K刑事がスマホの所有権を放棄しろと執拗に迫ってくる。
私には絶対にスマホの所有権を放棄出来ない理由があった。
それは私が、常日頃から妻に暴力を振るっていた夫では無いと言う証拠だ。
日常的に妻から理不尽な事で罵られ、暴力を振るわれ、私名義の銀行のキャッシュカードや印鑑も渡してもらえないという、日常の会話をスマホのボイスレコーダーアプリで録音していたのだ。
暴力を振るわれ、手を掴んで止めると『痛い!暴力だ!』と言われ、警察にも相談に行っている妻だ。
別居、離婚も考えていた私は、いざとなった時に証拠が必要だと感じ、このような行為をするようになっていた。
暴力を振るわれている画像こそ無いが、妻が日頃からDV夫に怯える生活をしていた訳ではなかったと言う証拠には十分過ぎる音声だ。
愛する娘の画像や動画も入っていたが、それはマイクロSDカードにコすピーし、逮捕される前に友達に預けておいたので、もしスマホを押収されても問題ない。
『スマホの中にある裸の写真や、私達(妻と娘)の写真をばら撒かれるのが怖いと被害者は言うとるんや!』
そう怒鳴ってくるK刑事。
『裸の写真なんか存在せーへんし、どこの親が自分の娘の写真ばら撒きますのん!?』『妻の画像だけ消したらええんとちゃいますのん!』
そう反論した。
『とりあえず被害者はお前のする行動に怯えきってるんや!所有権放棄せんのやったら、令状取って押収する。反省してないとみなすからな。』
そんなやり取りを一時間以上していたが、この日私がこの所有権放棄の紙に署名することはなかった。
面会の為15時前に取調べは終了となった。
留置場に戻って程なく、担当さんが『208番面会』と言ってきた。
J氏だ。
J氏についての記事



自殺かネットカフェ難民か居候か…
家を出てから逮捕されるまで
面会室に入ると、そこにはJ氏が居た。
心なしか嬉しそうな顔をしている…
J氏の第一声は『痩せましたねぇ!』
だった。
それでもなぜかニコニコしている。
J氏宅に置いてあった私の荷物の中から、何着か服を持って来て差し入れてくれたと言う。
ありがたい!
これで○の中に留と書かれた服とはおさらばだ!
次にJ氏はこう言った。
『しょーもない痴話喧嘩なんやからすぐ出れますよ(笑)』
いちいちニコニコしているが、私が警察に逮捕されたこと?面会に来ていること?それがそんなに楽しいのか?
と聞きたい気持ちだった。
とりあえず私は、わざわざ面会に来て頂き、差し入れもして頂きありがとうございます。
と、お礼を言った。
J氏『○◯さんのカバン捨てときましたよ。』
え?なんで???
意味分からん!

私『な、なんでですか?(-_-;)』
J氏『縁起悪いものはみんな捨てましょ』『ちゃんと新しいカバン買っときましたから(笑)』
正直ムカついた。
とても使い勝手がよく、大きすぎず、小さすぎない、大切に5年間使っていたカバンだったからだ。
勝手なことすんなよ!



カバン買う金あったら、貸してた金返せよ…
そう思った。
私が逮捕されるまでの間に、J氏には2万4千円貸していた。
現金差し入れてくれ!
と言いたかったが、数日間居候させてもらっていたし、面会にも来、服も差し入れてくれた。
まぁ、いいか…お金は。
J氏『出てからの仕事もちゃんと用意してますから安心して下さい。』
いらん!いらん!
あんたに紹介される仕事なんか恐ろしすぎるわ!
私『仕事は自分で探しますので大丈夫です。』
J氏『楽でおいしい仕事ですよ(笑)詳しいことは出てからのお楽しみで(笑)』
はぁ…
頭痛が痛くなる。(^_^;)
そんなこんな話をしているうちに面会時間終了となった。
とりあえず、服を差し入れてくれたのはマジありがたい。
後はエロ本を2冊差し入れてくれている。
いらんし

性欲とかないし

それとメガネ
これはありがたい!
朝、夜、コンタクトの脱着、洗浄で時間が掛かり、いつも洗顔歯磨きが終わるのは、二号室で私が一番最後だった。
次の部屋の人達が出す、二号室早よ終われオーラを感じていた私は、この日を境にコンタクトではなくメガネをすることにした。
面会が終わったのが15時半頃。
それから、差し入れ品の確認作業。
それが終わると、待ってましたとばかりに『208番調べ。』
まだやんの?
今日はお終いにしようや…
また手錠に腰縄で取調室に。
色んなことに適応して来てはいるが、この手錠と腰縄の屈辱感には慣れることはなかった。

取調べが再開される。
また裸の写真の話だ。
『ほんまは裸の写真あるんでしょ?』
『調べたらすぐにわかりますよ。』
『裸の写真をどうするつもりですか?』
K刑事はビニール袋に入れられている私のスマホをデスクの上に置き、こう言って来た。
『そやから裸の写真とかないって言うてますやん。調べたらすぐにわかりますよ。』と返した。
するとK刑事はロックの解除の仕方を教えろと言ってきた。
私はスマホのロックはパターンロックを使用していた。

『お断りします。』
私は断った。
そんなに調べたいんやったら、礼状でも取って調べたらええ!
面倒省くためにパターン教えろ?
ふざけんな!
面倒な書類かなんか書いて、令状取って調べて、はい、裸の写真なんてありませんでした。ってなればいいと思っただけだ。
単なる嫌がらせで拒否した。
逮捕されてようやく一週間か。
目一杯の20日間も勾留されたら、頭がおかしくなる。

考えたくもない。
そんなこんなで、逮捕されて一週間目の取調べが終了した。
私は留置場に戻るやいなや、担当さんに、弁護士さんと接見をしたい旨伝えた。
弁護士さんと接見したい場合は、担当さんにその旨伝える。
すると、担当さんが弁護士事務所に電話をし、接見したいと言っていると伝えてくれる訳だ。
この日取り調べ終了が18時前。
弁護士事務所は17時迄だ。
担当さんが、もう業務終わってる時間やから電話繋がらんかったわ。
また明日電話で伝えとくわ。
という事だった。
私が、一刻も早く弁護士さんと接見をしたかったのは、スマホの中にあるボイスレコーダーの録音データについてだ。
私が有利になり、妻の嘘を暴く唯一の証拠だ。
そのデータを死守したい!
その方法はあるか?と弁護士さんに相談したかったのだ。
一日でも一時間でも早く弁護士さんが来てくれることを願っていた。



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