選択的夫婦別姓制度について | 終活オヤジの独り言

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今日も、誰にも何の役にも立たない、どうでもいい様な事をつぶやきます。
もし、お気に障った事がありましたら年寄りの言う事なのでお許し頂きたいと思います。

「選択的夫婦別姓(氏)制度」は、1996年に法制審議会(法制

審)で導入の指針が示されたが、自民党の反対で法案の国会提出

が見送られました

 

その後、2021年の衆院選でも争点の一つとなるなど議論は

続くのですが、未だに実現に至っていません

 

現在の日本は、民法750条によって結婚する場合は夫と妻ど

ちらかの名字を名乗る「夫婦同姓」が義務づけられています

 

でも、日本で姓の使用が義務化されたのは1875(明治8)年

ですが、この時、明治政府は「結婚しても妻は実家の姓を名乗

ること」とし、夫婦は別姓でした

 

しかし、徐々に妻が夫の姓に改姓することが慣習化し1898

(明治31)年に夫婦同姓制が旧民法で成立しました

 

その後1947(昭和22)年の改正民法により、現在の夫婦同

姓制度が施行されています

 

つまり、明治時代の旧民法から数えると約126年もの間、日

本では夫婦同姓が義務付けられている事になるのです

 

選択的夫婦別姓制度とは、結婚した男女が同一の姓を名乗るか

それぞれ別の姓を名乗るのどちらかを選択する制度です

 

近年、若い世代を中心に選択的夫婦別姓を認めてほしいとの声

が強まっているのです

 

別に、選択制なので本人達の自由裁量に任されるのであって必

ずしも夫婦が別性にする必要などないのです

 

しかし、自民党はなぜ選択的夫婦別姓制度の是非について、い

つまでも必要以上に先延ばしにしているのでしょう

 

今や、自民党内に於いても選択的夫婦別姓について賛成してい

る議員が増えているのにも関わらずです

 

それは過去に民主党が導入を目指す「夫婦別姓」「外国人地方

参政権」は、わが国を根底から覆そうとする意識が働いている

としか考えられないものだ、と2010年版の自民党ホームペ

ージに載せたからです

 

流石にまずいと言う事なのでしょう、後に削除されました

 

それは、2009年の衆議院選挙で敗退して下野した自民党が

民主党に対して敵対心を露わにしての中傷記事なのです

 

自民党が“夫婦別姓制度は、民主党が企てる国家転覆策の一つ

だ”と決め付けた以上、そう簡単に同意する訳にはいかない、

と言う事なのでしょう

 

特に当時の自民党議員達は、民主党に対して平常心ではいられ

なかったのです

 

それを象徴するのは、2019年2月10日に安倍元総理が民

主党政権を自民党大会で「悪夢のような民主党政権」と発言し

たことでも分かるように、民主党が過去に提案した事を絶対に

認める訳にはいかない、と言う事なのでしょう

 

そして、自民党は選択的夫婦別姓制度の法制化に反対するため

にもっともらしい事を主張しているのです

 

それは

現在の夫婦同姓制度は

 日本では日常極めて普通のこととして、何も疑問を覚える

 事はなく、何の不都合も感じない家族制度である

 夫婦・家族が一体感を持つ同一の姓であることが望ましい

それに対して選択的夫婦別姓制度は

 社会の基盤となる一体感のある家庭や家族が失われ

 子供たちの健全な育成が脅かされ

 現在の家族や地域社会などの共同体の意識が薄れ

 けじめのない無責任な結婚や離婚が増え、離婚率が上昇し

 共同体意識よりも個人的な都合を尊重する社会を生み出し

 一般大衆が持つ視野婚姻に関する習慣、社会制度自体を危

 うくする

 また、氏は家族のもので、個人のものではない

と言うのです

 

上記のような事を、選択的夫婦別姓制度の導入に対しての反対

意見として自民党が本気で提言しているとしたら、なんとも情

けない話だと思うのです

 

要するに自民党は、あく迄も反対して国民の意見より自民党の

メンツを最優先に考えている、と言う事なのでしょう

 

また、夫婦同姓を強制している国は、おそらく日本だけだろう

と言う事なのに