ツっこまずにノる 中国歴史ドラマ

ツっこまずにノる 中国歴史ドラマ

はまっている中国歴史ドラマ
感想などメモります

 

めちゃ楽しみだったチョン・イーくん

 

朱棣(永楽帝)の若いころを演じる

 

この人の笑顔は絶品

それだけでグッとくるから

そこを期待したのだけど

この気性の荒い人物の若き日を

笑顔ほぼなしで演じきった

 

このドラマで

笑顔とは別の魅力をみせつけられたよ

 

チョン・イーくん

イケメンに違いないけど

イケメン枠ではもはやない

 

演技力も絶品

 

またグッと来たのだった

 

 

 

 

ウィリアム・フォンさんの永楽帝

チョン・イーくんとのバトンタッチは

しっくりくるだろうかといぶかったけど

永楽帝そのものだった

たくましさ

強さ

カリスマ性

 

 

靖難の変が

ていねいに描かれていた

 

若き建文帝・朱允炆を演じた

チェン・ユエモーくん

演技力半端ない

 

 

明という時代

北方の地域との一筋縄ではいかない戦いは続く

 

 

 

びっくりしたのは有名な”鄭和”だ

燕王府に使えていた

あの馬和だったのか

 

世界を航海し

貿易とか外交を担う

 

もっと知りたい

 

 

ここドラマにならないかな

 

 

『永楽帝』(原題「山河月明」)

 

明の初代から3代永楽帝までのストーリー

 

 

この『永楽帝』では

明初代・朱元璋ファミリーから

皇太子・朱標ファミリー

四皇子の3代永楽帝・朱棣ファミリー

永楽帝のヨメの実家・大将軍徐達ファミリーの

一般家庭と何ら変わらないであろう家庭の様子がわかる

 

残酷・非常な歴史のうらに

英雄にもあった

ごくふつうの家庭の

親子・兄弟の情など

ホームドラマの要素が

盛り込まれている

 

と思った

 

 

初代皇帝

ヨメの皇后に”重八”と名前を呼び捨てにされる

幼なじみの大将軍・徐達を

小さいころのお漏らしエピソードでからかう

王であっても息子は息子とたびたびつぶやく

 

将来有望だった皇太子の順風満帆な家庭

 

後に家族が引き裂かれる徐家の

ガチョウ料理のエピソード

など

 

 

朱棣と聡明なヨメとの

やりとりはいつも辛辣で

面白かったナ

 

ヨメが夫のお尻を蹴る

夫「夫を殺す気か、部下が見てるぞ」

部下「私は何も見てませーん」

ヨメ「ろくな部下じゃない」

てな感じ(たぶん)

 

いつもそんな調子だった

フフ

 

 

どこの子供たちもみな生き生きとして

 

 

 

 

ただ

 

家庭を描くためか

このドラマ

 

側室の存在がないがしろにされていないか

大勢の側室がいただろうに

 

 

 

すこしだけ気になったよ

 

 

 

 

 

『風紀隴西』

”SPY of Three Kingdoms”は

 

影の存在であるスパイの物語

 

 

前半は”白帝”を

後半は”燭龍”をめぐる

言わばだましあい

 

誰がその極秘スパイなのか

寝返るのか…

 

 

 

陳恭と荀詡のつぎに

気になったのは

 

曹魏のふたり

郭剛(ドン・ズージェンさん)と

糜沖(ローレンス・ワンさん)

 

陳恭を信じる郭剛

疑う糜沖

 

どこかちゃめっけある軽め郭剛

たたき上げ風きまじめ糜沖

 

どちらもそれぞれいいキャラ

 

キャストもホントぴったり!

 

 

 

蜀漢のほうでは

孫令(馮膺の義弟)

ちょっと抜けてる愛されキャラであることがかえって

すごいスパイなのかもしれぬと思わされた

 

 

高堂秉

途中からキャラが激変した

 

女性率が低くて

ほぼふたりの出演女優さん

2分の2イコール100%の確率で美しかった

 

ふたりともスパイに徹したといえる

 

 

 

 

スパイは
何より任務を遂行することが最優先
 
それをカッコよく描くことに終始すれば
エンタメ
 
 
人間としての葛藤まで描けば
このドラマのように
ちょっと悲しい結末になるが
重みが増すのかな
 

 

 

 

 

『風紀隴西』

”SPY of Three Kingdoms”は

 

三国志のスパイもの

 

 

足がかりは超有名エピソードだけかな

 

ドラマが面白くなるまでに

時間がかかるであろう

暗い

残酷

漢字だらけ

 

