SHIROBAKO の感想&第5話を観て思った事 北野三郎氏のモデルとなったアニメーター | 日本アニメ視聴館  アニメ公式配信紹介

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どもですφ(.. ) 。
本来は月曜から金曜までのピックアップアニメ作品のブログ記事で
加筆するつもりだったのですが文字数が一杯で無理でしたので
急きょ、こちらに書くことにしました。


一般の目ではなかなか見る機会が少ないアニメ業界の制作の流れと
個性豊かなスタッフさんたちが一つのアニメ作品制作にかける情熱(苦悩)と
人間模様が興味深い異色?のアニメ「SHIROBAKO」。

アニメーション制作は働く女の子シリーズ第1弾「花咲くいろは」や
「凪のあすから」、前作品となる「グラスリップ」を手掛けたP.A.WORKS。

日本のアニメ制作環境を時にコミカルに、時にシリアスに描いた
「アニメ制作のいまがここにある」と言っても過言ではない作品ではないでしょうかw。

おそらく、アニメ業界に興味のある人にとってはとても参考になるもの、
アニメ業界で働いている人や締切のあるクリエイターさんにとっては
観ていて胃が痛くなるアニメなのかもしれないです^^;w。

当然、放送日時の決まっているアニメ制作は期限厳守なので
それに間に合わせるように各自作業を進めてゆく必要があるわけですが
あらゆる作業パートの分業制だとどこかでトラブルやハプニングにより
他の部署へのしわ寄せや作業の中断が発生してしまうわけで
SHIROBAKOのストーリー展開もまさに締切時間に追われる恐怖が
常に心と頭の片隅に居座り続けるようなハラハラ感が
他のアニメにはない雰囲気や印象を作り出していると言えそうです。

そんなドタバタな環境下で制作進行の仕事に就いている新米社員の宮森あおい
の苦労と努力が描かれているのですが、なにせ舞台となっているアニメ制作会社
武蔵野アニメーションの個性あふれる(ひとクセふたクセある)制作スタッフたちに
板挟みに遭いながらも、懸命に放映にちゃんとしたかたちで納品させるというのが
ストーリーの根幹をなすと思うのですが、
次から次へと押し寄せる制作上のハプニングやトラブルに
急きょ制作パターン順序を部分的に変更したり、連絡を取り合ったりと
多忙この上ない、「終業時間なにそれ?」的なブラックな一面も
アニメならでは?の明るい描写と演出で、それでも楽しいよ~!的な
マジックを組み込みつつ紹介されている感じですw^^;。

主人公宮森あおいの制作進行の仕事は
コミュニケーション能力と蓄積されたノウハウ、そして人(性格)を視る
能力が必要な非常にタフでないと勤めるのは大変だなぁという
気持にならざるを得ないですw。

これまでの武蔵野アニメーションに降りかかった危機を乗り切るには
もはやドーナツ食べて頑張ろうどころか、リゲイン+α一気飲みでないと
仕事こなせないでしょうから^^;;;。

つまりは、アニメーションに携わることが好きだからという情熱と
アイデンティティーがとても大事とされる仕事ということですね。
アニメに関わらず、あらゆる仕事も当てはまることとは思いますけど・・。
クリエイティブ系はこういう就労時間オールラウンド&情熱を必要とするもの多いかな。

でも、P.A.WORKSの制作進行担当者はこの作品見てどう思ったのか
その点も気になるところです。自身の仕事が主役になっているとも言えますから。


あ、今回書きたかったのは第5話で登場した人物の事だったんです。
↑の文は、一気に打ち込んだので雑なこと極まりないので
また改めて修正・加筆しようと思います。


第5話 「BUTABAKO」←タイトルが無いので勝手に命名w^^;
ニコニコ動画2014年11月17日12:00まで無料配信予定
http://www.nicovideo.jp/watch/1415337690


第5話に登場した北野三郎なる人物。
これは実在するアニメーター板野一郎氏をモデルにしたもの。



板野一郎氏はロボット系アニメでその迫力あるメカアクションシーンと
伝説巨神イデオンや超時空要塞マクロスシリーズでの全方位ミサイル発射と弾道シーンで
多くのアニメーターに影響を与えたと言われている人物です。


調べてみると「機動戦士ガンダム」のクライマックスシーン
シャア・アズナブルがキシリア・ザビを撃ち殺すシーンを担当していたのだそうで。

伝説のMAD。95年頃の作品でちょうどセル画からデジタルアニメーションへの移行により
制作環境が大きく変貌を迎える過渡期に制作された作品「マクロスプラス」より。

このOVAおよび映画では特技監督を務めました。


追記:個人的にこの映像において特に凄いと思う点は
発射されるミサイルの個性あふれる弾道を視聴者に違和感や混乱させず
痛快な印象に見せる作画とまるで自身も飛び交うミサイルのひとつであるかのような
カメラアングルを見事なまでに表現している点が大変興味深いです。


その他にもたくさん板野氏の凄い技術はありますが、
この映像ではその点は外せないと思います。





また、SHIROBAKOのストーリーでも3DCG班にアニメーションの技術を教えている
くだりがありましたが、実際に現在板野氏が所属しているグラフィニカで
3DCGアニメーターへのアドバイスを行っています。


11月15日より順次上映予定の「楽園追放」はグラフィニカがアニメーション制作を担当。
そのCGアニメーション技術に板野一郎氏の技術が脈々と受け継がれています。



第2回 『CGWORLD CHANNNEL』 楽園追放公開直前メイキングSP!
http://live.nicovideo.jp/watch/lv198484259?ref=his


おそらく将来(いや、今すでに)2D作画も3DCGもどちらも興味を持って
学んでいる人・実践している人は思いのほかいそうに思えます。

もしかすると専門学校も両方学べるカリキュラム環境を設けるかもしれないですね。
そうしたほうが日本のアニメ産業には有効に思えるので・・。

SHIROBAKOとても興味深い作品なので、
また余裕があるときに別記事にていろいろ書きたいと思います。


アニメに対する関心と技術の向上目覚ましい昨今において、
制作環境を題材にしたSHIROBKOの放送はちょうどよいタイミングだったと思います。


この作品を機にアニメ業界に挑む人も増えるかもしれないですね。


それにしても、制作進行の高梨太郎っていい味出してるけど、
何の仕事に向いてるか、最近よく考えてますwwww。
なんか自身の若い頃のまんまだと水島監督認めてるのねw。


それではまた(^^)ノシ。


SHIROBAKO (公式ウェブサイト)

http://shirobako-anime.com/index.html


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