知り合いに送っていただいた「26年度宮島地域シカ対策協議会」の資料が届いた。
生物多様性を優先し、鹿が自立して生きるために、あらゆる人々が葛藤してきて今に至る。
人間の食物を物欲しげにねだって来る鹿を目の当たりにすると誰しもが一時的にかわいそうと思うのは、人間としての当たり前の感情かもしれない。
人懐っこさに溢れんばかりのつぶらな瞳を見るとついつい情にほだされそうになるかもしれない。
鹿せんべいで餌付けしてきた経緯を知る人ならなおさらそう感じるかもしれない。
しかしながら与える事で宮島の鹿に大きな負債を抱えさせてしまう加害者となるのを肝に命じなくてはならない。
必要以上に人間に接触することで鹿は真綿で首を絞められるのと同様の苦しみを強いられる。
植物を体内バクテリアによって必要なタンパク質に変える能力を持つ反芻動物である鹿にとって本来の食糧でない為に起こる弊害。
本能的に備わっているはずの餌を探す能力の衰退。
新生鹿にも教えることができなくなってしまい、結果市街地にしがみつき物乞いを続けなくてはならない。
クルマや人との接触事故。
宮島は殆どの面積を山で占められている為、怪我や病気が鹿の活動を著しく妨げ、衰弱、死に至る可能性だってある。
人間との触れ合いによる感染症の可能性。それは人間に対しても。


