どもですφ(.. )。
更新 2015.11.8 一部文章追記
今回は「映画 プリンセスプリキュア Go! Go!! 豪華3本立て」を観に行ってきた感想です。
あと、現在制作中の東映アイドルアニメ映画と私としての希望も書いてます。
作品は「キュアフローラといたずらかがみ」、「パンプキン王国のたからもの」、
「プリキュアとレフィのワンダーナイト」の順で上映でした。
個人的にハイクオリティーのCGパート観たさでの鑑賞目的がメインで
映画館へ足を運んだのですが、メインターゲットが女児向けということもあり
どのような理由であれおっさんが1人で観に行くのはなかなかの勇気を伴うことでした^^;;w
万が一、隣の女児に「このおじさんもみにきてるのー?」 親 「シー!静かにっ!!」なんて
やりとりがあったら精神的にかなりつらいかも・・なんて不安もありましたが、
結果的には平日の遅めの時間帯での鑑賞を選んだので
そういった変な汗を流しそうな事態には遭わずに済みました^^;。
ちなみに大人は映画本編でプリキュアを応援するミラクルプリンセスライトや
プリンセスティアラ(紙製の飾り)はもらえないです。※中学生以下が対象
ただ、ナムコとのコラボキャンペーンで映画の半券をお店のスタッフに見せて
ポストカードをプレゼントするキャンペーンが行われていました。
映画の3タイトルごとのデザインのうちのどれか1種類を選べるという事でしたので
「プリキュアとレフィ―のワンダーナイト」を選択。
さて、感想について記そうと思いますφ(.. ) 。けっこうマニアックに記してるかも?
「キュアフローラといたずらかがみ」
こちらはプリキュア映画シリーズで恒例の短編フル3DCG作品。
フルコマ3DCGでのまるでフィギュアがぬるぬる動いているような感覚を与える印象を与えます。
本編のイメージとはがらりと作風を変え、頭身もちびキャラ化され
一見簡略化されていそうに見えるけれど髪の質感などは今回の映画3本のうち
一番こだわっていたようにみえます。「プリキュアとレフィーのワンダーナイト」同様、
どの部分にこだわりを持って表現するか、リアル感とデフォルメ感、
そのバランスにも注意を払っていたのかなという気づきはありました。
背景デザインも☆の柄を取り入れていたのとデフォルメ感は「ワンダーナイト」との
作風の大幅な乖離を避ける配慮かもしれないです。
セリフはなく、すべてキャラクターの動作や演出で見せて(魅せて)ゆかなくてはならないので
その点の工夫やメイキングなども興味深いのですが個人的に上映までのイベントで
「キュアフローラといたずらかがみ」のメイキングを一般で知る機会がなかったのは
ちょっと残念なところ。
「パンプキン王国のたからもの」
見たあとの第一印象としてはとりあえずパンプキンプリンが食べたくなるという感じですwww。
ストーリーについては上映中作品なのでネタばれは極力避けようと思いますが
今回3本立てとなったことで時間的な制約はどうしても避けられない課題となったので
展開はトントン拍子に進んでいく感じです。
悪者のウォープ(キャラクター一覧 コチラ※公式サイト)によって
心が金銭と儲け主義?にとらわれてしまったパンプキン王国の王様お妃様と
パンプルル姫は最初から離れ離れにされていたので直接のやりとりが
最後に凝縮されていました。
普段TVで観ているプリキュアですが、映画館のデジタルサラウンド環境で視聴すると
変身・必殺技シーンとそのSEの迫力は凄いです。特に重低音が身体にまで響き渡るので
見た感じカワイイのと必殺技の迫力のギャップも印象的です。
そういったなかで個人的にフェニックス・ブレイズという炎と鳳凰が飛び出す必殺技シーンが
非常に迫力がありました。
テレビで見慣れた変身シーンやエンディングなども映画館の大画面で観ると
また違った新鮮さはあります。特に3DCGシーンについてはより鮮明に観ることができますね。
キャラクターに関してはパンプキン王国の妖精の主要メンバーのパン・プウ・キンの顔芸が
