8月の花組は劇場前中止、12月の雪組はチケットが取れず、なんとか平日のバスツアーを押さえたものの、まさかの仕事が忙しすぎて、有給断念…(なぜいつもはそんなに忙しくないのに、この時に限って!今思えば、関係なく休めばよかった。しかも、当日は、暇だったと言う)。

 

そんな訳で、星組『めぐり会いは再び』ぶりの東京宝塚劇場は、星組『ディミトリ』という星から星という巡り合わせでした~。

 

 

 

 

ところが、新年になり、新型コロナの猛威は治まるどころか、またもや宝塚歌劇を襲い、大劇場花、バウ宙、そして、東宝星と軒並み中止に…。

私は14日の11:00公演と15:30公演を持っていたのですが、再開予定が、その14日でした!

これまでの経験から、休演明けすぐに2公演はキツイから、11:00公演は無理だろうな~と思っていたところ、12日になんと、14日から再開しますの報。14日の15:30公演ではなく、14日から!本当に??何度も観直したけど、11:00公演からやるって!

すごいぞ星組!星組、パッション!

…しかし、11:00公演を見た後、こんな濃密な舞台を、もう1回するのか!?大丈夫なの!?と不安になったのも事実。そして、当の星組の皆様が、私の心配など吹き飛ばす勢いで、2回目も変わらぬ熱いパッションで舞台を見せてくれたのも事実。

 

 

~以下、ネタバレ注意~

 

 

 

お芝居の『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』は13世紀のジョージアを舞台にしたお話。

生田先生の舞台装置遣いが良くって、セリは回るし、盆は上下するし、木も生え花も咲く!(←仕掛け絵本みたいだった)

最近の休演リスクを考えると、あまり複雑な舞台機構は危ないかもしれないのですが、劇場ファンでもある私は大満足でした。

盆が回りながら舞台転換するの、大好きなんです…!!

それからお衣装!

どれもすごい素敵だった。キラキラしてるし、裾長いし、マントみたいな袖?とかも格好いい。

個人的には王配になったディミトリの金色ズルズル衣装と、最後の白いお衣装、ルスダンの青い衣装が大好きです!

あと歌も良かった~。

その歌を礼さんがええ声で歌うもんですから、向かう所敵なし…なんですが、お芝居では、敵がたくさん。

まず、モンゴル…そこまで来たのか…すごいなチンギス・ハン…。

モンゴル軍を迎え撃つ為に、銀橋に並ぶジョージア兵に、拍手が沸き起こった…というのも納得の壮観さでした。

 

そう!私、今回の15:30公演!

まさかの8列センターだったんです!

東京宝塚劇場のSS席は7列まで。つまり、SS席の1列違いで、しかもセンター。

わ、私…こんな近くで、こんな真ん中…はじめて…(号泣)

普段は席運、まったくないんです。

※壬生義士伝で11:00公演2階S席最後列、15:30公演1階S席最後列と、1日で東宝のS席最後列を極めたことが自慢です(←え?

あんまり嬉しくて、開演30分前からずっと座ってた。

ありがとう!一三先生!

 

 

ここまで近いと、アトレック2なんていらなかったんだ…。これが良席の眺め。

銀橋の迫力が違う!

 

そこからのジョージアダンスもとても恰好良かったです。

生田先生が恰好良いダンスとして、折に触れ語り、踊った(?)というだけある。

 

ここで綺城ひか理さん演じるギオルギ王が致命傷を受け、妹であるルスダン(舞空瞳ちゃん)が王位を継承し、礼さんディミトリがその王配になるのですがね、ここで副宰相のアヴァク(暁千星さん)が内なる敵として登場。

暁さん!もしかして初めて生で拝見する!?

(ダル・レーク恋で仙台に来てくれるはずだったけど、中止になったのよね)

星組生としては勿論、初めて!

常々、気になっていた方だったのですが、伸びやかで麗しくて、素晴らしい…!

