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『坐っている時間が長いと健康には良くない。』
これまでに、何度か耳にしたことがあります。
仕事で長時間坐る場合、業務に差し支えない範囲で
30分おきに席を外したほうがよいとか
デスクワークしながらストレッチするとか
坐りっぱなしにならないようにと
記事にしてお伝えしたこともありますし
ここ最近の研究でも明らかになったそうです。
このことについてお伝えしたいなと思います。
座位時間が長いことで
血行不良と代謝の低下を引き起こすことにより
死亡率増加や循環器疾患発症と関わることが
これまでにも、いくつかの国から報告されてきました。
一方、日本では座っている時間と死亡率の関係に関する研究は
そう多くなかったそうです。
京都府立医科大学は6万人を超える日本人を
7.7年間追跡したデータを用いたところ
座位時間が長いほど死亡率が増加する
という結果だったと発表しました。
この研究は、同大大学院医学研究科地域保健医療疫学の
小山晃英講師らの研究グループによるものだそうです。
参加者全体では、日中の座位時間が2時間増えるごとに
死亡率が15%増加することが認められたそうです。
生活習慣病の有病者について、脂質異常症は18%
高血圧は20%、糖尿病は27%の死亡率増加が認められたといいます。
生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病)の保有数に応じて
座位時間と死亡の関係は大きくなり
生活習慣病を保有していない方では
日中の座位時間が2時間増えるごとに
死亡率が13%増加となりましたが
3つ全て保有している方では
死亡率が42%高くなることが示されたのです。
次に、身体活動量が増えると座位時間が長いことによる
死亡のリスクを下げることができるか検討するために
METsの量に応じて、4群に分けて解析したそうです。
その結果、余暇時間中の身体活動が増えても
座位時間による死亡率の減少効果はわずかだったとのことで
日中の座位時間の長さと死亡の関連を
完全に抑制するには至らないことが明らかになりました。
国際標準化身体活動質問票が作られた
2011年のデータ(日本人5,000人)によると
その時点で日本人の座位時間は
世界で一番長いという結果が出ているのだそうですよ。
現在、コロナ禍のテレワーク普及によって
今後も在宅業務による家庭内デスクワークの増加が
予測されますよね。
在宅業務は、通勤時間が削減されるため
身体活動の低下に加え、座位時間の延長につながる
可能性があります。
連続する座位時間を中断することの重要性も
報告されているため
こまめに動くことで連続した座位時間をなくすという
心がけを持つことが大事なのだと思います。
適度に体を動かして、より健康的にお過ごしくださいね。
詳しく知りたい方はこちらです。