2012年4月1日

引き続き、隣のモンスター患者ネタ(笑)

主治医に「もう入院する要素がない」と突っぱねられた彼女もついに月曜退院か…、と思っていたら、昨日、気の弱そうな看護師に猫なで声で「あなたっていいヒトね。優しくされるとうるっときちゃう」と取り入り、血液検査のデータを持ってこさせた。

すると今度は「月曜退院って言われてるけど、熱あるし(37度)、お腹はグルグル言ってるし、血液検査の数値見ると基準値超えてるじゃない! 説明聞かなきゃ退院できない!」と、またゴネ始めた。恐るべし…。

でも、私もヒマだから、カーテン越しに聞いていると面白い。

結局、埒が明かないと判断した婦長に別室へ呼ばれた。長い時間話していたが、ついに月曜の退院を承諾したようだ。

そして私の口の中は、針で突き刺すような地獄の痛みとなった。鎮痛剤が切れた瞬間、気絶しそうになる。鎮痛剤を飲むタイミングが難しい。長く効く時とすぐ切れる時がある。結果、ボルタレン(持続性)とオキノーム(即効性)の2つを使い分けるようになった。

ボルタレンは1日4錠までの制限と6時間以上の間隔が必要。オキノームはいつでも何度でも飲んで良い。どちらも医師の処方箋が必要だ。かつ、オキノームに関しては麻薬系の薬なのでナースステーションの金庫で厳重に保管されている。

必要になったらナースステーションに行って出してもらう。看護師さんは「ナースコールでもいいわよ」と言うけど、歩けるので性格的に申し訳なく、取りに行く。運動不足だし…。
主治医のB先生によれば、来週末がジェットコースターを登り切って降り始めた所になると。そこから終点までは2カ月後との事。その間、固い食べ物や歯ブラシで傷つけると治りが遅くなる。今は第一次ピークで、第二次ピークは予測不可能。こればかりは個人差があるらしい。

3度の食事が実につらいが、栄養を取らないと治りも遅くなる。痛いけど頑張って食事しないと。Mちゃんという相互理解者ができたので心強い。

今日、突然、副社長がお見舞いに来てくれて驚いた。お花とヒマ潰し用の本を数冊戴く。この後、社長からも「お見舞いに行く」と連絡をもらう。ベッド脇にお花が2つ置かれ華やかになる。社長とは最上階の喫茶室でしばらく話す。下まで見送り「じゃあ、頑張ってね」と言われ、うるっときた…。

上記はすべて3月31日の話。書くことが多すぎて…(^_^;)

そして4月1日。突然、隣のモンスターが話しかけて来た。どんな人か興味もあったので仕切りのカーテンを空けて話す。なんと私と同じ歳で2人の子を持つシングルマザーだった。見た目も若くそこそこ綺麗な人で、面会に来ていたのは一回りも歳下の彼氏だそうだ。

話すと面白い人だった。5年前に子宮頸癌で手術し、盲腸との癒着など色々な事が心配で退院するのが怖いと言う。仕事もしており、子供2人を一人で育てるストレスから現実逃避したかったのかなーなどと思った。

【本日のメニュー】
朝:おかゆ、玉ねぎ味噌汁、茄子の豚そぼろ煮、ツナサラダ、バナナ、牛乳
昼:おかゆ、冬瓜の味噌汁、親子煮、ホウレン草煮浸し、たくあん
夜:おかゆ、豚汁、金目鯛の照焼き、白菜の炒め煮、マカロニサラダ、杏仁豆腐