ステレオアンプ | 終活オヤジの独り言

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今日も、誰にも何の役にも立たない、どうでもいい様な事をつぶやきます。
もし、お気に障った事がありましたら年寄りの言う事なのでお許し頂きたいと思います。

駐在の期間は下宿生活をしていました

 

それも、ラーメン屋さんでした

 

休みの日は店の手伝いとか、ラーメンの配達もしましたね

 

私は、給料の全部を家に入れていましたので小遣いは有りま

せんでした

 

ですから駐在勤務の間、喫茶店や映画館へは一度も行った事

が有りませんでした

 

ですが、それを辛いと思った事は有りません

 

地元の電気店の社員と友達になりましたし、仕事が楽しかった

のでね

 

そんな中、ステレオアンプの作成に時間を使いました

 

勿論、真空管方式のです

 

ステレオ作成の雑誌で、3D方式というのを見つけたのでそれ

を作る事にしたのでした

 

3D方式というのは、ステレオタイプの中央に低音専用のアン

プによる低音専用のスピーカーを置いてより迫力のある音を

出そうと考えられたシステムなんです

 

ステレオアンプと低音専用アンプを完成させるのに、半年近

くかかりました

 

ステレオアンプ台と低音専用アンプ台、電源トランス、出力

トランス、真空管ソケット、抵抗、コンデンサー、電源スイッ

チに電源ランプ、真空管、スピーカーなどを揃えるのに結構

お金が掛かりました

 

アンプ台はステンレス製でトリマーで真空管の配置位置に穴

を開け、黒色のラッカースプレーで仕上げました

 

1銭の小遣いもない私が、どうしてその費用を工面出来たの

かと言うと、50年以上も前の事で今はもう時効ですから言い

ますがそれは、駐在の引継ぎをする時に前任者から言われ

た事は、基本駐在に持ち込まれるステレオやテレビの修理の

依頼は保証期間中の製品に限られているので、その分はき

ちんと会社に作業報告書をあげなければなりません

 

でも、たまに個人のお客さんからの有料修理があった時には

会社に報告しなくても良い、という事でした

(本当は駄目なんでしょうがね)

 

その有料修理が、事実上の私の小遣いになったのでした