2012年3月30日

毎朝、起きたらまずは顔を洗う。病室は暑くないので、シャワーは2日に1度。シャワールームは狭く1室しかないので。髪を乾かすのも男女共同の洗面所だし、それなりに大変だから。

昨日の朝、シャワー室から頭にバスタオルを巻いて出てきたら、主治医のB先生と会ったので「おは…」と言いかけたらスーっと行ってしまった。「あれ? 気づかなかったのかな」と思ったら、直後に病室に来て患部の視診。

まだ頭にバスタオルを巻いてるし「すみません、シャワー浴びたばかりで」と言うと「知ってます。さっき会ったよね(笑)」だって。やはり風呂上がりの女性に対しては照れがあるのか?!

その後、婦長さんがベッドに来た。「マノンさんはネットで薬についてちゃんと調べているし、看護師評価でN1 (何かの暗号らしい)だから、鎮痛剤をまとめて渡すので、今日から自己管理で飲んでいいですよ」とのオファーを受けた。薬を飲むのを忘れたりルールを守らない患者はN2、N3と認定されるらしい。私のカルテに赤マジックで「N1」と書かれていた。

確かに、一昨日、隣のベッドに来た盲腸患者がすごい。舌足らずな甘えた喋り方で看護師さんをこき使う。盲腸は3日で退院なのに、一日3度の体温計測で平熱だと「おかしい」と言って何度も測り直す。看護師さんも慣れたもので「歩かないと腸閉塞になるので病棟内を歩いて下さい」とキレ気味に言われても「今日は売店に行った」と言って寝てばかりいる。

挙句に「まだ退院したくない」とゴネまくっている…。人目がないとベッドを降りて普通に動いているのに、テレビのリモコンを落とすと「リモコンがない」と言って看護師さんを呼んで拾わせるし、薬を飲む水も看護師さんに汲みに行かせる始末…。モンスター患者とは、こういう人を指すのだろう。

夜になると彼氏らしき男性が見舞いに来るのだけど、蚊の鳴くような甘え声で「痛いんだぞぅ~、同情しろぅ~」と重症患者を演じ切っている。「女優かっ?!」と思わずツッコミを入れたくなる。ま、カーテン越しに聞いているとかなり笑える。

病気願望が強いらしく、やたらと苦痛を強調する。どうやら退院したくないらしい。退院前夜、「まだお腹が痛い。熱が下がったのは解熱剤のせいでは」と看護師に訴えるも「炎症は数値的に大丈夫だし、変だったら救急に来ればいい」とあしらわれる。

さらには、看護師巡回の時に1階のコンビニで買ったお菓子の買い食いがバレ、婦長に「内蔵の病気なのだから、入院中は病院食だけ食べなさいっ!」と激しく説教されていた。

挙句に、今日が退院日だったのに、担当医にしつこく「昨夜からお腹が痛い、熱がある、昨日は見舞いが来たけどデイルームで話すのがしんどかった」と入院の延長を訴える。嘘ばっかり…。昨夜は彼氏と普通に話していたし、消灯するとシャカシャカ動きまわっている。そして夜中にヨーグルトを食べていた。

このままでは退院させられると思ったのか、ついに「親戚に不幸があり、家に誰もいない。マンションだから車もない。不安だから週明け(3日後)に他院させろ」と主張。結局、主治医が折れて「本当は入院の必要はないけれど、ベッドが空いているから、月曜朝まで」と許可が降りた。

なんつー図々しさ。もうあと少し続きがあるけれど、また次回に(^_^;)

本日、オキノームは飲まなかった。しかし患部が急変。色も赤くなって劇的に痛い。いよいよピークを迎える。

【本日のメニュー】
朝:おかゆ、いんげん味噌汁、鮭塩焼き、冬瓜そぼろ煮、バナナ、牛乳
昼:おかゆ、根菜汁、香味蒸し鶏、春雨の炒めもの、ブラマンジュ、金山寺味噌
夜:おかゆ、わかめ味噌汁、豆腐あんかけ、南瓜いとこ煮、ホウレン草胡麻和え、野沢菜漬け