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「ストレスで胃潰瘍が…。」とか
「胃が痛かったから検査したら胃潰瘍だった。」とか
ご自身や身近な方でいらっしゃいますか?
胃内視鏡(胃カメラ)などで診断される病気ですが
重症だと、たくさん出血してしまったり
胃に穴が空いてしまうと腹膜炎になってしまったり
することがあるので、要注意です。
このことについてお伝えしたいなと思います。
胃潰瘍って?
胃潰瘍とは胃の粘膜がただれ
胃壁が傷ついた状態のことをいいます。
悪化すると胃に穴が開いてしまい
胃液と胃壁を守る粘液の分泌量の
バランスが崩れることで起こります。
原因は?
大多数がヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)が
原因と言われています。
次に鎮痛解熱薬の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
による副作用、一部にストレスなどが原因とされています。
症状は?
胸やけや胃痛、膨満感などの症状が現れます。
40代以上の人が発症しやすく
ピロリ菌に感染していると20~30代の
若い人が発症することもあります。
NSAIDsを常用している人は要注意です。
重症になると、出血が多くなりタール便が出たり
胃に穴が空いてしまうと腹膜炎になってしまい
発熱や激しい腹痛が見られます。
治療は?
胃に出血が見られない場合は
薬による治療となります。
第一選択は胃酸の分泌を抑える薬です。
胃酸を中和する薬剤、粘膜を保護する薬を
併用することもあります。
またピロリ菌の感染が認められる方では
その除菌を行っていきます。
予防や治療後の注意点は?
アルコール、カフェインなど摂りすぎている場合は
控えていただきます。
喫煙されている方は、もちろん卒煙をオススメします。
ピロリ菌の除菌に成功した場合は
治療を終了できる場合が多いです。
また定期的に胃の内視鏡検査を受け
再発がないかをチェックされると良いでしょう。
胃潰瘍は1度だけでなくて再発してしまう方もいらっしゃいます。
主治医の先生と相談しながら必要な治療は続けるようにしてください。
卒煙などの生活上の工夫も忘れずに続けてくださいね。