ずっと前の話ですが、カメラ雑誌に以下のような記事が有りました。
まず、一軒の日本家屋が写っている画像が示されます。
この時点で私は、日本家屋の隣は同じような古い家屋か、里山があることを想像していました。
でももっとまわりを写した画像が後で提示され、日本家屋の両脇はビルだったのです。
ここから学んだことは、画像に写っていないところにたいして、人は想像で補おうとする事。
そして想像をする場合、写っているものをキーとして、自分が心地よいものを想像する事。
画像では無いですが、「バックシャン」や「夜目、遠目、傘のうち」といった言葉が言っているものと同じです。
なので、心地よい想像を邪魔するものを写さないと言うこと、そしてキーの与え方が重要ということ。
応用編としてとキーを与えずに、ミスリードと言うか想像に任せる方法も有ります。
例えば肩が出た衣装の場合、衣装が写らないように肩から上だけを撮影すると、見る人はどんな衣装でも(あるいは着ていないことも)想像できると言うことです。
もっとも雑誌の記事の風景では、スナップとしてアンバランスな風景を撮るって視点もある訳です。
結局は「自分が何を撮りたいか」に尽きるって事ですかね。