前日の「ラウンドワン高知店」訪問の後,祖父母宅での食事中,椅子が壊れていることに気付かず,座面と脚の間(がきちんとくっ付いていなかった)に右手の中指を挟んでしまい,悶絶.最初は,何が起こったかわからず,自分の体重をどう移動すればいいのかも見当が付かなかった.
幸い,骨や腱には異状はないようだが,何となく痺れた感じだけは残っており,ボウリングをする上ではきちんと回転を掛けられるか,がちょっと微妙.尤も,こういう時でも「右がダメなら左があるさ」とポジティブに考えられるのも,スイッチボウラーであるメリットと言えようか.
前日に続いて,マニュアル車の軽ワゴンを借り,高知市内に,と言うよりも高知県内に「もう一軒だけ」あるセンターへ.
知寄町三丁目にある「ボウルかつらしま」.
かつて,高知市内にも数軒のセンターがあった.
しかし,その多くは廃業してしまい,筆者の高校生時代から営業を続けているのは,ここだけになってしまった.
通学路の関係もあり,微妙に生活圏から外れていたため,実は,このセンターに行ったことはない(筈).
かつては,この1階部分にゲームセンターがあったらしいが,現在は閉店してしまったらしく,がらんとしている.ボウリング場だけが単独で営業を継続しているので,いつまで続くか心配でもある.
なお,若かりし頃の記憶では,このセンターの名称を「ニュー葛島(かづらしま)ボウル」あるいは「新かづらしまボウル」と思っていたのだが,現状を見ると,どうやら「ボウルかつらしま」が正式名称だと思われる.
ただし,この後,多々?が付くことになる.
正面の大きな入口は,かつてのゲームセンターの入口で,ボウリング場に入るのは,この小さな入口らしい.
今回は,年末年始期間なので適用外だが,こんなパックもあるらしい.なお,年末年始は,700円/G(学生は600円/G)で,3ゲームパック1,800円(学生1,500円)の設定のみ.
このセンターにはウェブサイトもなく,なかなか情報を事前に得られなかったのだが,「フロントとレーンは全て2階にあり,エレベータもない」と聞いていたので,覚悟を決めて階段で上がった.まあ,「湘南ボウル(114-081/廃)」よりはマシだろう(笑).
階段の途中には,「ターキー」を模したようなデザインも.
ちなみに,「ダッチマン」風のデザインの箇所もあった.
やっとのことで2階に上がると,巨大な招き猫が.
足元には,謎のウサギのキャラクター.
こいつが何者なのかは,結局わからずじまい.
その奥にフロントがあるのだが……階段上がった所に招き猫……今はなき「シチズンボウル(113-113)」を思い出すなぁ…….
↑ シチズンボウルの「招き猫」
いやそれよりも.
招き猫の右側を見ると,何と「エレベータ」が…….
何だよ.あるんだったら,最初から言ってくれ……orz.
ちなみに,この建物的には,1階が入口で2階がフロントと19~36番レーン.4階に1~18番レーンがある.ボウリングレーンは,高さのあるフロアになっているため,2・3階ぶち抜きの構造なのだろう.
なお,エレベータで入るためには,入口を入って,階段とは反対側に進む必要がある.風除室へは,国道側と奥の駐車場側両方から入口があり,奥側はスロープになっている.
風除室から館内を見て左手が階段だが,右手を振り返ると,エレベータがある,という構造になっている.
「階段しかない」という情報がインプットされていたため,エレベータを探すことすらしなかったのだ.
にしても,風除室の外側に書かれている名前は「RYOMA KATSURASHIMA BOWL」となっており,「ボウルかつらしま」とはちょっと違う.
フロント横にはプロショップもある.
フロントには,やはり「RYOMA KATSURASHIMA BOWL」と書かれたエンブレム.スタッフのシャツの背中にもこのエンブレムが入っていた.
3ゲームパックの設定はあるが,それでは物足りないだろうから,3ゲームパックを2回ずつやることにする.
2階には19~36番の18レーンがある.
10時の開店と同時に入ったので,写真は撮りやすかった.
全36レーンが2階にある,という情報を見たことがあったのだが.
19番レーンの右側が「鏡」になっているので,どうやら錯覚したのではなかろうか.
受付をすると,29番レーンを指定された.二人だとデュアルレーン(アメリカン)方式にはできない,とのこと.まあ,6ゲームだと2時間少々で終わるだろうから,昼過ぎには帰れるかと.