ギオルギ王への忠義が暴走して、ディミトリを一方的に憎むぜソングには戸惑ったけど、そこからの最後のあれが、泣ける。もっと早く気がついて欲しかった。

お芝居の最初は文官かと思いきや、軍装して戦にも出る。

どちらのお衣装も、よく似合っていて、いや~、恰好良いな~。

その昔の正月特番で、礼さんが『星組で星のつく生徒は?』というクイズにもかかわらず、当時月組だった『暁千星しか思い浮かばない…!』と言っていたのが忘れられなかったのですが、まさか現実のものとなるとは。

 

さらにホラズムの帝王ジャラッルディーン(瀬央ゆりあさん)。

ジョージア的には敵ですが、ディミトリは助けてくれる。

理由:美しいから…で、え?となりますが、ディミトリ自身は真面目で有能な人間だから、家臣に加えるのは間違ってはいないんですよね。

議会に出席させてもらえていたら、政治に参加させてもらえたら、どうだったのだろうか。

お互い、愛し合っているからこそ、ルスダンと不幸な行き違いが起きてしまったのが、なんとも切ない。

ここの(美しい)浮気相手(極美慎さん)を一刀両断する礼さんディミトリが、王配として一歩引きつつ、愁いに満ちている雰囲気(間者に出くわす前の文書を読んている時とか)からの、愛する者の為に容赦はしない!みたいなふり幅が、ゾクゾクする。

余談ですが、この後すぐに連行される時に、あの長い裾を衛兵がちゃんとまとめ上げていくところが、めちゃくちゃ好き!!

そして、そこまで愛したルスダンを守る為にならば、離婚してもいいと思うのが、すごい男だな、と思う。

ジャラッルディーンに助けられて、懐に入る判断も、命さえあれば、自分でもまだ何か出来ると思うからこそな訳で。

他人から見たら、とんでもない裏切りもので、名誉もプライドもあったもんじゃない、情けない男と見られても、愛するものを守る為に――これぞ勇気とは何か。

 

最後に、ディミトリを失ったルスダンが、一緒に行きたいけど、それは出来ない。いつかあの世で褒めてね~みたいなことを言った時、涙腺、崩壊するかと思った。

 

白いお衣装のディミトリが上手からゆっくり出てきて、最後、一人で歌って終わるのもいいなぁ、と思いました。

思えば、ディミトリが一人で歌ってはじまったお話なので、対になっている感じがしました。

 

にしても、礼さん…王配、多いな。と言うことは、舞空ちゃんの女王さま率が高いのか。

次の1789も、フランスの女王さま~なのかな?

 

幕間。

 

 

ええ、話だった。

 

 

しかし、この余韻には35分しか浸っていられない。

そう…2幕は、どうかしているエレクトリカルパレードと話題騒然のジャガービートなのである。

 

 

1回、見ただけでは分からないらしいので、11:00公演(BB席)をおさえました。

しかも、15:30公演が限りなくSS席なS席だったから、記憶消し飛ぶかと思って…。

 

 

演出の齋藤先生が自身のショーデビュー作「BLUE・MOON・BLUE」のリベンジ的な位置づけで作られたそうな、この作品。やっぱり話題騒然になってしまいましたが、私は好きです~。

と言うか、別に普通の宝塚のショーと同じだよ?ちょっと激しいくらいで。

どこまでも中詰、2回もあるデュエットダンス…お得すぎるぜ、このメガファンタジーショー!!

 

個人的にはジャガー横田さんの「愛のジャガー」で銀橋を渡った美しき極美慎さんに釘づけでした。

銀橋の真ん中で、後ろを向いた時の手の動きが、ものすっごい魅力的で、印象的で、今も忘れられない。

釘づけ、と言いつつ、その後ろで王家に捧ぐ歌みたいな髪型で踊っていた下級生さんたちも、みんな可愛くって、そちらにも視線を持って行かれる。

さらに大階段からお姉さんたちは降りて来るし、瀬央さんスタンバイするし、圧倒的な情報量に、脳みその情報処理が追いつきません。

星娘たち、みんな可愛くて、そのトップである舞空ちゃんはもう、ひたすら可愛い。

礼さんはもう言う事なし!あるとしたら…素敵です!くらいです!

 

あと天華えまさんの声がまろやかで好き…!

 

東京から帰って来て、テレビもラジオもつけずに無音でいる時間が多い。

音が無くても、あの楽しかった東京宝塚の記憶で、十分、脳内が騒々しい(笑)

 

 

ありがとう東京宝塚劇場!

月曜日早々、職場で憂鬱なことがあったけど、「私は東京宝塚劇場でジャガービートを2回も、浴びて来た女だぞ」と乗り越えられました。

 

 

また…来月…!(←え?

 

 

ちなみにお昼は、念願の日比谷しまね館ののどぐろ丼でした~。

 

 

美味しかった!

チケットの半券でデザートも頂いちゃった。