先日の事です、
バスに乗っていたら、
若いお母さんとベビーカー、
そしてそのベビーカーを卒業したばかりのちっちゃなお姉ちゃん。
いまそのベビーカーには弟と思われる男の子が何かを訴えながら泣きわめいています。
そのお母さんも男の子をたしなめながら、周りに恐縮していました。それをけなげにサポートしてるお姉ちゃん。
みかねたのか、大先輩のお母様方も声をかけていましたし、そのお姉ちゃんへは席を譲ったり。
お姉ちゃんもとても大人しく礼儀正しい子でした。
降りるときにそのお母さんは
「お騒がせしました」
と発せられていました。
もちろん、誰も責めたりはしてません。
その言葉に思わず、
”頑張れ!”
心の中でエールを贈っていました。
するとその後に続いて…
「ありがとうございました」
と、お姉ちゃんの元気な声。
こんなに心地よく、
清々しい気持ちになれる
”ありがとうございました”
は、久しく聞いていなかったような気がします。
誰彼と無く発する言葉のもつ力の重さに
改めて感じ入りました。
感謝の気持ちを伝える、
とてもいい言葉なのですね。
昨今は何かと否定的に、
有る事、無い事を誇張し、
挑発的な発言なども多いと
私は感じています。
そういう言葉が溢れていて
気を病む方も少なく無いと思います。
あの、ちっちゃなお姉ちゃんは、
今の環境を肯定的に受け入れ
それに感謝し、口に出している。
もしかしたら、
そう言わされているのかもしれないけど、
その発せられた言葉から、
少なくとも私は心穏やかになりました。
だから、
私にも姉がおります、
私も母や姉にあんな風な
迷惑をかけていたことでしょう。
ありがとうございました。
と言いたくなりました。
加藤