日本と韓国は今もそしてこれからも、隣国として友好を深めて
いかなくてはならない関係にある、と私は思うのです
でも日本と韓国との間には、戦争によって韓国が傷ついた歴史
的な事実があります
朝鮮半島は、1910年に日韓併合で日本領になりました
その事により、日本は韓国内に学校の建設や日本語教育などを
行い、生活水準なども日本国内と同じ程度にまで引き上げよう
としました
ですから決して植民地として扱うつもりはなかった、と日本政
府は説明しています
でもその一方で、日本は韓国人を動員して工場や炭鉱で強制労
働させたり、日本軍兵士として徴兵したりしたのです
だから、韓国の人達の中には併合ではなく日本に侵略され植民
地化された、と考えた人が大勢いたのです
その事は100年以上たった今もなお、韓国民の特に高齢者の心
に強く遺恨を残しているのです
ですから、韓国が日本に対して反感を持っている感情の根底に
は日韓併合問題があるのです
それらの感情が、韓国の人達に年代を超え今後も永久的に引き
継がれていく、と思うと本当に悲しいことです
ひょっとしたら、日本人がそう思うこと事態が韓国民にとって
は、上から目線に感じるのかも知れません
日本は、戦争によって多くの国に侵略した歴史的事実をどこ迄
正確に国民に知らせて来たでしょうか
韓国についても、戦時中の事を日本の学校教育でどこまで伝え
られているのでしょうか
私にしても、学校の歴史で韓国半島との日韓併合や慰安婦や徴
用工などの話を聞いた覚えがないのです
日本が、1945年に第二次世界大戦で敗戦国になったことによっ
て韓国は独立しました
しかし、その後の朝鮮戦争により朝鮮半島は38度線を境に北は
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と南は大韓民国(韓国)の２つ
に分断されたまま現在も休戦状態になっているのです
同じ民族が長期に渡り戦っている事は、悲劇そのものです
それで韓国は、北朝鮮との友好を求め続ける一方で日本との関
係を悪化させて来たのが、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が
取ってきた、日本製品不買運動などの反日政策です
でも、そんな文在寅前大統領が強行してきた日本バッシングは、
果たして韓国の国益になったのでしょうか
日本人も韓国人も、お互いの不仲や対立を心から望んではいな
いはずだ、と私は思っているのです
日韓の民間部門の経済関係や人的関係は政府間の対立とは関係
なく交流は行われています
たとえ、韓国で日本製品の不買運動が行なわれても、日本国民
は韓国のドラマを見続けているし、韓国歌手の歌を聞き韓国料
理を食べ、韓国へ旅行もしています
だから日本は、決して韓国バッシングなどは行わないのです
そして、日本国内では韓国の人達が大勢活躍をしています
でも韓国の大統領が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏に代わった
事によって、日本との友好関係を進展させるような政策を講じ
ていく姿勢に変化しています
そして、今後恒久的に日本と韓国が共存共栄の道を選択するよ
うな関係を築いていきたいものです
それには、決して韓国政府だけの問題だけではなく日本政府と
しても、韓国との関係改善に積極的にそして柔軟で寛容な対応
が必要なのではないか、と思うのです
韓国民が主張する、慰安婦や徴用工問題にしても終わった事だ
と、日本政府の杓子定規で一方的な解釈を押し付けるのではな
く、時には歩み寄りが必要なのだ、と思うのです
決して、日本の主張が全てに於いて正義ではないのです
いつ迄も、日本と韓国が仲たがいをしていても両国にとって良
いことなど何一つ無いのです
