2023.12.03

YouTubeにはこれまでもいくつかの「バイオリン弾きながら体をほぐす」様子を公開してきました。

バイオリンとスキーは体がしなやかでないとうまくいきません。それは皆さん分かっています。問題は年を取っても治せますか、ということです。

私は81歳ですが、20年前より今の方が柔軟で、バイオリンも上達しています。

さて、足、腰、背中、頭についてはすでにいくつものビデをを上げています。

顔はどうでしょう。

今回お見せするEstheUp-Vをつかう方法がとてもいいのです。超音波などと水平振動の組合せです。

あるところをほぐすと別なひずみ形態が現れるのはいつものことです。

“Bowing and the face tissue”として挙げたものから図示します。

https://www.youtube.com/watch?v=RWMFEJqbX98&t=147s

 

まず、全身が筋膜によるネットである、と理解しましょう。網の目の粗さや繊維の太さは場所によって違いがあります。そのもっとも緻密で、線維の太い強力な部分が腸脛靭帯とそけい陰部筋膜(仮称)です。陰部から座骨さらにハムストリングの開始部分については別途論じる予定です。いずれもとても重要であるけれども論じられていない、方法が知られていないところです。硬化した年寄りの状態から若い状態に戻すことはできるのですが、困難も伴います。そしてここも治さないと全身の若返り、柔軟さの回復はできません。

 

全身のネットですから立操が役に立ちます。ちょっとした姿勢の変更で共振パターンが変化するので、この様子を感じとって問題を見つけていくのです。

立操で腸脛靭帯をほぐしましたが、この非はいつもよりずうっと激しくほぐれました。全身のネットの状態が広く共振する段階に来たのです。Merbakで激しい水平振動を加えたのでした。

 

バイオリンを弾いて、弓の操作のなめらかさで問題を見つけていきます。この方法が最も敏感な発見テクニックです。軽い力でコントロールしようとすると、全身の姿勢反射が起こります。

足、腰、脊柱、頭、肩などを長年かけてほぐしてきて、やっとこのビデオで実施しているようなことがはっきり見えてきます。顔の皮膚と筋膜、頭蓋の形を設計図通りの状態に近づけていくことを意味します。