2024年6月26日

 

婆さまの話より、他の話の方が多い今日この頃。今日もお付き合い戴ければ幸いです。

 

Mちゃんの大阪土産話。最後はエシレで〆。

 

入院中、ベッド脇の窓際にエシレの紙袋を置いていたら、言語聴覚士(ST)とナースメイト(旧:助手さん)がそれぞれ「あ、エシレだ!いいなー!」と言われ驚きました。

 

マノン市にエシレの支店はありません。「良くご存知ですね!?」と聞くと「時々、東京に住む妹が送ってくれる」「発酵バターを買った事がある」との回答。美味しいもの好きはエシレを知っているのだなぁと感心しました。

 

STは、鎌倉の「クルミっ子」まで目ざとく発見。東京は長蛇の列ですぐに売り切れるけれど、マノン市のデパ地下には5個入りとバラ売りがありいつでも買えるのです。

 

STは東京の妹さんに頼まれて東京に送ってあげるそう。鎌倉→九州→東京と長距離を旅するクルミっ子なのでした。

 

可愛いパッケージの中には…

金色のカンカン💕

ガレット・エシレとサブレ ヴァニーユの詰合せ。ヴァニーユーは歯ごたえのある硬めのクッキーで、ガレットとはまた異なる味わい。とても美味しかったです♪

 

【ハンサム栗の日常】

マノンのために毒見するのだ。どれどれ

あむあむあむ、今日のおやつも旨いのぅー

うむ、毒見は完了じゃ。マノン、食べてよろしい

エシレは店舗によって販売する商品が異なります。関東と関西の人はいいなぁ。マノン市にも早く支店ができますように!

 

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先日、ブロともさんが北海道ウニ三昧の旅をしていたのに触発され、デパ地下に行く母に北海道産ウニを所望。

 

母からスマホに「北海道産ウニ(バフンウニ)あったよ!値段の高い愛媛産(ムラサキウニ)とどっちがいい?」と聞くので「北海道産がいい!」とお願いしました。

 

でもなぜか愛媛産を買って来た。しかし高いのにお味はイマイチ…。

マノン「なんで愛媛産にしたの?」母「だって、店員が美味しいって言うんだもん」。

 

マ「店員が味見してる訳ないじゃん。ママが買う気満々だから高い方を売りつけられたんだよ」母「だね。それなのに美味しくなかった。今日最大の失敗だわ!」と落ち込む母。

 

最近の母は「魔の3歳児」並のイヤイヤ期。私が言った事に尽く抵抗します。例えば、母「◯◯叔父さんと長い事話してないなぁ」マ「じゃあ今、電話したら?」母「そのうちね」。そして意地でも電話しない。

 

マ「もう電話しないでいいよ」。すると、私が居間にいない時にこっそり電話して「さっき◯◯叔父さんと電話で話したわよ」とドヤ顔。

 

あー、めんどくさ。

 

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とはいえ、いつも私のために美味しい食材を買ってきてくれる優しい母。旬のヤングコーンは皮ごとオーブンで蒸し焼きにしました。美味しかったー。

とろろ芋とほうれん草のお浸し

暑くなって来たので、お昼は冷やし中華に

 

ここ最近、私も料理の下準備と調理ができるまで体調が回復して来ました。嬉しいです。

 

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さて、「病棟の婆さま・爺さま 2」の最終回。

 

お向かいのベッドのWさん。婆さまに「遠慮なく窓際に来て下さいね」と言うと、婆さまはしょっちゅう窓際に来るようになりました。

 

日中は少しだけカーテンを開けているWさんに婆さまが話し掛けます。勉強熱心なWさんは糖尿病についてレクチャーし、一方の婆さまは話を聞くだけ。

 

関わりたくない私は常にカーテンを閉めてガードしていました。

 

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糖尿病の運動療法をしているWさん、暇を見つけては廊下をウォーキングしています。

 

ベッドで「はぁ嫌だ」「はぁ淋しい」とつぶやき続ける婆さま。ある日、Wさんが「退屈なら一緒に廊下を歩きますか?」と声を掛け、二人で廊下を歩きに行きました。

 

すると婆さま、今度はカーテン越しにしょっちゅう「ねえ、そろそろ歩きに行きます?」と確認するように。


最初は「いいですよ。行きましょうか」と付き合っていたけれど、朝から晩まで何度も「歩く?」と聞くので、さすがに嫌気が差したのか、ある時、Wさんは聞こえない振りをしたようです。

 

しばらく待っても返事がないので、婆さまは小声で「じゃあ、お先に行ってきますね…」とひとり廊下に。でもやはり悪いと思ったのか、Wさんはしばらくすると廊下へ。

 

私は「優しいWさん、このままでは婆さまに取り憑かれてしまう。あまり同情しないように進言しようかな…」と悩みました。「でもなぁ。Wさんが決める事なのだから、余計なお世話か」とも。

 

いつも母に「マノンは他人の事を気にしたり、気持ちや病状に同情し過ぎる!そのせいで自分が精神を病むのよ!他人は他人。自分の事だけ考えるようにしなさい!」と叱られます。

 

確かにそうなのですが…。

 

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Wさんが親切にしてくれるのに、婆さまはどうしても私の話を聞きたいらしい。

 

私がスマホを持ってデイルームに行くと、必ず後ろから付いて来て通話中の私の隣に座るようになりました。だから私は電話が終わると気付かない振りをして、すっと立ち去ります。

 

ある日の通話中、婆さまの隣に白髪の上品なお婆さんが来て、婆さまに「こんにちは」と話し掛けました。

 

「ラッキー!」と思ったのですが、婆さまはつまらなそうに相槌を打つだけ。

 

そしてもう一人お婆さんが話に加わると婆さまは輪から外れて私の通話が終わるのを待つのです。もう完全にストーカー。

 

こうなると私も意地で、ガン無視を貫くように。

 

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私は毎日、ベッドで言語聴覚士(ST)とロングブレスの訓練をしていました。STの「吸ってー!吐いてー!」の掛け声に合わせて「スーッ!ハーッ!」と深呼吸の練習。

 

すると婆さま、同じ事をすれば会話できると思ったのか、自分のベッドでおもむろに「スーッ!ハーッ!スーッ!ハーッ!」と自主トレを開始しました。

 

そして直後に窓際に来て体操開始。私のカーテンに指先を当ててカーテンを揺らすのです。もう笑うしかない。

 

もちろんガン無視ですが。

 

そこまでして私と話したいんかーい!!!

 

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すると天の恵みが。看護師長が来て「明日、この部屋は早朝から床材の貼り替え工事をします。今日の午後、全員別の部屋へ移動です」と言うではありませんか。

 

しかも全員別々の部屋。これで私もWさんも粘着質の婆さまの呪縛から逃れられる事に。


部屋を移動した後、廊下を歩いていると婆さまを見つけました。相変わらず通路側のベッドでカーテンを全開にしています。

 

でも、隣のベッドのお婆さんもカーテンを全開にして婆さまと楽しそうにお喋りする様子が見えました。

 

婆さまの事だから、Wさんを探して部屋まで押し掛けるのではないかと心配していましたが、これでWさんも私も婆さまの呪縛から無事に開放されたのでした。

 

めでたし、めでたし。

 

次回はオマケ「病棟の爺さま」です。

 

つづくっ