「松崎ボウリングセンター」にほど近い国民宿舎を出て,スコアシートにあった「8時30分から投げ放題」が本当かどうか検証に立ち寄った.
結果的に「公式によるガセ情報」だったという結果に(笑).
せっかくこの辺りに来たから,と,堂ヶ島にも寄ってみたが,風が強くて遊覧船は欠航とのこと.
案内所の建物にあった「加山雄三ミュージアム」も2022年6月末で閉館していた.当初は8月末まで(今でも「サンセットプラザ堂ヶ島」の公式サイトに「お知らせ」が残っている)の予定だった(恐らく夏休み一杯と考えたか)ようだが,新型コロナウイルス感染症の影響もあってか,前倒しで閉館してしまったらしい.
まさに「大仁ボウル」と相前後して,の時期で,コロナの影響が最も大きかったのはその頃だったんだろう.あと半年あまり頑張れば,どうにか抜け出せたのかも知れないが.
ということで,9時半頃に堂ヶ島を出て,再び松崎町を経由し,県道15号・下田松崎線で東に向かう.
前夜の国民宿舎が海沿いで,風光明媚なのはいいのだけれど,車が一晩で「潮まみれ」になってしまっていた.フロントガラスはウォッシャーでどうにかしたけれど,サイドミラーも見にくくて仕方ない.
「ちょっと一雨降ってくれないかな……」と呟くと,あら不思議.山間に入った途端に雲行きが怪しくなり,本当に雨が降り始めた.国道414号を経由して河津に出るまで,降ったり止んだりが続いたが,天気予報では「三連休は絶好の行楽日和」と言われていて,3日間晴天が続くような予報だったから,言ってみるもんだ……というか……
「俺は『魔法使い』かっ!?」
目指せ「のいちゃω」……ぃゃ,何でもないです.
しかしその「魔法使い」を以てしても,ピークを迎えようとしている河津桜の観光客は抑えられなかったようで,渋滞にハマる.河津はある程度計算していたものの,その渋滞を過ぎた国道135号も,稲取辺りから動きが悪くなってしまった.そこから延々と,伊豆高原が近付いても酷い渋滞が続く.
目指す「赤沢ボウル(121-094)」への入口らしきものが見えて来たが,そこに向かう右折レーンに入れない……(汗).
「ご自由にお入りください」って……どういう意味だろう.
さて,そんなことでもう正午近くなって到着.
駐車場はそこそこ広い.
「赤沢ボウル」に近いのは,「第2駐車場」.
一見して「ボウリング場」には思えない佇まい.
温泉でもありそうな雰囲気.
実は,この切り文字の「看板」,付け直されている.
公式サイトにあった写真では,明らかに左側が不自然に空いている.
恐らくここに「DHC」の文字があったのだろう.
2022年(何度も出てくるなぁ……)の末に,DHC(現在はオリックスの子会社)は赤沢温泉郷の経営から撤退したらしい.オリックスが株式取得して子会社化する際に,リゾートホテルや海洋深層水などの事業は継承しないとされたので,DHCの文字が外れたことになる.
ちなみに「DHC」は元々「大学翻訳センター」の略称で,祖業はそちらだったのだが,それは継承されているようだ.
どうやらボウリング場は地下1階にあるらしく,エレベータも設置されていた.
エレベータを降りると,綺麗なボウリング場が…….
このセンターの料金は,600円/Gが基本で,3ゲームパックが1,500円.大人も子供も同額.
しかし,今回の三連休だとか,夏休みや年末年始などの「繁忙期」は,これが700円/G,1,800円/3Gになる.
ただし,10時のオープンから10時半までに受付をすると「モーニングプラン」というものがあり,これは繁忙期にも適用される.一人4ゲーム以上利用することが条件ではあるが,400円/Gとなる.
この「モーニングプラン」は知っていたが,渋滞にハマってしまい,全く間に合わなくなってしまった.
「逆回り」だった場合には,伊東市街地の「暖香園」からだから行けるだろうとは思っていたが,西海岸の松崎町からでは微妙だろうと,あまり急がなかったこともある.
仮に,堂ヶ島に寄らずに来ていたとしても,8時に松崎町を出たとしてギリギリ間に合ったかどうか,というところだ.
