バリトン~大型新人~大沼徹 | 愛唱会ジャーナル

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暫くぶりのランチタイムコンサートを楽しんだ。
221回 「ちょっと気楽にクラシック」の Bプログラム12:3512:55 《出演》 佐藤奈加子(ソプラノ)、大沼 徹(バリトン)、原田 園美(ピアノ)で、プログラムは
 
私は町の何でも屋(大沼)
今の歌声は(佐藤)
それじゃあ私なのね?(二重唱)
(以上ロッシーニ「セビリアの理髪師」から)
メリーウィドー・ワルツ(二重唱)
(レハール「メリーウィドー」から)
 
の4曲。
 
佐藤、大沼 の二人とも実力十分とお見受けした。特に大沼は、凄い新人(?)が現れたという印象だ。高音域も伸びが良く、下手なテノール(例えば当管理人)など真っ青になりそうだ。
 
敢えて辛口にコメントすれば、恵まれた声に任せて高唱するようで、細部の発声がたまに支えを失う感がある。
 
しかし、見栄えはするし、演技も思いっきりが良く、まさに大型新人(?)だ。我が息のあるうちにスターになれるだろうか。既にファンが付いているようで、黄色い声援が飛んでいた。
 
佐藤も立派なソプラノだが、二重唱では、佐藤の声量が圧倒的で、消されがちになる。そして最後の「メリーウィドー・ワルツ」では、二人ともやや息切れしたか、前の3曲に比べると、尻切れトンボの感もあった。
 
イメージ 1「実は私たち夫婦なんです。」と、訊かれもしないのに告白していたが、一緒に歌う場合に「万が一にも生活臭を感じさせてはいけない」と自戒していることを強調したかったようだ。若くとも、プロとしての自覚を保持しているということか。