笑いどころでもあったので印象的だったのとその他のパンプキン王国の妖精たちが
ふ○っしーに見えたw。
パンプルル姫に花澤香菜さん、ウォープに諏訪部順一さんの人気声優が担当している点も
声優ファンの関心も考慮しているといえそうです。
諏訪部氏は同じ女児向けアニメ「プリパラ」で
めが兄ぃの声も担当しているので視聴メインターゲット層を意識しての
配役なのかなとも思いました。
そういえば七瀬ゆいの姿がゼツボーグ出現で一般市民の避難を促したあとは・・・でした^^;。
パンプキン王国のたからものに出てくる人形が次のプリキュアとレフィのワンダーナイトへの
ストーリーのちょっとしたつながりにもなっていました。
「プリキュアとレフィのワンダーナイト」
この作品についてはこれまでメイキングやセミナーでの視聴などを重ねてきていただけに
「観に行かないといけないんだ!」という気持ちが強い作品でしたので
観に行けて良かったという気持ちがありますが観た感想を一行で表すとすれば
観たあとの特典として夢のなかでもワンダーナイトの世界が見れるかも?
・・・でしょうか?
意味がよくわからないかもしれませんが非常にハイクオリティーの3DCG作品で
キャラクター・背景設定なども入念に構成されていて無意識のうちに膨大な映像の情報量が
目を通して頭の中に入ってゆくので夢に出るレベルのように思えました。
一見セルルック調ながらリアルルックの良さを巧くブレンドさせ、
なおかつリミテッドアニメーションのテンポとフルコマのテンポを要所要所で活かしているのと
背景世界もハロウィーンの時期を意識した世界観をシリアスな印象にさせない配慮と工夫で
うまく表現できているので3DCGアニメ作品全体からみても非常に個性が立った作品に
仕上がっています。
一部シーンではマンガ的表現(キュアプリンセスが白化するコミカルシーンなど)も
演出に取り込んでいました。
レフィのパフォーマンスシーンはどのような振り付けが行われているのかな?と
期待していたのですが、プリキュア達がゼツボーグ達とのチェイス&アクションシーンも
交えてのシーン構成でしたので少しだけといった印象でした。
今思い起こすとアクションシーンで安易に波動系必殺技を展開させず
人間の動き(アクション)とアニメの面白さを巧く活用していたように思えます。
ナイトパンプキンの部屋へ向かいアクションを展開する移動の一連のシーンは
そういった要素が強いです。
綱渡りのシーンもそういった面を考慮していたのではないでしょうか。
キャラクターの衣装などの素材面も非常に高クオリティーで
パニエの素材感&半透明具合は凄いですし、現TVシリーズエンディングでも
見ることができますが、改めて感じさせます。
アクション面でのフルコマの活用は当方の記憶が正しいかどうかわかりませんが
見た感じキャラクターが地面に倒れ込んだり叩き付けられた際のバウンド感にも
活用していたように思えました。バウンドの瞬間を柔らかく表現することで
シリアスさの軽減を図っていたのかもしれません。
あと、路地道や階段を駆けあがった直後のキャラクターの息が上がった状態の動作も
肩で息をしている感が3DCGの特性を活かして出せていたのも印象に残っています。※2015.11.8追記
ほんとあらゆるシーンもほんの一瞬であっても手を抜くことをせず非常に細かい部分にまで
CG職人の工夫が組み込まれているのでその密度が作風になっているのは確かです。
キャラクターのリップ部分の配色も見た目の印象や雰囲気を与える
大きな要素になっていたと思います。
リップやチークの配色は2Dパートでは積極的に行われていないだけに
観た人に与える印象は大きいのではないかと思います。
髪の質感も2Dアニメをイメージさせつつ3DCG化させ
滑らかな動きを与えているので独特な印象となっています。
あとはナイトパンプキンの出だしの足を観て足細っそ!と思ったり、
まゆ毛の透け感をみて「あ―ほんとだ」と思ったり、
