私がジャズを意識するようになったのは、たぶん2010年頃だ。

それ以前は車のCDボックスに「DRIVING JAZZ」「WEEKEND JAZZ」など

アンソロジーものが2〜3枚入っているだけで

ミュージシャンの名前とて十人も知らなかった。

 

2010年頃

老後の楽しみに「いいじゃないか、ジャズ!」とCDを集め始めた。

アート•ペッパー、クリフォード•ブラウン、キース•ジャレット、

セロニアス•モンク等々。CDでけでなく外伝(伝説)などに触れるうち

知ってるミュージシャンの名前も増えてきた。

 

ヤフオクやAmazonで中古CDを買った。更には図書館で借りて→PCに落とす

→CD-Rに焼き付ける。ジャケットも必ずカラーコピーして

そっくりに仕上げ「出来たぁ!」なんて喜んでいた。

 

ジャズの入門書で

一番お世話になったのは、やはり後藤雅洋さんのでした。

音楽以前に、団塊の世代(私より年長)として、同じ時代の空気を吸ってきたという

親近感というか安心感がありましたねぇ…あります。

…一度も会話したこともなく、勝手にですが。

 

『ジャズ•オブ•パラダイス』『マイルスからはじめるJAZZ入門』『ジャズ完全入門』

『新ジャズの名演•名盤』『JAZZ百番勝負』『一生モノのジャズ名盤500』……etc。

 

前フリが長くなりましたが、その後藤雅洋さん店主の

四谷の「いーぐる」🎷久しぶり行って来ました。

店の前まで来るとジャズの唸り音が地下から聞こえてきた。

 

 

 

以前は5〜6人しかいなかったのに、入ってびっくり、もう十数人の客がいた。

ジャズには一家言ありそうなシルバー世代の男達、50代と思しき男、女性も2〜3人いた。

 

 

聴こえてきたのは大音量で低音のピアノにドラムス…ブラシが絡む。

次にベースがブンブンブンブン…指使いが見えるような臨場感❗️

つくづくいいなぁと思った。1時間ほどいて、最後のCDはスマホで

撮って、ウチでYouTubeで聴いてみたが迫力が違う。当たり前だけど。

やはりジャズは大音量で聴くべし。

 

『いーぐる』に行ってみようと思われる方のために

一言だけ、忠告を申し上げておきます。

ヘタな説明より後藤氏の本(2010年の本で申し分けないですが)の内から一部を転載させていただくことにします。

 

『いーぐる』では、今もCDをかけながらの講演(勉強会)をやっていますが、

「その際講演中の私語、読書をお断りしているのだ」と述べて、次に繋がります。

 

『お喋りはうるさいから困るというのはわかるとしても、人に迷惑かけるわけじゃなし、読書ぐらいいいじゃないかという人もいる。違うんだなあ、これが。

 そいう人は、たとえば高いチケットを買ってライブに行っても、雑誌片手で演奏を聴いているんだろうか。そんなことはないはずで、もとを取ってやろうとばかり耳を済ませているに決まっている。いつでも聴けるCDだからと、最初からタカをくくる聴き方では、じつのところ音楽の半分も味わえないのだ』…(『ジャズ喫茶のオヤジはなぜ威張っているのか』河出書房新書)

 

書ける人だけにこの説やや独善的ともとれますが、在学中の昭和42年(1967)からやって来られて56年の経験と継続力。この店の流儀…私語、読書はやめることです。

 

 

読んでくださりありがとうございます🙇