落葉松~平井康三郎/北原白秋~小林秀雄/野上彰 | 愛唱会ジャーナル

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昨日のランチタイム・コンサートは、第217from Morning till Nightと題して、青木 エマ(ソプラノ)、櫻井淳(テノール)、経種 美和子(ピアノ)の3人で演奏された。
 
Aプログラム 1.太陽と愛(プッチーニ)~6.ホセとミカエラの二重唱(ビゼー‘カルメン’)
Bプログラム 1.落葉松(平井康三郎/北原白秋)~6.トゥナイト(バーンスタイン‘ウエストサイドストーリー’)
 
と、全12曲の盛り沢山であった。
 
心当たりのある曲は半分程度であったが、会場配付のチラシで「Bプログラム 1.落葉松(平井康三郎/北原白秋)」を見て、何か違和感が有り、落ち着かなかった。
 
実際に聴いてみると、お馴染みの‘落葉松 秋の雨に、、、私の心が濡れる。’であった。違和感は作者名にあった。
 
「小林秀雄、野上彰」のご両人の名が頭に浮かぶのだが、年齢の所為で、あまり確信が持てなかった。ひょっとして平井康三郎の原曲を小林秀雄が編曲したんだったっけかなあなどとぼんやり思いを巡らせていた。
 
あとで検索した結果、チラシの誤記載であることが判明した。櫻井 淳(テノール)の歌ったのは、やはり、「小林秀雄、野上彰」の「落葉松」であった。
 
一方、北原白秋の詩‘からまつの林を過ぎて、、、、’に作曲した人が何十人にも上ることは夙に知られている。平井康三郎がその中にいても不思議ではない。
 
調べてみると、確かに「落葉松(平井康三郎/北原白秋)」はあった。だが、その歌詞は‘浅間千滝からまつ原よ、、、’というもので、全く別の詩である。
 
無料とは言え、この道の専門家によって企画され、実施されているコンサートでも、このような錯誤が生じ得るのか。
 
チラシの誤記載を信じて、そのまま記憶に留めるほど物好きな人がいるとは思えないが、音と違って、印刷物はそのまま残り得るところが怖い。おっと、オトも残るのだった。
 
肝腎の演奏のほうは、十分に楽しませてもらった。青木 エマ(ソプラノ)は文句無し、安心して聴けた。
 
イメージ 1櫻井 淳(テノール)も好い声を持っている。ただ、少し若いのか、飛ばし過ぎて、最後の2曲あたりは、ハラハラした。が、あからさまな破綻を見せずに歌い終わったのは、プロたる所以と言うべきか。