ジャイガ -OSAKA MAISHIMA ROCK FES-(2018.08.05) | エレファントカシマシ備忘録

エレファントカシマシ備忘録

エレファントカシマシのライブ、CD、テレビ、ラジオなどの記録

ジャイガの会場はMAISHIMA STAGEとYUMESHIMA STAGEの2つが中央の大きなモニターを挟んで並んでいる。
エレファントカシマシが登場するのはMAISHIMA STAGE 16:45。
ちょうど西日が私たちの背中を強く照り付ける時間。
ということはステージ上のアーティストはもろに西日を浴びる時間だ。
 
 
 
MAISHIMA STAGEでのウカスカジーのライブ中にスタンディングエリア石くん寄りへ。
予想通り、次のUVERworldファンも多いがステージがよく見える場所だ。
 
 
宮本たちが現れるであろう舞台袖を見つめる。
エレファントカシマシのコールが始まる。
客席は大きな歓声と拍手。
 
宮本の姿が見えた。
黒ジャケット、白シャツ、黒ネクタイ。
シャツの裾は出ている。
うつむきながら歩いているが、その顔はニヤリと笑顔だ。
 
メンバーも出てきてスタンバるが、ここで石くんの派手なオレンジ色のタンクトップとデニム調のホットパンツ姿が目に入る。
サングラスとオールバックに撫で付けた艶々の髪。
思わず友人と目を見合わせて笑った。
石くんのド派手な衣装が大阪のために選ばれたと思うと、なんだかすごくうれしい!
キーボードはソウルフラワーユニオンから奥野真哉さん。
ギターサポートはヒラマミキオさん。
 
軽く挨拶をするとギターを掛ける宮本。
『Easy Go』
イントロがCDとは違うアレンジがされており、疾走感があっていい。
私はこのライブバージョンも好きだ。
これから始まるライブへの期待感が高まる。
間奏での宮本と石くんのギターどつき合い(笑)
マイクスタンドも倒れスタッフの方が現れ直す。
間奏が終わりギターを置くと、ステージを右へ左へと動き出す宮本。
モニターの方へ移動しつつ、今日も“そう悲しみけむる町の中”の歌詞が飛ぶ。
なぜなんだ?(笑)
 
待ってましたこのイントロ『奴隷天国』
私の周りのUVERworldファンもノっている。
石くん側ステージの端に来たとき、歌いながら自分の股間をむぎゅむぎゅむぎゅと3回つかむ宮本。
とてもセクシーなロックスターの姿だ。
ステージ中央で音のないお尻出してブーをブーブーブーと3回。
歌い終えてもしばらく客席を睨み付けている宮本。
痺れる。

ジャケットを脱ぐとそのままMCもなく『RAINBOW』
たたみかけてくれ!最高すぎる!
ネクタイを緩めて輪のまま外してポンっと後ろへ投げる。
私はこの曲で軽く縦ノリでジャンプするのが好き。迷惑にならない程度にね。
宮本がどんどんノって来ているのが伝わってくる。
ヒラマミキオさんと肩を組み歌う。
石くんをステージ中央に放り出す。
宮本はシャツをはだけ、胸をアピール。
宮本の鼻と頬のあたりが暑さで赤くなっている。
それでもまぶしい顔なんて一切しない。
髪をすいたのかサラサラの前髪が宮本の右目に掛かる。
西日に照らされたその顔は凛々しくカッコよく美しい。
 
「すごくノリがよくてかっこいいぜー!素敵な曲…素敵な曲っつっても自分達の曲なんですけど(笑)聞いてください」
 
宮本が屈託のない笑顔を見せる。
宮本はノリがいいとか、かわいいとかカッコいいぜと私たちを誉めてくれるようなMCをしてくれ、それがいつもとてもうれしい。
 
『悲しみの果て』
観客がこの曲を聞ける喜びでどよめく。
エレファントカシマシを代表する曲なのだ。
堂々と力強く歌う宮本。
かっこいいよ、宮本!
 
“未来に向かっていく曲”と紹介し『旅立ちの朝』
イントロが流れ出すと同時に、さーっと風がステージとスタンディングゾーンを吹き抜ける。
なんて美しい自然の演出だろう。
石くんとヒラマミキオさんが向かい合ってギターを弾いているところに宮本が割り込む形で入り石くんの前に立ちヒラマさんと向き合いプレイ(笑)
“空~”の高音のところで声が出にくくなるが、すぐに力強くリカバー。
 
「ヒラマミキオ、42歳。11年やってます。オレンジの人からこっちは52歳のおじさんで…って年齢の話をするってことは歳を気にしてるってことだね。俺たちもいい歳だからファンもいい歳なんだよ」
 
『俺たちの明日』
涙があふれてきた。
私はこの曲をライブで聞くたびに、やっとこの曲の良さが沁みる年齢になったことを誇りに思う。
発売当時は分かっていなかった。
今はやけにこの曲が沁みるのだ。
白シャツが汗で宮本の背中にはりついている。
こんなに汗びっしょりの宮本は久しぶりに見た。
2番に入るときに小さく「2番!」って言っていたのが、かわいらしかった。
石くん側に来てくれる。
こちらを指さし歌ったかと思うと、照明2本でふさがれているのにも関わらず、その間をすり抜けてステージのはしギリギリまで来て歌ってくれた。
また石くんもこちら側へ宮本が送り出してくれ、ギタープレイ。
“石くーん!かっこいいよー!”と大きな声援を送る。石くん照れ笑い。
男椅子を出し、椅子の上に立つ。
後ろの方まで、遠くの方まで伝わるように。
この時、エレカシファンではない人たちが少しざわついていたのがおかしかった。
ああいう風に使うのか!?
あれに乗るのか!?
というような雰囲気(笑)
 
