昼の部を聴く‼️
7月のことだったか、昼と夜の落語家の名前を見比べて…
結局、昼の部を予約しておりました。
火曜日の昼で中野サンプラザ…たぶん2000人以上でしょう。
人•人•人で少々驚いた。
開口一番•林家さく平〜『初天神』
女房が「金坊を初参りに連れてってよ」と亭主に頼む。
亭主「金坊は乱暴だ!こないだ糠漬けにしょんべんしちゃったんだ…」
小生、初天神で亭主のこのような穢らしい口ぶりを聴いたことがない。
この一言で聴く気が失せてしまった。
春風亭一之輔〜『加賀の千代』
いつも感心するのは、一之輔がさも登場人物に乗り移ったように喋るということ。
女房に「大丈夫だよ、隠居さんは、お前を可愛がっているから」と言われて金を借りに来た甚兵衛。隠居は甚兵衛が可愛く仕方がない、甚兵衛との会話の中で「可愛さが毛穴から出ているなぁ」というギャクがあった。改めて書いても面白くもなんともないが、こういう"味付け"、"言葉を抉り出す“センスが神業的に凄い。
柳家三三〜『橋場の雪』
この人の芸風は、いい意味で古典落語の世界へ客を引っぱり込むというところか。
口調もいいし今後の落語界を背負って立つ(もう、若手ではない)内の一人である。きょうも充分に古典を堪能した。
立川談笑〜『堀の内』
以前、談笑の『金明竹』を聴いて、めちゃくちゃ笑ったことがあった。が、きょうは
笑えなかった。粗忽者を演るというのは噺家の個性と合わなければ出来ないと思う。
談笑がこの噺の粗忽者に合わないとは思わないが、調子だけで運んでいく噺だけに
ギャクで笑いが取れなかったり、ちょっと間が外れたりすると無残なモノになってしまう。きょうは、悪い方が出てしまった。
Shake CHA-Z((しぇいくちゃーず)
和太鼓、津軽三味線、笛、和太鼓の四人による熱いセッションだった。パンフレットには「邦楽界のニュージェネレーション4人で結成、和楽器を使った先進的グループとして脚光を浴びる」と書かれている。今後どのような曲を演奏するのか注目したい。
神田伯山〜『三方一両損』
落語家に混ざって全く違和感がない。何年前からかは知らないが、落語家とも交友を保っているのであろう、落語会にも積極的に出て、講談をプレゼンしてきた功績は大きいと思う。きょう(14日)は落語でも有名なネタで大会場を大いに沸かせた。
林家たい平〜『青菜』
1964年生まれ、1988年林家こん平に入門。本格的に聴くのは二度目か3度目でした。笑点ネタのマクラで笑いを取って本題に入っていった。歯切れ良く、古典の名作を端正にしっかり喋った印象。昼の部のトリ。爽快な空気が流れたようで、気分よくホールを後にした。
以上