2012年3月3日

金曜に癌を宣告された。イマドキは本人にあっさりと告知するのだと驚いた反面、全く実感もない。A病院を訪問したのは「舌を噛まないように、歯のクラウン(被せ物)を変えましょうね」という話になるのが目的だと思っていたので…。

土曜日はベッドに篭ってとことん現実逃避。昼過ぎからネットで舌癌について検索すると、実際のところ余り情報がない。舌癌は癌の中でとても症例が少ないのだった。日本では毎年約3000人が舌癌を発症するらしい。例えば乳がんなら、毎年3万5000人が発症しているので10分の1しかいないという事だ。

色々と情報を探していると「B病院が放射線治療をしている」との情報を見つける。舌を切らずに小線源というイリジウム等の放射線物質のピン(針)を直接舌の患部に刺し、5日ほど放射線を患部に当てて癌細胞を退治するというもの。これなら舌の機能が温存されるし、ステージ1,2までなら治療結果も切除手術と大差ないと書いてある。

B病院は術数も多い。確かに、A病院で担当医に「月の術数は?」と聞いたら、一瞬怪訝な顔をして「そうですね、月に1、2件位です」と言われた。内心「生意気な事を聞くヤツだ」と思ったんだろうな…。父親が癌で亡くなっているから、それなりの知識はあるのだ。父親の時も、医師に対する不信感や疑問は色々とあったわけで。

ただ、もし舌癌と仮定して、1期と2期であってもリンパ節への転移が早いらしい。だからできるだけ早く治療した方がいい。2月に受けた人間ドックの結果はほぼ良好だっただけに、何で?!という気持ちが強い。人間ドックは癌に対して何の役にも立たないという事だ。血液検査の結果も何も問題がなかったわけで。まあ、肺癌はレントゲン検査でわかるのだろうけど…。