エレカシ ライブ MONSTER baSH 2018(2018.08.19) | エレファントカシマシ備忘録

エレファントカシマシ備忘録

エレファントカシマシのライブ、CD、テレビ、ラジオなどの記録

自宅から約5時間かけ、香川県仲多度郡まんのう町 国営讃岐まんのう公園で開催された「MONSTER baSH 2018」へ。

 

日差しがギラギラと照り付ける。

でも風は少しひんやりとしてさわやかだ。

その風がエレファントカシマシの旗をなびかせる。

 

 
エレファントカシマシは一番大きなステージ「空海」17:20。
トイレなどを済ませてUVERworldが始まる前にスタンディングゾーン後方へ。
UVERworldのライブが終わる。人が移動する。
ステージ前の最前エリアは埋まっているが、柵前以外は空いている。
体力の心配があったが意を決して前方へ。
 
17:20分を少し過ぎた。
モニターにて、お遍路さんの格好をした女性が出てくるユニークなVTRでエレファントカシマシの名がコールされる。
大きな歓声、そして静寂。
 
いち早く宮本の姿を見た観客が歓声を上げる。
サポートGt.はヒラマミキオ、Key.は村上☆潤。
 
黒ジャケット、白シャツ、黒地に赤のストライプのネクタイで登場した宮本。
少し笑顔か?
ギターを掛けながら
「こんにちは」
「よろしく」
 
『Easy Go』
私の周囲はエレカシ目的で来たという感じの方はいなかったが、みな一気にノリだす。
間奏での宮本と石くんのぶつかり稽古がさらに激しく、もはやただただ宮本がギターで石くんを突き飛ばしているだけのよう(笑)
しかし、石くんは楽しそう。
石くんは紺のハットにサングラス、紺のTシャツにデニムのホットパンツ、ビーチサンダルとシックな装い。
でも金髪のふわふわな髪がかなり帽子から溢れていた。
だいぶ伸びた?
高速手拍子は率先して。周りのみんなも同調してくれる。
早くも男椅子が登場。
宮本が男椅子の上に立ち、遠くの観客まで見えるように手を振る。
 
そのまま次の曲かと思いきや、石くんのギターに何かあったのか取り替えなければいけないらしくステージ上でバタバタ。
宮本が石くんに「取りに行ってこい!」とジェスチャーと口パクで。
舞台袖に捌けていく石くん。
無事にギターをたずさえ定位置へ。
 
イントロが鳴り出す。
何の曲か分かっている私は“キャー!”、周囲はどんな曲なのかと待つ。

「太陽の下 おぼろげなるまま 右往左往であくびして死ねー!」
宮本が叫ぶ。
みな拳を突き上げる!
『奴隷天国』
途中、宮本により成ちゃん側に行かされてた石くんが定位置に戻るときに宮本のマイクスタンドの前を通る。
「俺の前を通るな!」
宮本の方を見る石くん。
「俺の前を通るな!」ともう一度怒られる。
宮本はギターを置くと、ステージ上を動き出す。
ステージサイドの垂れ幕の下まで来るアーティストはいた。
しかし、宮本はモニターの端の端まで!
いや、そっちもうお客さんいないよ!っていう端っこまで。
歌い終わりで隣の若い女性が「す、すごい…」と。
 
宮本がおもむろにジャケットを脱ぐ。
『RAINBOW』
歌途中でネクタイを少しずつ緩める宮本。
首からネクタイを抜くと、ボタンをはずして胸をはだける。
ステージ中央ですこし乳首をつまみ股間に手をやり観客を挑発。
今日も色気を爆発させている。
私はもちろんステージしか見ていないが、この『RAINBOW』の途中あたりからエレカシをただ見に来ただけであろう観客がグイグイ引き込まれていくのを肌身で感じる。
宮本もきっとそうだったんだろう。
そこからはもうエレカシの独壇場。
 
MC
「こんにちは、エレファントカシマシです」
そして突然の
「お尻出してブー!」
私は喜んでいたが、他のお客さんはキョトン。
「すいません、照れ隠しです」
一度水を飲むが、もう一度マイクに向かい
「照れ隠しなんて言って大人はあざといですね」
「俺たちが死んだら今日見たことが自慢になりますから」
…(私、涙)
「ま、100まで生きますけど」
…(私、ほっ)
「最近型通りになっているから気合い入れ直してやれよ」
とメンバーを指さす。
 
