コンサート2件の備忘録:
パイプオルガンコンサート第211回 11月24日(金)1210~
築地本願寺 本堂 オルガニスト 新山恵理
変奏曲 ≪大公の舞踏会≫ J.P.スウェーリンク
四弘誓願 小松清
シャコンヌ ホ短調作品160 D.ブクスフーデ
囁きたもう 平井康三郎
オンブラ・マイ・フ G.F.ヘンデル
プログラム終了後に参会者一同での「恩徳讃(おんどくさん)」唱和を促された。信者にはお馴染みの仏教聖歌と思われるが、声を出す人は多くなかった。
当方には懐かしい歌だ(和讃 ~ 人生訓 ~ 仏教聖歌 2017-07-27 )。
それにしても、この教団の強大さを思い知った1日だった。施設、設備の豪華なこと、諸活動の多彩かつ活発なことに感心する。キリスト教音楽に付随して発達して来たと思われるパイプオルガンを堂々と布教に活用して、西洋古典音楽を演奏させることなど、伝統のみに固執しない柔軟さもしたたかだ。
会場の本堂には所狭しとざっと五百席ほどパイプ椅子などが並べられて、満席であった。
月1回の定期コンサート、次回はソプラノさんが加わるらしい。忘れずにいられれば良いが。
築地と言えば魚市場だったが、今は豊洲に移転し、いわゆる場外市場が残っている。一時期寂れた観もあったが、当日の雑踏ぶりは最盛期を思わせるほどだった。とても買物をする気にはなれなかった。
女声合唱団 シューベルト・コーア 第4回定期演奏会 11月26日(日) 1330~
すみだトリフォニーホール 大ホール
新聞のイヴェント欄で演目の一部に馴染みの曲を幾つか見つけ、入場無料にも惹かれて入場券を予約した。
会場は過去に何回か訪れていたが、今日は十年ぶりぐらいだったろうか、街の変貌も著しく、十五分ほどは迷い歩いた。
入り口には長蛇の列が出来ており、その集客力に驚いた。大ホールがほぼ満員のようだった。
四十余名の合唱の第一声はいささか期待外れだった。
第1部クラシック名曲集
1 歌曲集「白鳥の歌」セレナーデ シューベルト
2 歌曲集「ミルテの花」献呈 シューマン
3 別れの曲 F.ショパン
4 合唱組曲「四季」春、夏、秋、冬 ヴィヴァルディ
(いずれも 作詞 幻 巴子)
休憩15分
第2部 (以下省略)
しかし、2局目以下は、それなりに研鑽の跡が聞かれ、参考になった。
第4曲「四季」を聴いて、本日の遠出は目的を達した感があり、休憩15分の待ち時間に耐えがたさも感じ、残念ながら途中退場に至った。
繰返しになるが、この団の集客力の拠って来たる所は何だろう。特定の人脈だろうか。失礼ながら、演奏レヴェルの吸引力とは考えられない。