長男が部活で「文部科学大臣杯・第30回全国高等学校対抗ボウリング選手権大会」に出場することになり,前日の金曜日から三重県入りすることになった.

 会場は「津グランドボウル(123-048)」なのだが,この周辺にはグランドボウルを含めて津市内に3箇所,隣の松阪市内に1箇所のボウリング場があるらしい.

 

 到着するのは平日なので,夕方までは別趣味を優先したいが,それが終われば大会2日目の日曜日まではある意味「フリー」ではある.

 前年もこの大会は「津グランドボウル」で開催されているのだが,その時は金曜日の午後と土曜日に予選を行い,日曜日の午前に決勝トーナメントという段取りだった.ところが今年は,予選を全て土曜日に詰め込んだようで,土曜日が「朝から晩までボウリング漬け」な日程になってしまった.

 いずれにしても,土曜日に出発したのでは間に合わないので,金曜日のうちに現地入りすることになり,結果としてボウリング部一行は昼過ぎに津に到着,午後に現地で「前日練習」をすることにしたようだ.

 

 こちらは長男の医療処置の関係があるため,同じ宿は押さえたものの,往復の列車の時刻がわからなかったので,他趣味のことも考えて早目に現地入りすることにした.

 他趣味の後に,近隣のボウリング場を巡ろうと思って自分のボールも予め「ゆうパック」で発送しておいたが,長男のボールは会場の「津グランドボウル」に直送したものの,自分のは「他趣味優先」のために,津駅前のホテルに送っておくことにした.津に着いたら,まずはホテルに荷物を預け,代わりにボールを受け取り,その足で駅前のレンタカー営業所に行って他趣味をスタート.ボールは車に乗せたまま,という算段だった.

 勿論,長男のボールと一緒に「津グランドボウル」に送っておき,他趣味に向かう途中で立ち寄って引き取る,という流れもありだとは思った.しかし,行程上「津グランドボウル」が分離帯のある国道の反対側になることもあってやめておいた.

 しかし,結果としてこの判断が「他趣味にはいい方向に働いたものの,ボウリング場めぐり的には『失敗』を招いた」ことに繋がってしまうことになる.

 

 夕刻の16時まで他趣味で「爆走」し,その終了時点では度会郡度会町にいたので,津に戻るとなると松阪市を通る.

 

 当初は津市内にある「久居ボウリングセンター」に向かい,その後,各校の「前日練習」が終わっている頃であろう「津グランドボウル」に移動.その後,ホテルに一旦戻ってチェックインを済ませ,長男の医療処置の確認をしてから「ラウンドワンスタジアム津・高茶屋店」へ,という構想を持っていた.

 ただし,当日の疲労度合い如何では,ラウンドワンを翌日の「予選」終了後とかに先送りしてもいいかも,とは考えていた.

 ラウンドワンを土曜日に回せるならば,出発直前に気が付いた松阪市内の「サンパークレーン」にも寄っておこうという構想が浮かんでおり,別趣味をある意味「なりゆき」で進めた結果,そこに最初に向かうのが自然な流れになった.

 

 国道42号へと進み,途中から県道に入り北上.

 夕方の渋滞が始まる中,どうにか17時頃に「サンパークレーン(123-068)」に到着.

 東日本だと,もう暗い時間帯なのだが,この辺りだと冬至にも関わらず,まだ明るい.

 しかし,いざ中に入るといきなりの「難関」が待ち受けていた…….

 ……これ,上がるんですね……orz.

 

 いやもう,他趣味でかなりへとへとなんですけど…….

 

 何とか2階に上がる.

 ボウリング場の入口は,すぐに判った.

 フロントに行くと,何ゲームくらいの予定かと訊かれる.

 基本的に600円/Gらしいが,行ってみると3ゲームや5ゲームといったパック料金もあるようだ.

 5ゲームで2,200円だったか(よく見ていなかったので怪しい)で,シューズは別なのに,何故か「ワンドリンク付」という謎の料金.これでいいや,と指差すと「でしたら,年会費400円の『メイト会員』に入会したほうが安いです」と.メイト会員料金だと「5ゲーム+ワンドリンク」で1,680円だというのだ.

 ということで,思いがけず「入会」することに.

 何だか,こういうパターンで「会員」になってしまうセンターが多いな…….

 

 なお,パックの場合は前払い.支払には現金の他に「PayPay」が使用可だった.

 

 全体的に空いていたためか「レーンは一本でいいですか?」と訊かれたものの,勝手がわからないのでシングルレーンで入れてもらうことに.

 10番レーンが指定された.

 ベンチは,地方のセンターによくあるタイプ.


 全部で34レーンあるが,「柱」によって左から14+10+10に分割された構造になっている.

 14番と15番の間の「柱」後方にドリンクサーバがあり,渡された紙コップにそこで入れる仕組み.

 25番以降の10レーンは,ちょっとベンチの造りが違う.

 1ボックスずつのブースのようになっているが,「壁」がないので「個室」とはちょっと違う.

 それでも椅子も全く違うし,中央に大きなテーブルもあるから,パーティプランみたいな使い方などを想定しているのか.

 

 レーンはBrunswickのシンセティックレーン.

 ボールリターンも,いつもの「アレ」.

 場内に「レーンコンディション」が貼り出されてはいた.

 

 さて,まずは左投げでスタート.

 練習投球はないので,普通に10枚目まっすぐでゆっくり転がしてみたら,途中からぐいぐいと曲がって右ガターへドボン.

