2012年3月2日

2009年の歯科治療をきっかけに滑舌が悪くなった。最初は喋りづらいだけだったのが、1日に数回、喋る時に舌の右端を噛むようになる。

それが毎日続く事で、徐々に常に舌が痛むようになってきた。ある日、テレビの健康系バラエティ番組で男性お笑いタレントが「僕は歯並びが悪くて、しょっちゅう舌を噛むのですが大丈夫ですか」とお医者さんに質問した。その答えは「そのまま放置していると、舌癌になる可能性があります」と警告。「マジで?!」と思った。

そんな訳で、半年に一度の歯科検診の時に「先生、舌をしょっちゅう噛むんですよ。それだと舌癌になるってテレビで言っていたから、噛まないように歯を削って貰えませんか」と言ってみる。しかし、先生の反応はイマイチ。チョロっと削るだけで、結局は噛む日が続くも我慢する日々。。。

2011年の後半になると常に痛み、耐えられなくなってきた。それでも病院には行かず。そして年末年始にたくさんの忘年会と新年会を経て、お喋りする余り舌を噛みまくった。もはや痛くて耐えられなくなった。

2012年の年明け早々、歯医者へ行き「先生、もう耐えられません」と言う。先生が触診すると「しこりになってますね…。単なる噛みダコだったらいのですが。次回の診察の時に治ってなかったら、紹介状を書くので専門病院で診てもらった方がいいと思います」と言われる。結局、1月末に再診した際に紹介状を出してもらった。「地理的にA病院かB病院辺りですかね」と先生に言われる。

B病院は、過去に診察してもらった時に嫌な思いをした事があったので、A病院に電話する。直近は混んでいて予約が取れないというので保留するものの「舌専門の口腔外科の医師がいる」というアドバイスを受ける。2月は旅行の予定や色々な予定が満載だったので、つい先延ばしにしていた。

それまでは、鏡で痛い所を見るともやっとした白い膜が張っているような感じだった。醤油など味の濃い物が異常にしみる。そして2月末の4日間の旅行中、連れとお喋りしまくりで何度も噛むため激痛になる。食事するのがしんどいし、お酒もしみる。ホテルの鏡で見ると噛んでいる場所から血が滲んでいた。。。

旅行から戻って鏡で患部を見ると、白っぽい膜が張ったような感じだった所に、突然、ベージュ色の肉の塊のような盛り上がりが出現していた。「これは何?!」さすがに焦る。すぐに病院に電話して、3月2日に予約をした。診察までの数日で、10ミリ程の盛り上がりの横幅がどんどん大きくなっていった。

診察当日、自宅に紹介状を忘れてしまい、会社から一度自宅に戻る。外に出ると雨が降り出し、折り畳み傘をさすと傘のホネが折れてしまった。「なんかツイてなくて嫌な感じだなー」と思いつつ、予約時間に遅れそうだったのでタクシーに乗る。

初診受付を経て、口腔外科前のソファで1時間ほど待ち、ようやく診察室へ。飄々とした感じの中年の先生だった。患部を見せると触診した後、ノギスでサイズを測りポラで写真を撮影された。そしてあっさり真顔で「舌癌です」と宣告された。えーーーっ!!!イマドキって「ご家族はどちらに?」とかそういうのないんだ。。。

その後、治療方法の選択肢説明を受ける。「抗癌剤や放射線照射治療はほぼ効きません。放射線源を舌に埋め込み患部に照射する治療があるが、5日間ほど個室に隔離されてじっとしていなければなりません。つまらないですよ。あとは外科手術です、これが一番有効です」と言われる。…Part2に続く。