2012年3月31日

昨日の夕方、イケメン研修医が挨拶に来た。4月から上のフロアに異動との事。「お元気で、頑張って下さいね」と言ったら苦笑された。たぶん、自分が言うべきセリフ「治療、頑張って下さいね」を患者に言われたからだろう(笑)

で、昨日のモンスター患者の続き。歩けるのに、毎回、ナースコールで看護師を呼びつけ、食事のお盆は絶対に自分で下げない。看護師の前では蚊の鳴くような弱々しい声で話すのに、彼氏との携帯電話では超ハッスル。隣で聞いてて「この女、スゲー!」と思っていた。

そして、退院予定日だった昨夜、中年女性と小学生位の子供2人が来る。どうやら母親と自分の子供らしい。おいおい、昨日の朝「身内の不幸で家に家族は誰もいないので、迎えがいないから退院できない」と涙ながらに主治医に訴えてなかったっけ…。

で、母親が「さ、退院の準備しよか…」と言いかけると、モンスターが血相を変えて「しっ!」っと言葉をさえぎる。そして小声で「それ、キャンセル」とささやく。頭、おかしいでしょ。「家族、いるじゃん!」って叫びそうになった…。

まだまだモンスター患者の武勇伝は続きます…(^_^;)

で、私の向かいのおばあさんが退院し、午後に、私と同じ日に小線源治療を受けた舌癌の女性が通路側から向かいのベッドに移動した。2日前に同室になったけど、チャンスがなく、今日ようやく挨拶する事ができた。

私より4歳下の関西の人だった。Mちゃん。私と同様、舌の切除手術の3日前に決断し、B病院に来たとの事だった。彼女はステージ3に近いステージ2。既に関西で舌の四分の一程の切除手術を受けていたが、組織検査の結果、まだ舌の内部に癌細胞が残っているとの事で(つまり表層の癌ではなく内部まで浸潤しているという事)、舌の半分かそれ以上を切除する予定だったらしい。

ネットで検索しまくって、B病院の小線源治療に辿り着いたそうだ。

ハキハキして可愛らしい女性、話が弾んだ。夕方から夜まで色々と情報交換した。そして今後もメール交換して情報をやりとりしよう、という事になった。舌癌は絶対的な患者数が少ないので、お互いに良かった。今日が初対面なのに、まさに戦友みたいな感じで一気に語り合った。「ホント、舌癌って情報ないよねーーー!!!」と。

患部がいよいよ赤くなってきた。今日は午後に2回、夕食後に1回、オキノームを出してもらう。我慢できない痛みになってきた。

【本日のメニュー】
朝:おかゆ、かぶの味噌汁、焼きたらこ、種瓜の煮物、バナナ、牛乳
昼:おかゆ、呉汁、白身魚風味焼、南瓜サラダ、小松菜お浸し、金山寺味噌
夜:おかゆ、湯葉の清汁、生揚肉味噌かけ、焼きビーフン、白菜即席漬け、海苔佃煮