2012年3月21日

食いしん坊への一番の拷問は、食事をさせないで栄養剤を鼻から与える事だ…。テレビのニュース系情報番組は、午後になるとデカ盛り丼などB級グルメの美味しそうな映像がテンコ盛りなので、もはや地獄…。

今朝も6時に叩き起こされる。昨夜は素直に睡眠薬をもらって寝た。睡眠薬といっても導眠剤に近いと思われる。それでも、朝4時には目が覚めベッドでゴロゴロ。でも初日よりは眠れた。今夜からマウスピースを装着するので、眠れるかどうか…。

処置室は私の目の前の部屋なので、何となく雰囲気が伝わって来る。処置室が騒がしい。どうやら前の人が終わったらしい。予定では12時20分から刺入。明日、レントゲンを撮り放射線量が計算されて、外す日程が決まる。

30分程前に、看護師さんが私の肩に筋肉注射(アトロピン)。唾液の分泌を低下させて刺入し易くするのと、不安から徐脈になるのを予防するとの事。ついにB医師が「マノンさ~ん、ちょっと早いけどやりますか~」と呼びに来た。

処置室に行くと、ずらりとギャラリーがいて驚いた。研修生らしき若い外国人や日本人など10人ほど。まあ、研究機関でもあるから仕方ないけど。しかし、ドアは開けっ放しだし、雑然としてるし、テレビなどで見る消毒しまくりの手術室とはえらい違いだ。

椅子に座るとA医師が「尖った物が見えるので、目隠ししますね」と、医療用のマスクで目隠しされた。なぜにマスク(爆笑)

私はむしろ注射なども凝視する方なので、いっそ何が起きるか見える方が安心するのですが…。

舌を掴まれ、注射器でキシロカインをブスブスと何度も舌に局所麻酔する。ぐおおおおおおおおおおおお!!! い、痛いなんてもんじゃない…。死ぬ~~~!!! 余りの痛さに足がガクガク震えた。

麻酔が効いた所で、舌の右側面に19ミリで横たわる舌癌を中心とし、舌の上からM字型の放射線の針を2本刺す(つまり、針は4本刺さる)。イリジウムは柔らかいので、まずはガイドとなる穴の空いた太い針を刺し、そこにイリジウムを差し込み、ガイドを抜く。B医師が力任せに針を突き刺した…。

20分で終了…。下の歯にスペーサー(特注のマウスピース)をガコっと嵌められ、病室に戻る。今は麻酔が効いているので痛くないが、30分後に麻酔が切れるらしい。恐い事はこれで終わったのだから、後はノンビリ過ごそうと思う(それは甘かったと後々わかるのだが)。

その後、麻酔が切れて気絶しそうな程に舌が痛くなった。「どうですか?」と病室を訪ねてきたB医師に訴えるとモルヒネを筋肉注射してくれた。なんとか耐える…。痛みが落ち着いたので点滴ゴハンを胃に流し込んだ後、睡眠薬と痛み止めを飲んで21時に寝た。これは予想以上にしんどい。

夜の診察に来てくれたB医師が「今日明日の辛抱ですよ~」と。頑張って耐えよう!