そして『悲しみの果て』
大きな歓声。
観客が待っていたのだ。
待ち望まれる歌があるという事の尊さ。
そのあとは観客も緩やかに合唱。
すごいね…宮本。
宮本がメンバーへ伝えた言葉は、ライブで何度も聞いている私もそれが当たり前になっていないか?と改めて思わせてくれた。
だから私も気合いを入れて聞いた。
ジャイガの時よりも少し伸びた汗に濡れた前髪が、時おり宮本の目を揺らしながら隠す。
それがたまらなく色っぽい。
 
「明日もドーンと行こうぜ!」と
『俺たちの明日』
さらに大きな歓声があがる。
サビでの合唱。
あぁ、多くの人に知られている曲があるというのはなんて素晴らしい事だろう。
曲間、宮本が「ノリがいいぜー!みんないい顔してるぜー!かっこいいぜー!かわいいぜー!」と叫ぶ。
それにこたえる客席。
恐らく地元の方が多くてノリも大阪と比べると少しはにかんでいる感じだけれど、エレカシのライブを楽しんでいる空気が伝わってくる。
無数の拳が宮本へと掲げられる。
私の次のライブは未定だから、見納めだぞ!って泣きそうになりながら、でもしっかり目に焼き付けるんだと。
エレカシを好きになってよかった、宮本たちがいてくれてよかった。
ずっとそう思いながら見ていた。
そしてまた、私はこの歌で涙する。
生きてきたね、こうして。
そしてまたライブで会えたね。
宮本が観客ひとりひとりに話しかけるように、ステージをゆっくりと歩きながら歌う。
成ちゃんに近づき、肩にひじをのせ歌う。
観客に手を振り返す宮本。
ジャケットを肩に羽織って今日も出かける宮本。
 
歌い終えると宮本が客席へマイク越しに“チュッチュッチュッ”
私はもちろん骨抜きだが、エレカシ目的で来たわけではない老若男女が照れてる(笑)

男椅子に片足を乗せ、うつむいた宮本がニヤリと笑って歌い始める。
『ガストロンジャー』
イントロで首をカクカク、両手をブルブルしながらステージを歩く宮本。
そういえば、いつの間にかイントロのギターをまた弾かなくなっている。
そして超高速の
“モンスターバッシュ、モンスターバッシュ、モンスターバッシュベイベー”
“高松高松ベイベー”
を繰り出す。
RISING SUN ROCK FEST.で話にきいていた間奏での一瞬の空白の後、宮本とのアイコンタクトでトミのドラムがダダダダッ!
そこからバンドの演奏へ。
これがものすごくカッコいい!
言葉ではなんとも伝えにくい。
今までのガストロンジャーLive Ver.だけをまとめたDVDが出たら迷わず買う。
 
「知っている人は知っている、知らない人は全く知らない。夏の歌です」と
『今宵の月のように』
今日一番の大歓声!
皆が拳を振り上げる。
私はみんなの拳の中で歌う宮本の姿がこの上なく好きなのだ。
宮本が空を指さす。
残念ながら私の場所からはさっきまで見えていた月がステージの後ろへ隠れてしまったが、私にはきれいな月が見えた。
 
堂々たる圧巻のパフォーマンスで歌い終えるとメンバー・サポメンを集め皆で手をつなぎ挨拶。
私からは宮本とトミが恋人つなぎをしていたように見えたけれどどうだったんだろう。
全員いい笑顔をし、最後にもう一度「お尻出してブー!」をかまし去っていった宮本。
 
私の最後の夏フェスのエレファントカシマシ、最高だった!!
本当に、ありがとう!!
 

 

モンバスの月
 
そして、また来年もこれたらいいな。
 
7曲を聞きに香川まで行ったんだね、私。
実は人込みなどでパニック状態になることがあって、昨年末まで電車でろくに出かけられなかった。
大阪ですら、ハードルが高かった。
でも私は今年、エレファントカシマシに会うために埼玉に行き、フェスに行き、Zeppにも行った。

UVERworldのTAKUYA∞さんがMCで
「俺たちだけのために来てくれたファンもいると思う。ありがとう!」
と言っていた。
泣けた。
他のアーティストの方には申し訳ないけれど、私はエレファントカシマシのためだけに香川へ来たからだ。
宮本さんも、そんな風に思ってくれるだろうか?
 
≪SET LIST≫
01.Easy Go
02.奴隷天国
03.RAINBOW
04.悲しみの果て
05.俺たちの明日
06.ガストロンジャー
07.今宵の月のように