フロントに行くと「アメリカンで投げますか?」と訊かれたので,そのまま19・20番レーンへ.
全20レーンの一番奥になる.
地下にあるせいか,太い柱が入っていて,4+6+6+4レーンという形に区切られている.
ちなみに,一番左端の4レーン(1〜4番レーン)は,かつて隣接する「赤沢迎賓館」宿泊者専用の「半個室」的に使用されていたらしい.現在は,他のレーンと全く同じ造りになっているが,当時は内装も違ったようだ.
(例えれば「ザ・プリンスパークタワー東京ボウリングサロン」の一区画を更に豪華にしたようなものだったらしい)
ボウラーズベンチはすっきりとしており,マイボウラーでもバッグなどの置き場には困らない.
ここもAMFらしい.
その上,こんな収納まである.
ハウスボールは別に設置されているので,これはマイボールを置く場所なのか……!?
こちらが入ったのは,端のボックスだったので,中途半端な感じだが.
そう言えばこのセンター,昨年秋に「ジュニアジャパン強化合宿」の会場になったと「NAGEYO」に出ていた.
この記事を読むと,何だか知っている人がちょこちょこ出てくるのが,この世界の狭さを物語っているが…….
実は,この近くに「赤沢合宿所」という施設があり(赤沢ボウルと赤沢温泉ホテルの間くらい),定員などから考えると,そこに泊まっていたのではないかと.
そんなセンターなので,他所よりはマイボウラー向けのコンディションではなかろうか…….
お! 48ft……!!
でも,外のオイルはないのね…….
それもその筈,トータル21.06mlなので,やはり中から出して戻す感じでなければならないか.
こんな奴が置いてあるくらいだから,心してかかろう.
ということで,右投げからスタートする.
割合とロングなので,折角持って来た「DNA」を使ってみる.
すると,のっけからダブルでスタートし,あれよあれよとノーミスで進行.いきなりプラスで進んで行く.
貯金が少なくなったな,と思った9フレからは,何とターキーまで飛び出す.
最後に割ってしまったが,いきなりの220UP!
今回は,手首を痛めてしまっている右投げのほうが,明らかに調子がいいのは何故だろう…….
2ゲーム目もダブルで始まり,途中のミスが響いてスコアは伸びなかったが,悪くはない.
取れなかったのは2度の10番タップのカバーミスと,1-2-4-7のチョップ.外のオイルがないから戻ってくるし,そのコントロールが意外に難しい.
長男も,レーンは掴めてきたようだが,最後にイージーミスで惜しくも200UPの機を逸してしまった.
3ゲーム目は「PHYSIX PowerElite Blue」に変えてみた.
こちらのほうが,奥で大きく動いてしまう感じ.それでも中盤にターキーが出ているから,まあいいだろうか.
しかし,長男はこの辺りから調子が出なくなる.
なお,オーバーヘッドモニタの「赤沢ボウル」の文字も,妙に右に偏っているのだが,これも単純に「DHC」の文字を消してしまっただけ,ということなのだろう.
3ゲームパック2回,という想定なので,右投げはここまで.
第4ゲームから左投げにスイッチ.
序盤は文字通り「様子見」な投げ方になってしまったが,後半は徐々に狙いを定めてみる.
すると最後にハムボーンが飛び出した.
スコアは前半が足を引っ張るので大したことはないが,右投げでできなかった4連発を決めたので「課題クリア」でよろしいか?
第5ゲームは中盤にターキーが出たものの,最初と最後が合わず.
全体のオイル量が少ないのに,それを48ftと長くしているので,変化が速いようだ.
合った!と思ったら,次の投球ではもう変わり始めている,などということが少なくない.
長男と同じ左投げの場合でも,使うラインはちょっと違うので,デュアルレーン方式な分だけ変化が抑えられているだけマシなのかも知れない.
最後かな,と思っていた第6ゲーム.
ダブルで始まり,おっ!と思ったものの,3フレの6番残りをイージーミス.4フレから再びダブルも,6フレの10番残りをこれまたミスしてしまう(左投げなのに……).
長男も苦しんでいたが,奥で思った以上に切れてしまうというコンディションに翻弄されている感じだ.
8フレでも7番タップがカバーできなかったが,どうにか180UPにはなった.
左右3ゲームずつの6ゲームで1,082だから「合格」でいいよね…….
