コロナ以前は、毎週複数回どこかの集会施設で老人向けの歌う会が催されていて、声出しに重宝していた。童謡・唱歌専門の会であっても有難かった。今はそれら歌う会がほぼ全滅状態であるにも拘らず、某施設で堂々と月1回童謡を歌っていることが判り、今日顔を出してみた。
実は、この会には一時期参加していたのだが、講師に認知症の気が見受けられて頼り無さげだったので、2年ほど前から御無沙汰していたところだ。今日の会の進行振りから、講師は回復した様子で、御同慶の至りである。
プログラム4曲は次の通りプリントされていた:
おはながわらった 保富/湯山
小さい秋見つけた サトウハチロー/中田喜直
森の熊さん 馬場祥弘/アメリカ民謡
はなやさん 若谷和子/磯部淑
最初と最後の2曲には初めてお目に掛った。たとえ童謡であっても、新しく覚えるには多少の努力が必要で、ボケ防止の効果がある。
ところで、最後の「はなやさん」の作曲者名“磯部淑”を講師は“いそべ よし”と読み、女性であると説明した。確かに“淑”ならばその通りだろうが、常識的に、この作曲者は合唱で有名な“いそべ とし”(男性)だろうと思った。
「はなやさん」をネット検索して、作曲者は“磯部淑”ではなく、“磯部俶”であることを確認した。
歌を二つ覚え、磯部俶氏が童謡の作曲も手掛けていたことを知り、有意義な一日であった。