 

主人公のスパイは

”ウーン、マンダム”風な陳恭(チェン・クンさん)

おしょうゆ顔の荀詡(バイ・ユーさん)

タイプのちがうイケメンふたりだけど

そこはピンとこないと思った

はじめは

 

 

しかし助けられたのだ

 

 

期待もせず好みでもないはずの陳恭が

カッコよくて

 

 

 

妻・翟悦とのグッとくるシーン

 

互いにスパイとして別々に潜入した五仙道で再会

妻は表向き客人をもてなすリーダーのカノジョ

 

二人で立っていて

すぐそばにいて思いがあっても

決しておもてに出せない

 

そのシーンが美しくてせつなくて

 

 

 

また陳恭

冷徹なスパイなのに

ふと一瞬少し(たぶん笑顔に)表情がかわるとき

モデル張りの完璧なお顔が

少しゆがむような感じで

キュンとなった

 

 

 

 

切ないシーンだけでなく

疑惑や恐怖のシーン

絶妙に音楽が盛り上げていたな

 

音楽担当は日本人名だ

どうゆういきさつで?

 

 

 

 

食いついたのは

歴史とはあんまり関係ないとこだったけど

 

もっと三国志を知りたい

あまりに知っていることが少ない

 

 

 

『三国志~司馬懿~軍司連盟』

をスルーした過去がある

 

自分を呪いたい

 

 

 

 

『美人骨~周生如故~』には

 

ちょっとした違和感があった

 

ドラマにはちょくちょくある

かっこいい師匠と美しい弟子

 

怪しくならないわけがない

と思われてなんぼかな

 

美しい関係とか

心でつながっているとか

で納得してもおかしくないけど

 

そうはならなかった

 

 

 

弟子はストレートに好き好きビームをはなちながら暮らすが

すり寄りがあどけないものに見えなかったのだ

残念ながら

 

弟子のバイ・ルーさん

姉御肌のカッコイイ人をやらせたら

この人の右に出る人はそういない

 

前髪をおろしたところで

海千山千感はぬぐえないのでは…

 

 

 

弟子にはもすこし無邪気な子供っぽさがほしかったナ

 

あえて別のキャスティングをするなら

レン・ミンさんなんかどうだろう

 

 

 

ただ

 

後半はバイ・ルーさんでよかった

 

自分をつらぬく強さがある展開だったから

 

 

 

終わりよければすべてよし

 

 

いいドラマ!

 

 

『美人骨~周生如故~』

 

”美しすぎるバッドエンディング”

と知っての視聴は

まずかったかもしれない

 

最後の落差を大きくするためのせつなさ演出かと

冷めて見てしまったのだ

 

 

 

終わってみれば

きわめていい印象のドラマ

 

南辰王 アレン・レン君のおさえた演技が光った

最初から最後まで

孤高でカッコよくて

冷静

理性的

 

いやらしくならず

ストイック過ぎず

思いをただかみしめるような演技

 

少年ぽかった『麗王別姫』が

遠い昔のように感じる

 

 

 

このドラマ

美しい!

絵も音楽も人も

 

でもそれだけじゃなく

 

なにか感動もののミュージカルのような

無駄のない洗練された脚本だったのではないだろうか

ま 知らんけど

 

いろんな場面で

その転換ぐあいが絶妙

語りすぎず

が余韻は残る

 

そんな印象なんだな

なんかね

 

これまでのドラマの中でも

すごくいいと思ったのだ

 

ノーカット版ではないから

いろいろ端折られた可能性は残るものの

ありがちな余剰シーンは

まずなかったとして

 

 

 

 

ただ

 

こんなにもせつなさを強要されると

ぎゃくに涙などでてこないという事実

 

 

 

 

それでいいのか?という思いと

 

残念!という思いが

 

交錯する

 

 

 

 

『宮廷の諍い女』

 

この作品では今をときめく人たちが

たいへん若いころに出演していることに

おどろく

 

 

タン・ソンユンさん

14才で後宮入りした

まだまだ子供の淳常在を演じている

 

頭の房飾りを揺らしながら

コロコロと笑い

おしゃべりをする

ときには無邪気に皇帝の物まねをする

 

すごいキャリアなわけだ

 

 

 

もうひとり見た顔

 

愚かな若い側室

最悪の末路をたどる

祺(き)貴人役

タン・イーシンさんだ

 

 

言わずと知れた『慶余年』の范閑 

チャン・ルオユンくんの奥様だ

 

”唐婷”とクレジットされているが

その後に今の”唐芸昕(タン・イーシン)”と改名したようだ

 

熱演だったナ

かの国の大スターが

愛してやまない妻であり

俳優としてもすごいひとなのだ

 

でもって

それ以上の存在なのだろうと思われる

 

 

ヨメを愛すれば愛するほど

范閑の魅力となる気がする

ふしぎ

 

 

このカップルの存在は

この国のドラマにハマることに

大いに影響した

 

 

 

いさかいめは?

