治療をしたはずだよ~」と連絡がありました。

ここから一問一答の続きです(もはや取材…笑)。


マノン「QOLを下げない放射線治療、日本の医療現場では最後の手段にされますよね。欧米だと6割が放射線治療を最初に選ぶのに…」

F医師「今はもう7割ですよ。実は日本では、頭頸部癌が癌の中で自殺率が一番高いんです。僕の患者さんも数人が自殺しました。ある方は再発転移でしたが、まだサイバー治療の望みはあるので頑張って治療しましょうねと言った3日後に自殺した方もいます

マノン「そうなんですか…。頭頸部は喋る、食べる、飲み込むという日々の生活に支障を来たしますからね。舌癌で切った方は、構音障害や食事の辛さから引き篭もってしまう人もいます」

F医師が「舌癌は小線源治療がベストだと思う」と言ったのはこの時でした。手術を否定するわけではなく、Stage1と2の治療成績は手術と同等なのだからQOLを下げない小線源が良いという意味です(stage3以上は手術が第一選択となります)。

サイバーは舌の動きを追尾できません。でも小線源なら放射線の針を舌に埋め込むので、まさに舌の動きに同調できる追尾システムです。

F医師「僕の患者さんで”サイバーで治療したい”と主治医に言ったら”じゃあこの病院から出て行って”と言った医師もいます」

マノン「私も相談を受けた方から同じ話を伺いました。それに”舌を切りたくない”、と小線源について相談したら”そんな古臭い治療法”と揶揄したり、治療成績は変わらないのに”切った方が確実”と言う外科医の話を何人も聞いています…」

日々の苦痛と苦しみは当事者でなければ体感できない事。患者の苦悩に寄り添えない医師はたくさんいます(もちろんそうでない医師もたくさんいます)。「癌を取り切る事が最優先だから、僕は患者のQOLのなんか考えない」と患者に言い放った医師もいます。

癌と確定した際に、低浸襲の手術法や他の治療法がある事を一切説明しない医師もザラにいます。

マノン「とにかく、2人の主治医からは”2年で再転移のリスクはほぼなくなる”と言われました。糖質制限もずっと続けています。最近、付き合いでご飯や麺を食べると途中でウッとなるのですが、先生はどうです?」

F医師「わかります。僕も胃にもたれますね。もう、そういう体質になっているのだと思いますよ(^^)」

マノン「先生が講演会の質問コーナーで”良い食事法は?”、”先生の実践してる健康法は?”と聞かれて、ニヤッとして”糖質制限です”と2回も答えてましたね。ハラハラしました(笑) 今はTV番組でドクターが糖質制限を健康法に推奨する時代になりましたね」

1年半前。サイバーナイフ後の新たな転移に怯える私に「宗教めいた事を言ってもいいですか?」と切り出し「糖質制限をする事で、僕は今ある(微細な)癌と共存できるのではと考えています」と言いました。

その時は「すごい事を言う先生だな」とビックリしました。

当時、糖質制限は殆ど世に知られていませんでした。ただ、PETを受けていたので、癌細胞が糖を栄養源としている事を知っていたから「なるほど」と思いました。

それからあれよあれよと言う間に書籍やTVで糖尿病対策として広まり、今では癌を進行させない食事療法の一つとして推奨している医師の本もたくさん出ています。

F医師「TVですが、糖質制限派の医師を持ち上げたと思ったら、反対派の医師を登場させて対抗させたり、なんだかなーと思いますけれどね…」

そして、F医師が「ところで…」と、思いがけない質問をしました。

長くなりましたので、続きは次回♪