肌の白いくびれ体形の人である。40代既婚者。

まず12月の記述を示す。

2023.12.12

3カ月ぶりである。40台である。

調子はどうですかと聞くと、良くなってます、という。

しかし、歩くと左膝が痛くなることがあるという。それに、両方の睾丸の間がかゆくなるのだそうである。

これをきいて、それはよくなってる現象ですね、とはなした。

最近私が作った腰部深部解放の「派生現象」というメモを見てもらった。

6項目の派生現象を書いているが、第3項は、

「会陰、ペニスの根に発熱があり、かゆみや発汗現象が起こる」である。

その通りのことが起こていますよ、と詳しく説明した。

前回の治療で、直接ペニスをEstheup-Vで打ち続けたのが腰椎の靭帯に影響を与えていたのである。

前回の開始時においてはひどく全屈した姿勢でありながら、前屈はさっぱりいかなくて指先は床から30センチという固さであった。脊柱が固いのである。

二つの道具を組み合わせて打ち、これで脊柱全体をほぐして、最後はあと5センチで床に届く、というところまで来たのであった。

この時はポンプ運動で射精できた。

さて、今日であるが、前屈すると20センチ届かない。足をほぐしたら10センチになった。その後の操作を含めると、ほとんど手のひらが着くまでになった。

足ほぐしなとは仰臥で太もも、足ほぐし、腹直筋ほぐしをした。前屈は腹直筋緊張である。詳しく言うと、この方の場合は腹斜筋の腸骨接地部分の緊張である。

左の太もも外側とひだりわき、前鋸筋あたりがかゆくなってきた。このかゆみの感覚は術者である私の感じ取ったものである。

治療の途中で何度もかゆくなりましたね、とか話しかけるのであるが、はんぶんぐらいは述者だけの感覚である。ちなみに、治療場所の移動はわたしのの体感として現れる部位をたどっていということである。

仰臥のまま、下着の上からペニスのサオほぐしを行った。ソーローのひとにはやりにくい技法である。

Estheup-Vと小型ガンのArboによる挟み撃ちを1~2分行った。腰椎、腰部がざわついてきた。

左半身をほぐすため、左上の側臥に切り替えた。予定部分をほぐしさらに肩甲骨、脊柱をほぐした。

次いで、右上の側臥に移り、腰椎周辺のパリパリ音ほぐしを広い範囲にわたって行った。腰椎をほぐすと、反対側の上背部がかゆくなるとか、頚椎の下の部分がうずいてくるというのが起こった。

あちこちほぐし、つぎにMebakの深押し(強い力で腰が反るようにしながらの加振動)とEsteup-Vのパリパリ振動を行う。大腰筋ほぐしである。

ペニスワークはやはり挟み撃ちから開始。P根にEstheup-Vを当てる会陰ほぐしも実施。

いつもながらのPワークである。途中から両手に振動ブラシを持った。

ペニスは強く上を向いていて、腹部に張り付いている。手で下向きにしようとすると、とても強い反発を受ける。

恥骨部分からペニスの背中、一帯が強く収縮した皮膚になっているのである。この状態は腹斜筋、腹横筋、腹直筋骨盤への付着が強くて、固化しているのである。

この固化は腰椎付着靭帯の固化と一緒に起こっていることである。

Pゆすりをすると左下腿の腓骨頭からすねにかけての皮膚、筋膜がピリピリして、震えてきた。そこを打つとペニスがむくりむくりと起き上がり運動をする。なるほどである。

手で、Arboで下向きに抑えながらE-Vと合わせてPに振動を加えると反応が強くなり、声を上げそうになりながら射精した。

久しぶりのしっかりした射精であった、という。

 

さて、今日の3月19日の記述。

調子はよくなってるが、2回目ができない。

ジョギングを始めたら右膝が痛くなった。よい兆候である。

仰臥でペニスが右に曲がっているが、これは右脚の収縮問題であり、サッカーの右けりに由来する。

脊柱しっかりほぐしの後、腹部、とそけい座骨周。すると、胸の上半分が赤くなった。前にも説明していたが、表面の毛細血管が動いてなくて、それで血流不足、肌が白いという状態になっている。

陰部まわり、座骨まわりをほぐしていたら、胸の上部が赤くなってきた。それにあったかくもなってきた。本人もそうだという。脊柱、背部全域、腰回りもほぐしをしっかりやったことも血流回復の原因である。脊柱のすき間から血管後枝が出てきて、前面も含め体表に血液を供給している。胸側も背中側も肋間動脈による血流であり、脊柱の固化はこの血流を妨げる。

PWに突然の骨盤運動、急速運動が出て射精したが、これもバースト射精現象である。このとき、急に右足の親指が痛くなった。すね筋膜の張力増加であろうが、これは大腰筋張力低下による変化であろう。

ペニスほぐしの過程を見ると、会陰、P根が胸の血流に関係が深い。すなわち、体幹上部の皮膚の緊張に対応しているのである。構造として当然ではあるが。このペニス上のふぐれ部分の移動も術者が感じ取っていることに注意する必要がある。

すなわち、この感受性が発達していないと高度の、高能率な治療はできないということである。