 

ドブチ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『宮廷の諍い女』

”きゅうていのいさかいめ”

2011年のドラマ

 

原題は「甄嬛伝」

 

清の5代皇帝・雍正帝の後宮に入り

のち乾隆帝の母として皇太后となる

甄嬛(しんけい)の物語だ

 

 

雍正帝はいろんなドラマに

ちょこっと登場するので

関連づけるとおもしろい

 

『宮廷の茗薇』では皇子時代から即位するころまで

 

『如懿伝』は雍正帝の晩年からはじまる

主人公が雍正帝の悪辣な皇后の姪であることから

苦難のスタートとなる

 

 

 

それにしても『宮廷の諍い女』たち

主演スン・リーさんをはじめとして

みんな背が高いナ

ファッションモデルみたい

 

美の競演

駆け引き

それぞれキャラが違って

面白い

 

 

とくに華妃

 

甄嬛が後宮入りしたとき

権勢を誇っていた将軍の妹

 

まるで幼稚園の砂場で遊んでいる

女の子たちの人間模様を見ているみたい

 

表情がいかにもおおげさに”女の子”

意地悪もやっかみも

ストレートなのだ

 

華妃役のジャン・シンさん

役者だ

イイ

 

 

後宮ってもしかして

幼稚園の砂場に似てる?

 

そういえば

「人生で必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」

というベストセラーがあったナ

 

 

 

 

昔のドラマ

見たいのがいっぱいある

 

 

古めかしい日本語でもいい

 

もっとみたいノダ!

 

 

時代は南宋と思われる

 

 

あちこちで目につく”芭蕉”に食いついた

芭蕉布という沖縄の素朴な織物の

 

今芭蕉布はとても希少で

ほとんど民藝の領域にあるような

少々テンションあがるワードなのだ 

 

このドラマでは

その”芭蕉”の存在感がかなり大きい

画面の端っこによくでてくる

OSTの歌詞にも絵にも出てくる

 

 

前に読んだ

ちょっと昔の香港が舞台の小説で

芭蕉はまるで雑草のごとく

そこらへんに生えているかのような扱いだった

 

そのときも「えーっ!」と思ったが

やはり南国では

いたって普通の植物なのか

あるいは昔はそうだったのか

 

日本の本土からは

なぞだ?

 

芭蕉

いい仕事して

南国情緒かもしだす

 

 

南方の風情と

おだやかなイメージの宋という時代のなか

 

飽きさせないテンポで

楽しめるストーリー

 

 

いろんな要素がてんこ盛りだったナ

 

 

 

 

ところで

 

 

小貝(寧王の子)

 

よくがんばった!

まず

”五竹おじさん”

封印します

おじさん呼ばわりごめんなさい

 

 

ドラマが進むごとに

しっくりきた

許清嘉シュー・チンジア(と聞こえる)役

トン・モンシー兄さん

 

とことんまじめ

穏やか

学があり

視野が広い

えくぼがカワイイ

手もきれい

背たかい

 

ひ弱でも

女性からみると素敵な人だわ

マッチョよりずっとネ

 

胡嬌役のクリスティ・チャンさん

宝塚ばりのかっこいい女性とみた

夫のフルネームを連呼する

この人に対処できてる

トン・モンシー兄さん

 

 

サブカップルの存在がおもしろい

堅物の高正と

やりて美女の玉娘とのやりとりで見せる

表情の微妙な変化が

やたらおかしい

 

ときめいたり

困ったり

牽制したり

一瞬の表情の動きがいちいち

 

高正役チェン・イーロンさんイイっ!

ほかの出演作も見てみたい

 

玉娘のゾン・イーシュエンさん

はまり役で生き生きしてたよね

 

これまで悪女役ばかりだったのは

この役のための前振りだったのか?

 

 

ほかにも気になるカップル

いろいろ

 

 

このドラマ

何かあると

夜みなで輪になって話し合いがもたれる

 

夫婦二人で

兄や友人たちも交えて

家族全員で

集まりひざを突き合わせ

作戦会議だ

喧々諤々

 

 

なかなか好ましい光景だ

 

 

うらやましいかも