(2Dアニメでは別段なんでもないけれど3DCGでプログラム組む場合手間がかかる)
レフィの涙は少しゼリー状なねっとりしてそうな感じ・・と思ったりしてました。
20分間の短編ながら細かくみてゆけば見どころが膨大にある作品ですよ。
あっという間に終わってしまったという感覚です。
出来れば長編でも観てみたいところです。
視聴して思った事
ハイクオリティー3DCGを視聴できる幅を広げてアイドルアニメ作ってほしい
→制作中ですが・・・
ここからどんどん話がずれてしまいますが・・・
観に行って大変良かったでした。が、女児向けアニメということもあり
ハイスペックな3DCG活用作品を観に行き辛いというのは
率直にメインターゲット層の絞り込みと逆ハードルが出来ていて
家族以外でオススメしても単身だと行き辛いという面がなんとも歯がゆい点かもしれないです。
(まぁ、オタクやファンなら行くでしょうけどCGファンはちょっと悩むのではないかと・・)
東映アニメーションが独自開発を組み込んだ3DCGアニメーションを活かして
個人的にはメインターゲット年齢層を上げてアイドルアニメ作品に本格進出したら
面白くなるかもしれない・・と思いました。
東映アイドルアニメのプロジェクトは過去にも立ち上がっているのですが
アイドルコンテンツの展開としてアニメ放映化までの展開は
なかなか順調にすすむとは限らないのが現状といえそうです。
現在、2016年春公開予定の東映アニメーション・オリジナル映画プロジェクト
『file(N) :project PQ』 が進行中です。
P.IDL(PERFORMANCE IDOL LEAGE)とのコラボによるキックオフソングです。
監督は宮原 直樹氏(プリキュアオールスターズDX 3Dシアター)、
キャラクター原案は黒星 紅白氏(世界征服~謀略のズヴィズダー)、
キャラクターデザイン・総作画監督は浦上 貴之氏(カラフル)が担当されるそうです。
現在、アイドル系アニメ作品※だとサンライズが「アイカツ!」・「ラブライブ!」シリーズ、
A-1 Picturesが「アイドルマスターシンデレラガールズ」、
タツノコプロが「Wake Up Girls!」・「プリパラ」がラインナップされていて
他にもアイドルアニメプロジェクトが発足していて歌って踊るグループ系アイドル系アニメの
潮流が盛り上がっているので東映アニメーションが本格参戦・軌道に乗れば
アイドル系アニメの底上げと活性化がさらになされそうな気がします。
※3DCGパートは別会社に発注の場合もあり
現時点では東映アニメーションが投入するアイドル系アニメ作品は
「file(N):project PQ」が映画化へ向けて制作中のようですので
こちらではどのような方向性をもった作品か興味深いところです。
2015.11.8 追記
「Yahoo!Japanきっず」ウェブにて「はじめてのダンスレッスン」のページが設置されています。
見たところダンスの基礎と楽しさを小さい子どもに学んでもらおうという企画。
おそらく義務教育期間でダンスの授業が必須となっていることを配慮しての
ダンスレッスンを兼ねたP.IDLとfile(N):projectPQのコラボ企画のひとつですね。
「はじめてのダンスレッスン」 Yahoo!Japan きっず
東映アニメーションはデジタル映像技術の研究・開発・実用化を目的とした「ツークン研究所」があり
そこで培われてきた技術を活用したアイドルアニメへの参加実績があります。
それが大ヒットした(スクール)アイドルアニメ 「ラブライブ!」。
PV「もぎゅっと"love"で接近中」、2期OP「それは僕たちの奇跡」の3DCGIパート、
2期 第12話(「KiRa-KiRa Sensation!」)・第13話(Happy maker)、
映画「The School idol Movie」でのダンスシーンモーションキャプチャーを担当しています。
参考 コチラ(ツークン研究所 WORKS)
