先日長女が
10才のお誕生日を迎えました。
私も親になってやっと10年
あっという間のようで
この10年は
本当にいろいろなことがありました。
何度も何度も書いていますが
私は長女を通して
自分の心を見つめるきっかけをもらいました。
本当は
問題じゃなかったのに
長女の体や心の特性を
大問題だと思い込み
どうにかしなければ!
私が何とかしなければ!と
持ち前の努力と根性で
死に物狂いで切り抜けようと
すごく努力するのに
すごく頑張るのに
頑張れば頑張るほど
苦しい時間ばかりが増えて
あんなに夢見たお母さんだったのに
日に日に膨らむ
不安と心配に
押しつぶされそうでした。
でもそれは私にとっては
必要な不安と心配で
振り返れば
最高のギフトでした。
いつもいつも
自分を無視して
自分をないがしろにして
鬱になっても
摂食障害になっても
自分に向き合うことを
ただの一度だって
思いつくことさえなかったのに
いよいよ長女に
問題と感じることが起こり
努力と根性では
どうにもならなくなった時
自分の内面を初めて
目をそらさずに
しっかりと見つめてみようと思えました。
そこで気がついたことは
実は私は
長女を猛烈に愛しながらも
長女を犠牲にして
長女のエネルギーを奪っていたこと
長女に寄りかかりながら
長女を土台に私が活躍して
達成感を得ていたこと
長女に躍起になることで
自分の生きづらさから
目を背けていられたこと
こんな気持ちが
揺らぎようがないくらいに
はっきりと自分の中に
あることが分かり
膝が崩れ落ちるような衝撃を受けました。
もうこれ以上
長女を犠牲にしたくない
小さい頃に傷ついた自分を
癒すだけの子育ては嫌だ
母に当てつけて
仕返しするだけの人生は嫌だ
その為には自分が変わらなければと
腹をくくりました。
本当にそこから
どんなことが起こっても
外側ではなく
自分の内面に集中するように
意識してきました。
まだまだブロックは山ほどあるし
落ち込むことも
動揺することも
沢山あるけれども
いつの間にか私は
私だけの人生に集中できるようになり
1秒だって長女のことが
頭から離れたことがなかったのに
今は長女と離れている時間は
思い出すこともほとんどありません。
長女の持病と特性は
相変わらずだけど
それもこの子が選んだ人生なんだと
心から思えるようになり
気がつけば長女は
私の手を半分離れて
自分だけの世界を歩き始めています。
6才を過ぎても
ママ抱っこー!
ママおんぶー!
ママずっとそばにいて!
ママ絶対に離れないでね!
いつもいつも長女に言われて
はいはい
困った子ね
なんて口だけは言いながら
表面的にはうんざりしながら
心のどこかでは大喜びしていた私。
本当は
頑張ってお世話する献身的なお母さんを
世間に見せたかったこと
「お母さん頑張ってるね!」って
誰にでも良いから
言ってもらいたかったこと
小さい頃に
私が抱きしめてもらいたかった願いを
長女を通して叶えていたこと
夢中でお世話をすることで
自分に役割をもらえていたこと
おんぶに抱っこで
抱きしめてもらっていたのは
私だったということ
すがりついて離さなかったのは
紛れもなく私の方で
長女はわたしの願いを
全部全部叶えてくれていました。
誤解を恐れずに言うならば
もちろん私も含めて
親というものは
愛情がゆえに
心配と不安が先立って
きっとどんなに素晴らしい子どもを
天から授かったとしても
足りないところを探して探して
現状に満足することなく
その小さな穴を埋めることに
一生懸命になるのでしょう。
でもよく考えれば
ひとつの肉体に新しい命が宿り
十月十日育んだ命を
この世にうみだし
その成長をただただ
そばで見守ることができる
宇宙から見たら
まばたきみたいな一瞬を
共に過ごせる時間が
どれだけ素晴らしいか
いつもいつも忘れてしまう
だから10才の節目に
ここに残しておきます。
長女をうんで
産院を退院する日
春いっぱいの風が容赦なく入り込む
タクシーの車中に響く
大音量のラジオで
東京に桜の開花宣言が
発表されたことを知りました。
ほんの5日前まで
おなかの中にいた長女を
春の風から守るように
ギュッと抱きしめて
満開の菜の花が揺れる土手を
車窓から眺めながら
この地球のめぐりの真っ只中に
自分がただ生きていることに
涙が出てしょうがなく
桜の花びらみたいな長女を
ぼやけた視界で
じっと見つめていたことを思い出します。
子どもは3才までに
一生分の親孝行をしてくれると言うけれど
私はあのタクシーの車内で
一生分以上の幸せを娘にもらいました。
生後1カ月ぐらいまでは
この世の全てのものに興味がなくなり
テレビの音も
知らない国の言葉を聞いているようで
何も体に入って来ず
ただ食べて飲んで授乳して
長女の隣でひたすら寝て
神様のそばで過ごしているみたいな
不思議な時間でした。
長女は私にとっては命の恩人で
そして長女も
私を選んで
ここで学びたくて
うまれてきているし
私も母を選んで
うまれてきているのでしょうね。
あとどれくらい
一緒にいられるのかな?
10才おめでとう。
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