2012年3月29日

どちらかと言うと、私の場合は口内炎の進行が遅いらしい。看護師さんに言わせると、まだまだ口内炎ピークへの道は遠いようだ。ピークが来れば退院への道へと繋がる。

朝食後に主治医のB先生に「私はあまり炎症が起きませんね」と言うと「人によって感受性が違うから」と言われた。一般的に感受性といえば「他者の発言や感情に対して敏感か鈍感か」という事だ…。なので、私はB先生が「マノンさんは鈍感な性格だ」と冗談を言っているのかと思ったので「私は鈍いんですかね?」とツッコミを入れた。

後から知った事だが「放射線に対する感受性」という表現は医療現場では実際のものだった。放射線に対する反応は人によって違うそうだ。なので、すぐに患部が真っ赤になる人もいれば、私のようになかなか反応を見せない人もいるのだった。

今日のお昼ゴハンは釜揚げうどん。ずっとおかゆだったので、とても美味しかった。やはり食事の楽しみは生きる上で大切な事だとしみじみ思う。舌を切らなくて良かった…。

午後は、外出許可を取って遠くの公園までぶらぶら歩く。天神様で梅を見て、明神様で25円分の健康祈願。某運動協会ビルを見上げ、大きな公園で早咲きの桜を見物した。三毛猫が桜の枝の上で昼寝をしており、皆が写真を撮っていた。もちろん私も。

ようやく最近、6時起床が板に付いて来た。そして最近、患部の痛みで眠れなくなってきたので、今夜から麻薬系の鎮痛剤を飲む事になった。消灯の21時にオキノームが処方される。ネットで調べるとモルヒネに代わる新薬らしい。麻薬系だが中毒性もなく服用回数や服用量の制限もない(もちろん医師の処方箋が必要)。

かつて、日本の医療現場では麻薬系の鎮痛剤については後ろ向きだった。「痛みは我慢するのが当たり前」という国民性、中毒性のあるモルヒネに対するネガティブな考えなど、日本の医療は癌患者の痛みに対しては消極的な対応だった。

私の父が食道癌から転移した喉頭癌の末期で入院し意識が無くなった頃、痰の吸引でつらそうに顔をしかめるため、主治医に「お願いだからモルヒネの量を多くしてくれ」と懇願して「それは単なる反射です」と、なかなかモルヒネの量を増やしてくれなかった。当時(18年前)、WHO(世界保健機関)も末期の癌患者に対してはその量を制限していなかったのに、だ。

何度説明を聞いても良くわからないが、朝昼晩、食事30分前に飲むボルタレンは、胃が荒れるので胃薬とセット&24時間で4錠までという院内規定があるらしい。

とりあえず、オキノームを飲んで寝る。

【本日のメニュー】
朝:おかゆ、キャベツの味噌汁、納豆、人参の味噌金時、バナナ、牛乳
昼:うどん、麺つゆ、あこう鯛粕漬け焼き、キュウリの和え物、スイートポテト、ノンドレ(ゴマ)
夜:おかゆ、小松菜スープ、白菜と豚肉の重ね煮、白和え、里芋ごま和え