ボウラーズベンチに降りるステップの下に,これまた謎のマスコットキャラクターが…….
モニタはオーバーヘッドのみで,ベンチには操作盤しかない仕様.
ベンチ自体は,古(いにしえ)のセンターによくあるような奴.
ただ,収納スペースやテーブルの類が特徴的な配置で,これはこれで使いやすそうだ.
背後を振り返ると,こんな感じ.
ハウスボールに「BOWL KATSURASHIMA」との刻印があるが,その上にも小さく「RYOMA」の刻印も.「高知龍馬空港」のように,何でも「龍馬」を付けりゃいい,ってもんでもなかろうに……,と,小学校から高校まで,坂本龍馬(生誕地)と同じ町内会で過ごした人間的には考えてしまう.
いや,ますますこのセンターの「正式名称」がわからなくなってしまった.JBCの公認競技場にもなっていないため,何を基準にすればいいのやら.尤も,ボウリング場協会には加盟しており,高知県ボウリング場協会の事務局も,このセンターにあることになっている(そもそも県協会加盟センターも最早ここだけしか残っていないのだが).
わかりにくいが,長男の左足(↑写真向かって右側)付近にあるロゴから,レーンはBrunswickらしい.
リターンもそれっぽい.
ほら,やっぱり「ニュー(新)葛島ボウル」だよね……そう名乗っていた時代の「遺物」がリターンに残っていた.記憶違いではなかったのか.
あれ……? よく見ると「Katsurajima」だ…….「かつらじま」? 地元的には,「葛島」は「かずらしま(語源的には『かづらしま』で,高知県中東部の方言である『土佐弁』は[ちなみに南西部の『幡多弁』も同様に],『じ』と『ぢ』,『ず』と『づ』の発音が違うから,筆者的にも『かづらしま』のほうがしっくりくる)」なんだけどねぇ…….
だが,右側のレーンは,「Qubica」のリターンじゃねーか…….何じゃこりゃ?
よく見ると,30番までと31番からでリターンのタイプが異なっているが,レーンは同じタイプに見える.
更に,よくよく見ると,22番までと23~30番まででも違っている.
しかも,22番までと31番以降はベンチがグレーだが,前者と後者でリターンや椅子,テーブルや操作盤の形状も違う.23~30番のベンチはオフホワイトだ.
なお,エレベータを発見したので,後で4階のフロアも覗いてみた.
こちらには「鏡」がない.
全体的にすっきりした印象のフロアだ.
さて,前日は右投げで終わっており,シューズも右投げ用にセットしたままになっていたのだが,右中指の「負傷」が気になるので,先に左投げで「約180」を目標に投げて,「とりあえずこれでいいか」なところまで終わらせておこう.
1ゲーム目は二人とも肩慣らし的に終わり,2ゲーム目.
かなり好調な長男に対し,今一つレーンを掴み切れず,後塵を拝していたが,最終盤にダブルが来た.MAXで160まで行けるが……
そうは問屋が卸さない,って奴ですな.
左右で投げ分けるなら,前半最後となる3ゲーム目はどうか.
何? このハイレベルな戦いは?
長男にTTLで50ピン以上負けているのを,どこまで巻き返せるか.
7フレの1-3-7-9のカバーミス(それにつられたか8フレの大きな外ミスも)が悔やまれる.
或いは,10フレ2投目がストライク,でなくても9カウントだったら(その代わり7番タップだったらどうだか怪しい気もするけれど)200UPだったのに.
このまま左で続行して200UPを狙うことも考えたが,泥沼に入ってしまう気がしないでもない.
取り敢えず,充分「及第点」に達しているとは思うので,4ゲーム目からは右投げで行こう.
いや,これ,まあまあいいんじゃないの.ダブルも出たし,指の負傷を考えたら,右投げも及第点だろう.
気を良くして右投げ2ゲーム目となる第5ゲーム.
ぅゎ何だこれ……?
「NANODESU AccuLine TourPremiumIV」のパフォーマンス全開な展開に.
しかし,7フレは7番残りをどうにかカバーしたものの,8フレはキングピン残りをカバーミス.
微妙にラインが変わったのか,ストライクが出なくなり,何故かキングピンばかり残るようになってしまった(8フレから10フレの1・3投目まで4連続になった)のだが,8フレと同じ轍は踏まないぞ,と確実にカバーを続け,負傷も何のその,で200UP達成.
左右H/Gの合計がちょうど400になったし,もう充分だろう.