 これはスピード出さないとダメか,と思い,助走を付けたら10本カバーになってしまった.

 第1ゲームは,様子を見ながら投げてみたが,どうにも全体的に遅い.

 第2ゲームも掴みどころがわからないまま進む.特に7番が残ってしまうと,どうやってもカバーできそうな気がしないほどに曲がってしまう.ダブルも出ないまま2ゲームが終わってしまった.

 

 5ゲームパックではあるものの,渡された「10番レーン」を指定する札が入ったクリアケースには,一緒に「予約のため18:00までに終了してください」というカードも入っている.仮に追加できたとしても,+1ゲームが限界だろう.

 そうなると,このところの「信頼度」からすれば,左投げでは3ゲームが限度だ.最近不振気味の右投げに3ゲームは残しておきたい.

 

 すると,第3ゲームはダブルでスタート.

 それでも「めぐり」としての要件を考えると,ここで最低180UPはしておきたい.そうすれば右投げでは「最低限ダブル」でもいいや,となるだろう(そうかと言って150に届かず終わると「後日の追試」が必要かも知れないが).

 しかし,3フレで4-6スプリットと割ってしまう.

 これは流石に……( ̄▽ ̄;)

 そしてその後はストライク,スペアと繋いだものの,6フレでまさかの……

 ビッグ4……

 いやもう,どうしろと言うんだ!?

 

 7フレは根性でストライクとするも,8フレが何と……

 漫画かよ……っ!?

 最早,筆者のレベルでは,どうにもなりません……orz.

 

 しかし,これはあわや,の展開に.

 7番カバーのラインを,可能な限りの縦回転で絞って投げ込み,4番をほぼ真横に飛ばすことに成功.しかし,飛びながらの回転が僅かにずれたか,10番しか飛ばせなかった.それでも6番は揺れていたから,いつか「ビッグ5」や「ビッグ4」でもカバーできるんじゃないか,とは思う(実際,4-6-7はカバーしたことがある).

 

 この「あわやビッグ5メイク」で調子付いたか,9フレから4連発でオールウェイ.

 ストライクが8発あって,ハムボーンまであるのに200UPできないとは…….

 ……で,この表示って,熊本でよく見た奴では.

 ということは,スコアシートに残ピン表示がない奴だろうか.

 

 まあ,記録は別に取っているので何とかなるけれど.

 残り時間と投げられそうなゲーム数,このところの「左右格差」を勘案して,左投げはここまでにしておこう.

 

 第4ゲームからは右投げにスイッチ.

 ところが,これが予想外の展開を見せることになる.

 

 最初は定番の7枚目まっすぐでゆっくりと転がす……とやってみたら,右投げなのにこれまたぐいぐい曲がって左ガターへ.

 これは,左右とも外は使い物にならないなあ……と思いながらスタート.1フレ2投目も1本残してしまう.

 2フレ,3フレとスペアでしのいでいたら4フレでストライク.何だかわかってきた気がしたものの,5フレはバケット崩れが残り,それはカバー.

 すると6フレからよもやのターキーが飛び出す.

 9フレで9カウントとなり連発は途切れたものの,無難にカバーして10フレへ.

 これ以上ないと思うほどの完璧なポケットヒットが続いてパンチアウト.

 

 このところ,どうしても左投げの後塵を拝していた右投げだったが,ここに来ていきなり1ゲーム目から(しかもガタースタートにも関わらず)210UP.

 これで5ゲームパックだけで終わっても,充分「所期の目標」は果たした,と言って良かろう.

 

 第5ゲームも,8フレまではどうにかプラスでいけるか,と思えたのだが,最後に割れ始めてジ・エンド.

 これ以上続けても,伸ばせそうには思えないので終了とする.

 

 予想通り,スコアシートは残ピンが出ないタイプ.

 しかし,どこから「マリオ」が出てくるのやら.場内や建物内には,それらしきものは何もなかったが.

 

 更に言えば,「サンパークボウリング場」という表記がちょっと気になる.

 このセンターは,JBCのサイトでも「サンパークレーン」とされているので,そちらが正式名称だと思うのだが,スコアシートで名乗る「別名」の位置付けは,何者なんだろう.

 

 精算では追加料金もないのだが,スコアシートと「会員証」を受け取る.

 受付のおねーさんから「遠くからわざわざ……」と言われたので,実は明日,津で息子が大会に出るので……という話になる.

 レンコンの話題にもなったが「外のオイルがなくて難儀しました」と.

 

 しかし,センターを出ようとして,エレベータがあったことに気付いた.

 入口を入ってすぐの右側に,ひっそりとあったのだ.

 

 これ,実は「階段」の一部にも「スロープ」っぽい部分があることに気付き,そう言えば入口までも,僅かな段差なのに大回りするようなスロープが付けられていたりするし,バリアフリーに対する意識が高そうな施設に思えたことから,もしかしたら……と見渡した結果,気が付いたのだった.

 そう言えば「ボウルかつらしま」の例もあるので,やはり,まずは「どこかにエレベータがないだろうか」と,しっかり確認したほうがいい,という「教訓」なのかと.

 

 

 とは言っても「ボウリング王国スポルト八景店」や,かつての「湘南ボウル」をホーム・サブホームにしていた身なので,階段しかないセンターに違和感を持たなくなってしまったのかも知れない.

 

 1時間ほどの滞在だったが,辺りはすっかりと暗くなっていた.