ご訪問ありがとうございます
皆様にお伝えしたい!
睡眠時無呼吸症候群シリーズです。
普段、診療する時に
患者さんにお話する内容を記事にしました。
ご覧いただけたらうれしいです。
寝ている時のイビキ…
気が付かない方も多くいらっしゃると思います。
イビキはお酒を飲んだ後や
疲れている時などにみられる事がありますが
夜中に苦しくて目が覚めたりしてないですか?
一緒に寝ているパートナーなどに
イビキがひどいとか、息が止まってるとか
言われたことがないですか?
症状がひどい方は
睡眠時無呼吸症候群が疑われます。
文字通り、寝ている時に呼吸が浅くなったり
少しの間止まったりしてしまう病気です。
バス等の運転業務をする方は検診がありますが
そうでない方は
睡眠時無呼吸症候群以外で
心臓や肺などの病気の可能性もありますので
なにか病気が潜んでないかを確認するためにも
一度は医療機関に受診されることをオススメします。
ご本人が気付いていなければ
身近な方が声をかけてください。
さあ、心配な方は、いよいよ受診ですね!
どのような流れになるかを説明します。
(医療機関により違いはあると思います。ご了承下さい)
①問診
これまでにかかった病気やケガなどはないか
現在、治療中の病気などはないかの確認の他に
睡眠時無呼吸症候群用の問診票に
眠気の程度を記入してもらいます。
②診察
症状の詳細を聞き取り、診察します。
心臓や肺などの他の病気が疑わしければ
ご本人に説明し、病気に応じた必要な検査を行います。
睡眠時無呼吸症候群が疑わしければ
その病気の説明を行った後、次に進みます。
③睡眠時パルスオキシメータ
パルスオキシメータという
血液中の酸素濃度や心拍数を測る機械を貸し出します。
自宅で寝るときに指先に機械を挟んで
それを挟んだまま一晩眠ってもらいます。
翌朝起きたら外します。
④受診して睡眠時パルスオキシメータの結果説明等
パルスオキシメータの機械は
基本的に翌日返却してもらいます。
測定データの解析をおこないます。
解析された結果で異常の有無や
重症度の大まかな判断します。
ある程度悪い結果が出てしまった方は次に進みます。
⑤PSG(ポリソムノグラフィー)
1泊入院してもらい睡眠時の状態を検査します。
眠って検査するだけではありますが
頭に電極のついたネットを被ってもらったり
鼻に気流計を付けたりと
センサーをあちこちに装着することになります。
翌朝起きたら帰宅します。
⑥受診してPSGの結果説明等
後日受診して解析結果を見て
睡眠時無呼吸症候群で軽症なのか重症なのか
治療が必要なのかを判断します。
⑦必要な方はCPAP(持続式陽圧呼吸療法)治療開始
治療が必要な場合は寝る時に機械を装着して使用します。
CPAPを使うと多くの患者さんが
使ったその日からイビキをかかなくなり
スッキリ目覚めることが出来て、昼間の眠気も軽減します。
⑧定期通院
体調変化や治療状況とその効果を確認します。
また、CPAPの使用状況のデータから
適切に使用できているかなど客観的に判断します。
保険でCPAP治療を受けるためには
定期的な受診が必要です。
特にCPAP治療開始し間もないころは
治療への不安、疑問も多いと思います。
定期的な受診で医師と相談して解決できれば
より快適に治療を続けることができるでしょう。
喫煙は睡眠時無呼吸の症状を悪化させます。
喫煙されている方には卒煙(禁煙)をオススメしています。
卒煙(禁煙)応援しています!
イビキ、無呼吸など気になる方は
睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
眠りが浅くなると、事故や病気の原因になります。
そうならないうちに医療機関にご相談くださいね。