ということで,第6ゲームは気楽に投げられると思った.いっそ左に戻して左右同日同センター200UPに挑戦することも考えたが,流石に1ゲームだけでは心許ない.負傷の影響はほとんどなさそうだし,調子の良さそうな右投げを続行しよう.
1フレ,いきなり7-10が残るか,と思ったら,10ピンは時間差で倒れ,その後,転がってきたメッセンジャーで7番も倒れたが,スコアラが追い付かず,修正.
4フレの6番残りをカバーミスして,5フレも7-6・10のスプリット.これを外ギリギリから喰い込ませてカバーを試みたが,エッジで粘り切れず.前半は83での折り返しとなり,せいぜい160~170程度にしかならないか.
しかし,6フレからこの日初となる(と言うか,今回の高知遠征でも初の)ターキーとなり,一気に持ち直した.9フレは,やや内ミスしてしまいノーヘッド.1-3-8が残ったが手堅くカバー.これで10フレ1投目がストライクならば,2投目以降はスペア以上で200UPだ.
満を持して投じた一投は,ジャストポケットかに思えたが,無情にもキングピンが残ってしまった.この時点でMAX199となってしまい,意気消沈したか.3投目はバケット残りとなってしまった.
それでも195だから,右投げ3ゲームの合計は559.AVG.も186.33となり,初めてのセンターとしては上出来だ.
そう,高知市内にあるにもかかわらず,ハウスボール時代も含めて,このセンターには来たことすらなかった(前を通る国道は数えきれないほど通っているが).
左投げでは,ラインを掴むのに時間がかかったこともあり今一つだったが,最後は200UPにあと一歩まで攻め込めた.あと何ゲームか投げれば200UPできそうな気もしたが,年末年始営業期間でゲーム単価も高いから,今回は3ゲームに留めてしまったが,機会があれば再挑戦してみたい気もする.
オイルは,全般にしっかりと入っていた感じがしたが,長男と二人がかりで左側を削ったためか,後半,長男が失速してしまった.長男は前半3ゲームを499だが,後半は437止まり.
一方,後半をフレッシュな右側に「乗換」した筆者は,前半467に対し,後半を559.投げる腕が違うこともあるだろうが,左側は9ゲーム分削られたが,右側は3ゲーム分しか削られていないことによる差もあるかも知れない.
また,今回持ってきたボールが,パールの「In2ition」(左用)とパール寄りハイブリッドの「AccuLine TourPremiumIV」ということもあったかも知れない.このレーンコンディションだと,最初は(というか少ないゲーム数だったら)ソリッドの球のほうが早く合わせられたような気もする.
持ってきたボールがパール系ばかりなので,削ったというよりも,オイルを延ばした,ということかも知れない.実際,長男は「何か曲がらなくなった」と漏らしていたので,その可能性もあると思う.
(長男のスコア)
4ゲーム目から5ゲーム目にかけて急激に失速した長男が,6ゲーム目に持ち直しているのは,左側を削るのが二人から一人になり,レンコンの変化速度が落ち着いて,ライン修正がしやすかったのではないか,とも思われた.
素人なりに,そんなことを感じられるほどはっきりしたコンディションだとも言え,慣れれば攻略しやすいかも知れない.
毎回毎回,高知までボールを運ぶのも大変だが,そのうち古くなって出番が減ったボールを祖父母宅に常備しておく,という選択肢もあるかも知れない.例えば,左投げ用だと「GyrationII LRG」とか,右投げ用だと「Messenger」あたり(ともに「湘南ボウル」の「出身」だが)は候補に挙がりそうだ.
ということで,高知県内の2センター完訪.
廃業前のセンターも2つ(古過ぎて特に記録がある訳ではないが)訪問しており,通算4センター……としないと,余りにも寂し過ぎるか.「ボウルジャンボ」も「とでんボウル」も,ともに(全てハウスボールだが)複数回200UPをしていることは確かで,特に「ボウルジャンボ」で記録した229は,長きにわたって生涯H/Gだったし,一昨年末に「ラウンドワン横浜駅西口店(【36】114-106)」で256を叩き出すまではハウスボールでのH/Gとして残っていたのだ.
前身とされることも多い(筆者としては既述のとおり別センターとして考えているが)「とでんボウル」では200UPを達成しているものの,これで,高知県内のセンターで200UP未達成なのは「ラウンドワン高知店」だけが残されている状態になった.
条件さえ整えば,再挑戦は容易なので,またいずれチャレンジしてみようと思う.