広島市北部の住宅地を襲った土石流による被害者は60人を超え、まだ26人が行方不明らしい。
痛ましい出来事だが、テレビや新聞は、被害を報じるばかり。
なぜこのような惨事となったのか、検証があまりされていない。
今回被害にあった地域は、地元の人のなかにも不安視する人がいた。
現地の知人に聞いたところ、「地元の人が危ないと思っていたところが、やはり崩れた」とのこと。
そのような危険度の高い場所に住宅地を造成した会社や、家を建ててしまった人には、責任はないのだろうか。
どうも、家を建てる場所に関して無頓着な人が多いようだ。
日本は人口のわりに平地の面積が少ないから、あまり立地条件にこだわっていられないのかもしれない。
だが、命にも関わることがあるのだから、少しは家を建てる際は立地のことを考えてもいい。
千年以上前からずっと人々が住んでいた集落に育った人は、土地の立地条件に関して敏感な場合が多い。
日あたりが良く、水も得やすい土地。水はけが良く、洪水や土砂崩れのおそれの少ない土地。
むかしから縄文人や弥生人、古墳時代人はそういった土地に住んでいた。
現在では水道が普及し、井戸や小川が近いところに住まなくても不便はない。野生動物に襲われることを心配しなくてもいい。住むのに適した土地は昔より増えている。
しかし、古代の人が住もうとしなかった、土砂崩れや洪水や津波のおそれのある土地に現在住んでいる人は多い。
そのようなところに住んでいると、生きていくために必要な、危機を感知するセンサーも鈍ってしまうのではないだろうか。
インテリア風水に興味を持つくらいなら、きちんと地理や立地条件に関係する風水について学んだほうが、よりよい生活に結びつくのではないかと思う。
追記
土地を買う場合は、周辺地域に代々住む人に聞いたほうがいいと思う。
一見問題のない土地でも、谷や沼を埋め立てた土地だったり、妙に虫や蛇がよく出るから人が住まなかった土地だったり、さまざまな情報を得られる可能性は高い。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20140826-00000352-fnn-soci
■広島市土砂災害から7日目 60人の死亡確認 依然、26人行方不明
フジテレビ系(FNN) 8月26日(火)11時11分配信
広島市北部を襲った土砂災害は、26日で発生から7日目となった。広島県警によると、この土砂災害で、これまでに60人の死亡が確認され、26人の行方が依然としてわかっていない。
26日も、警察・消防・自衛隊、およそ3,300人態勢での行方不明者の捜索活動が行われている。
広島県警によると、今回の土砂災害による死者は60人、行方不明者は26人にのぼっている。
また、現時点で特定できている57人の死因は、窒息死が36人、脳挫傷が18人、溺死が1人、肺挫傷が1人などとなっている。
これまで、雨で中断と再開を繰り返してきた捜索活動だが、雨のピークは越えて、このあとの天候は回復傾向にあるという。
最終更新:8月26日(火)11時53分Fuji News Network