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ご自身や身近で
 
スマートフォンを目にしないことはないと思います。
 
現代社会では
 
もはや欠かすことができないスマートフォン。
 
 
 
 
 
 
通話やカメラ、キャッシュレス決済など
 
日常生活に溶け込んだ機能をあげればきりがなく
 
その使用頻度は増えていて
 
片時も手放せないと感じる人が多いかもしれません。
 
そんな便利なスマートフォンですが
 
親指によるフリック入力や画面のスクロールをしたあとに
 
痛みや違和感を感じたら
 
それはドケルバン病という病気の兆しかもしれません。
 
 
 
 
 
 

ドケルバン病って?

ドケルバン病は腱鞘炎の一種です。

 

腱鞘炎という言葉を

 

耳にしたことがある方は多いかと思いますが

 

ここで詳しく説明しますね。

 

 

 

 

 

指の骨には腱(けん)という

 

ひも状の構造物が付着しています。

 

腱は筋肉と骨をつないでいて

 

筋肉の動きを骨に伝えることで

 

関節を曲げたり伸ばしたりすることができます。

 

 

 

 

 

頻繁な曲げ伸ばしで腱を酷使すると

 

腱と腱鞘(腱を包み込む膜)とが擦れて

 

炎症が起こり、痛みや腫れが生じます。

 

この状態が腱鞘炎です。

 

そして、親指に起こる腱鞘炎として知られているのが

 

ドケルバン病です。

 

スマートフォンの片手操作による

 

親指の使いすぎが原因の一つとして考えられていて

 

スマートフォン・サムと呼ばれることもあるほどです(サム(thumb)は親指のことです)。

 

 

 

 

ドケルバン病になりやすいのは?

スマートフォン・サムと言う異名を持つ病気ですが

 

スマートフォンに限った病気というわけではありません。

 

同じように親指をよく使うパソコン操作

 

楽器演奏(ギターやピアノなど)

 

野球やテニスなどのスポーツも

 

ドケルバン病の原因として考えられていて

 

スマートフォンが普及する前から

 

痛みに悩まされる方がいました。

 

また、男性より女性(特に更年期や出産直後)に

 

多く見られることや

 

糖尿病の方がなりやすいことも知られています。

 

 

 

 

 

治療は?

親指を動かそうとすると少し痛むという程度の場合

 

消炎鎮痛剤(飲み薬または湿布薬)と

 

親指の安静で回復が期待できます。

 

ですが、薬を使っても効果がない

 

症状を繰り返すといった場合には

 

関節へのステロイド注射や手術が必要です。

 

手術では腱鞘を切開して

 

炎症を起こして腫れている腱を開放します。

 

 

 

 

 

治療法があるといえ

 

症状がひどくなるのは避けたいですよね。

 

ドケルバン病では

 

いきなり重症化することは少なく

 

軽症から徐々に悪化していくのが一般的とされています。

 

つまり、軽症のうちに適切に治療するのが大切なのです。

 

親指に痛みを感じたらすぐに

 

親指の安静と消炎鎮痛剤の使用で

 

症状がよくなるかどうかを試してみてください。

 

それでも症状が改善しない場合には

 

早めにかかりつけ医や整形外科などで相談してみてください。

 

 

 

 

 

親指を使いすぎないことが予防になります。

 

スマートフォンを使用する時間を減らす

 

あるいは、操作する手とスマートフォンを持つ手というように

 

両手を使って親指を使わないようにすると

 

予防にも治療にもなると考えます。

 

生活に欠かせなくなっている親指での操作

 

使いすぎにはご注意くださいね。

 

 

 

 

 

普段の診療で感じたことを綴ってます。

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