しかも3DCGのスーパーバイザーにプリキュアシリーズの制作にも携わっている
加藤康弘氏が参加していたので、両作品を知る私としては初めて知った時は
ここ最近ではサンライズと東映の協力作品はあまりなかったはずなだけに
意外なつながりでびっくりでした。
せっかくアイドルアニメの作品制作に参加していた経緯があるので
東映アニメーションもメインターゲット層を10代後半以降にして
独自のデジタル映像技術を活用したアイドルアニメの制作を
してみたらいいのに…と率直に想うのでした。
すこし懸念したいところが東映アニメーションだとこれまでヒットしてきた
魔法・ファンタジー要素を大前提に活用してしまいそうな気(イメージ)がするのですが
現在のアイドル系アニメ作品プロジェクトはファンの趣向やターゲット層のリサーチを組んで
下準備となる関連コンテンツ※を育てて
(※ゲームやアプリ、参加型コンテンツ、書籍、さらにはパフォーマンスも出来るキャストetc)
アニメ化へつなげていかないと息の長い成功に結びつけるのが
非常に難しくなっている時代になってきているように思えます。
あと、ファンの感性も非常に目が肥えていて繊細なので
ファン層の評判やツイートなどを細かく拾って先手を打てるような
プロジェクトチームを各専門性に長けた会社とタッグを組んで戦略を練って
進めてゆかないとなかなか幅広く関連グッズ販売など
プロジェクトの成功にいきつかないのではないか?と素人ながらに懸念しているところではあります。。
さらにアイドルものの重要なファクターとしてキャラクター・キャストともに
アニメストーリー・リアルな展開ともに成長してゆく過程がどれだけファンを「魅了できるかも
重要なのだと思います。
あとはアイドル系アニメのジャンルが海外ではまだ未開拓な部分が多いようなので
そのあたりも見越してプロジェクトを組み立てて・・等。
あれこれ書いて話が大きくそれてしまいました^^;;。
プリキュアシリーズは戦闘ヒロイン・女児向けという枠になるので
アイドル要素に関してはエンディング映像のみ少し共通点がある程度と思うので
そのジャンルの違いと区別をもって東映アイドルアニメプロジェクトが
進んでいったらいいなぁと考えています。
あと、来年2016年は魔法少女(魔女っ子)アニメ最初の魔法使いサリーから
放映50周年も迎えるので魔法系アニメもなにか動きあるのかなぁ?
「魔法つかいプリキュア」が放映する計画みたいなので、それも注目したいところですが
余計、80年代アイドル系魔法少女?のグループ化となったりするとややこしくなりそう^^;;。
参考 次のプリキュアは魔法使い? 東映が「魔法つかいプリキュア!」を商標登録 ねとらぼ
長々と書き連ねてしまいました。
「映画 プリンセスプリキュア Go! Go!! 豪華3本立て」はファンなら例年以上に楽しめる作品。
CGファンなら年齢の壁があっても大画面で観る価値が十分ある作品なのでオススメです。
できれば宮本監督(プリキュアとレフィーのワンダーナイト)の作品技術が
幅広いジャンルに活かされてゆければと期待しています。
以上、「映画 プリンセスプリキュア Go! Go!! 豪華3本立てを観た 感想」でした。
読んでいただきありがとうございます。ではまた(^^)ノシ。
映画 プリンンセスプリキュア Go! Go!! 豪華3本立て!!!
追記 「映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!」スタッフトーク付きオールナイト開催
2015年11月13日(金)21:00~ 新宿バルト9で開催予定です。
これまでのプリキュアシリーズを務めたスタッフさん参加による貴重なトークが聴けるみたいです。
詳細はhttps://www.calepo.com/event/2327975 CalePo
オールナイト上映イベントですし、これはCGファンも行けるイベントですね。
当方は仕事の都合上行けない見込み(T T)残念すぎる・・。