前回ED治療して以来1年ぶりにやって来たKさん。EDぎみだという。そして、射精しても快感が得られないという。50代、既婚者で、糖尿病を持っているという。程度についてはデータが無くて不明である。

糖尿の人は血管に問題があるのが普通である。ということは、皮膚、神経にも問題があるということである。

したがって、皮膚を和らげること、表層の毛細血管を生き返るようにすることを目指した治療から開始することにした。

振動マシン、Estheup-Vを用いて頭、頚部、背部、脊柱部、胸、のど、両方の足首を丁寧にほぐした。特に両足首を丁寧にほぐした。ここには黒いシミが多数ある。これは全身的皮膚の緊張、収縮をあらわしている。

この皮膚ほぐしに対して、いろんな反応が出ていた。遠隔部位がザワザワとしてきて、反射ホグレ現象が出るのである。足首は陰部などにも影響している。

ステップごとに立ってもらって動作テストをするのであるが、どこか変わりましたかと聞いても、あまり、と言うだけでさっぱり様子がわかりません。しかし、見ている術者からは明らかにいろいろな変化が出ているのです。すなわち、変化があるけれども感じ取れないという状態です。姿勢を感じる神経末端感覚細胞、張力を感じる細胞などの情報が出ていないということです。あるいは、脳まで伝わらないという状態である。

ペニスワークに入った。亀頭が左に曲がっている、竿との境目が屈折点である。

ほぐしかたは、会陰、坐骨周辺から入り、ペニスの根、会陰を打ちながら周り、あるいはペニスの竿を振動ブラシと、Mebak、ArboあるいはEstheup-Vを使う。

 

次第に竿がほぐれてきた。述者にはもちろんわかるのであるが、本人もわかったようである。ゆっくり行ったり来たり、ほぐれ方がまた変わってくる。そのうち亀頭がほぐれはじめた。更に続けると、左曲がり角が痒くなった来た。本人もわかったようである。このとき左足首がほぐれていった。他のレポートでも述べたが、縮んだ脚、足の方に曲がるのである。

続けると、更にほぐれは続き、亀頭がたっぷりほぐれたことがわかった。本人も分かった。毛細血管が生き返ったのである。これは全身の毛細血管の回復、もちろん一部であるが、あるいは神経の回復が起こったっとおもわれる。

射精は順調であった。ペニスからの信号が盛んになり、腰部筋をしっかり発動させたのである。

一回でどのくらい変わるかはわからないが、皮膚の回復があるので射精の快感は少しは回復したと想像される。

もう一つ、糖尿病は皮膚の劣化によって性機能の劣化をもたらすようである。

 

女性の不感症の相談を受けたことがある。これも皮膚の問題、さらにさかのぼると脊柱の問題であろう。