ビタミンCは一般的に、「老化防止と美容」に欠かせない栄養素として知られていますが、最近の研究で、体内でその多様な効能が発見され、ビタミンCの新常識として注目されいます。
 
これらの効果を背景に、従来の厚労省推奨のビタミンC摂取量100mg/日では不足とする学説が多くなっています。
 
「老化防止と美容」に欠かせない物質は、抗酸化栄養素と呼ばれていますが、これは、体内の錆(酸化)を抑える機能物質で、一般では、アンチエージング物質と呼ばれます。
 
体内の酸化とは、化学的には、体内の1細胞が酸素原子が増えること、又は逆に水素原子が減ることを言います。
 
ビタミンCは、酸化された細胞に水素原子を戻して、細胞を正常に戻す「還元」(レドックス)作用を行います。これが抗酸化作用というのです。
 
さて、本題ですが、ビタミンCの研究が進むにつれて、この抗酸化力は全身の酸化を防ぐ抗酸化と、身体の活性酸素を還元して無害化する機能で、身体の多くの細胞と組織をまもることで、単に、一般的な「老化防止と美容」にという概念の幅と奥行きが広がり、悪玉コレステロールの抑制、血管や筋肉、皮膚や骨などの細胞を結合するコラーゲンを合成する補酵素として、抗ウイルス作用のインターフェロンの活性化で免疫力の強化、神経伝達物質や抗ストレスホルモンなど副腎ホルモンの分泌と合成、白内障の予防、鉄の吸収を助けて貧血の予防改善など、全身の健康を守る栄養素として見直されたのです。
 
生活のストレスは、不安やプレッシャー、緊張などの精神的なストレスに加えて、寒さ・暑さや睡眠不足、騒音、喫煙、激しい運動時や、病原菌の感染などもストレス要素であり、これらで、通常よりビタミンCの必要量が増加します。
 
故に日常、ストレスにさらされやすい環境で生活をしている方は、確りと、ビタミンCを摂ることが大いに大切です。
 
ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれていますが、熱に弱く水に溶けやすいので、その摂取方に工夫が必要となります。