“さあでかけようぜ!”のところで脱いでいたジャケットを取りに行き、肩にかける。
そのまま歌うかと思いきや、男椅子の上に立ちマイクを口元から離してまで両手を使ってそのジャケットを頭にかぶろうと四苦八苦。
そしてやっとカオナシのように被ったかと思ったらすぐに脱ぎ大サビへ。
宮本が腕を高く掲げる。オーディエンスも答える。
 
男椅子に乗ったままMC
「かっこいいぜー!かわいいぜー!………」
その後言葉が出ずしばしの間が。客席は笑顔に包まれるが再度「かっこいいぜー!」と。
ここでだったか、“チュッチュッチュッ”と投げキッスではなくマイク越しに3回キスをくれた。
 
『ガストロンジャー』
宮本が客席のノリ以上にノっているのが分かる。
めちゃくちゃ楽しそうだ。
“ただなあ 破壊されんだよ”で左手の平を広げて股間におき、“駄目な物は全部”でその手をひっくり返す。
よく分からないけど(笑)、興奮した。
“ジャイガベイビージャイガベイビー!”
フジロックのイントロでやっていた首カクカクを間奏でする宮本。
それがこの曲と相まって不気味でカッコよくていい。
後半の“だから胸を張ってさ!”の宮本の掛け声のあとに客席からも“だから胸を張ってさ!”とレスポンス。
それが2回。
感動した。
宮本も嬉しそうだ。
宮本が歌に集中していたので、ラストの方で宮本がいつもと違うパターンで歌ってしまったが、それにバンドが合わせる。
絶妙な呼吸。
ワンマンならば緊張のシーンだが、それすらも楽しそうな宮本。
笑顔も見えた。
 
「今日は俺たちのコンサートに来てくれてありがとう!」と。
何て素敵なんだ。
どんなに短時間でも宮本の中ではワンマンのコンサートと変わらないのだ。
そして多数のアーティストが出るフェスでエレカシを選んで見に来てくれている観客への感謝を忘れない。
 
アコースティックギターを肩にかける。
『今宵の月のように』
イントロ宮本独唱バージョン。
宮本がノっているときほどこのパターンで歌っているように思う。
しかも今日は“俺もまた輝くだろう 今宵の月のように”まで歌っていたので、宮本が観客に“ありがとう”と言っているような、そんな気持ちがとても伝わってきた。
 
最後は宮本が「歳だから動きが緩慢で…」といいつつ皆を集め、横一列に挨拶。(恋人つなぎではない)
 
大団円とはこういうことを言うのだろう。
皆がエレファントカシマシのライブを称え、エレファントカシマシが皆の期待に応え完璧なライブをやり切った姿を見せた瞬間だった。
二日連続の夏フェスで心配していたけれど、その心配もどこへやら。
客席の反応も相まってか宮本のテンションは、ずっと高かった。
カッコよく挨拶して去っていったと思いきや、忘れていた大事なことを思い出したのか、かなりの音量で“ブーッ!”と宮本。
慌てていたのか“お尻出して”はマイクがちゃんと拾ってなかった(笑)
 
 
 
拠点の近くにいらしたフェスのベテランっぽい方が、よかったらこれ…と下さいました。
自分がほしかったのは別の人なのでと。
そのあとで知ったのだけどこのガチャは300円。
とっさのことでテンパってしまったけど何か謝礼をすべきだった。
本当にありがとうございました。
そしてWake Upツアー会場限定のEasy Go黒Tシャツも買えて地味にうれしかった♪
 
 
☆ジャイガ参加メモ☆
私がシャトルバス発着地のコスモスクエア駅に着いたのは13時前。
シャトルバスは2時間ごとに区切ってあったせいか、駅(3番出口)は混み合わず、シャトルバスにもすぐに乗れて快適だった。
ただ現地に着いてバスを降りた後は案内が少なく、リストバンド交換所が分からなかった。
そのため、そのままアーティストグッズ売り場→入場ゲート手前まで来てしまい、係員さんがそこで声を掛けてくれ再びバス降り場付近まで戻るという事に。
無駄に体力を使ってしまった(汗)
クロークもこのエリアにあるので会場からは遠く、預けて取りに行くというのがかなり面倒くさい。
 
会場は小さいのでステージ間の移動は楽だが、狭い分数か所に人が密集してしまい日陰も少なくテントエリア・シートエリアも狭いのでラウンジ(5000円)を利用しなければかなりきつかったと思う。
ラウンジは高台になっており、帆布の屋根もあって常に日陰でステージも一望できフードエリアもすぐ近くで快適だった。
 
トイレには係りの方が二人常駐しており、空いたらこちらへどうぞと案内してくれるので無駄がなく素晴らしかった。
 
≪SET LIST≫
01.Easy Go
02.奴隷天国
03.RAINBOW
04.悲しみの果て
05.旅立ちの朝
06.俺たちの明日
07.ガストロンジャー
08.今宵の月のように