しかし,長男は6ゲームで938と納得がいかない様子.
前日の「松崎ボウリングセンター」では6ゲームで800にすら届かなかったが,あのコンディションでは仕方ない……と諦めていた感じだったのに対し,こちらはそこそこ「普通」に感じるレーンにもかかわらず思ったように投げられていないのがじれったく感じているようだ.
もう1ゲームだけやりたい,と言うので,通常料金にはなるが「延長戦」に入ることにした.
ならは,こちらも先刻の第6ゲームでちょっと掴めた気は(両サイドのピンが残らなければ)したので,ガチで200UP狙いに行ってみるか.
第7ゲーム,ストライクで始まり,2フレの7番タップもカバーしたが,3フレの当たりが弱かったか4-5-7スプリットに.これ,右投げだと4番と5番の間に入っても7番が残るという「あるある」な残りピン.筆者的には,4番と5番の真ん中を狙うのは左投げよりも右投げのほうが楽なのだが,入りさえすれば左投げの回転方向のほうが7番も仕留めやすい.
狙い通りに決めて,調子に乗れるかと思ったのだが,4フレで7番タップに……これは渾身の縦回転MAXで仕留める.
無難に繋ぐも連発が出ずにプラスに持ち込めない.8フレでは,キングピンをよもやのカバーミス.
8フレで143.残り2フレームで57を打たなければならない……となると,ターキーが必須だ.
……出るかよ,そんなもん……と思うところを,ぐっと堪えて「全集中」.
3投目は甘く入ってバケット崩れが残ったが,何とかギリギリで200UP!
同日同センター左右200UP達成!
(しかも初訪)
通算14箇所目,初訪では4箇所目になる.
もう思い残すことはない(笑).
長男も,スコアは今一つだったが,内容的には納得したようだった.
確かに,長男にしてはスペアが少なく「大味」な感じになってはいる.
そこにストライクも出なくなると,どうしようもなくなるので,ある程度狙ったところに入るように合わせられるか,という課題だったのかな,と思う.
今回の遠征では,この後,筆者にとっての新規訪問になるセンターはない予定だが,昨年の熊本遠征から1年経っていないので,今回の4センターを加えると,一年以内に40センターを新規訪問したことになる.
熊本遠征前は通算97センターだったのだが,これで137センターとなった.
片付けに入っていると,先刻フロントにいた塚原次雄プロ(68/4期)がベンチの後ろにやって来ていて,ちょっと雑談.
長男のマイボウラースタートが「湘南ボウル」だった話などで盛り上がる.小嶋和樹プロ(1199/48期)の話にもなり,塚原プロが「引っ越し(湘南ボウルから赤沢ボウルへ)の時とか手伝ってもらったんだけどねえ……」と,どうしているのだろうかと.
前述の「ジュニアジャパン強化合宿」の話にもなったが,長男の高校の先輩も参加していたので,あれやこれやと…….
筆者が初めて「湘南ボウル」に行き,その後「親子ダブルス大会」や長男の「夏休みこどもボウリング教室」などの頃までは,塚原プロが湘南ボウルでプロショップをやっていたのだが,長男のマイボールデビューの少し前に移ってしまっていた.
湘南ボウルで,その御姿は何度も見かけていたが,お話しする機会はなかった.
それから数年の時を経て,ここでお会いできる日が来るとは.
このセンターは,かなり新しく見えるし耐震性も問題ないだろうから,当分は健在だろう.
今回の「ボウリング場めぐり」としては,長男にとって,ここと「松崎ボウリングセンター」が200UPに届かなかったことになるので,また機会があれば「再挑戦」してもいいかとは思う.
現在はDHCの経営ではなくなり,切り離されて「株式会社赤沢温泉郷」という会社になっているらしい.
ちなみに,この会社の経営者は,元のDHCの社長だそうである.
なお,この「赤沢ボウル」を出る際にも渋滞は続いており,右折合流なので難儀した.
ちなみに「渋滞の先頭」は,この少し先にあった「ドッグラン」のある施設.
この辺りには,やたらと「愛犬と一緒に○○」な施設が多く,
「これじゃ伊豆半島じゃなくて『イヌ半島』だろ!!」
と突っ込んでしまった.
ま,お隣の房総半島は「チーバくん」になってるけどね…….