ランチタイムコンサート~ソプラノ?~メゾソプラノ? | 愛唱会ジャーナル

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久し振りのランチタイムコンサート、天気もよし、立ち食い蕎麦で昼食の時間を節約し、今日はダイヤの乱れていない電車に乗って副都心へ。

あらかじめ主催者のHPでソプラノ二人の共演と判っていたが、会場でプログラムを見ると、新人とヴェテランの組み合わせである。

ちらと引っ掛かったのは、新人を先順位に出していることであった。新人の売り出しのため、ヴェテランが引き立て役を務めるのかなと想像した。

演奏は二重唱「花」(滝廉太郎)で始まった。やはり新人が高音部、ヴェテランが低音部を担当した。息の合った美しいデュエットであった。

その後交互にソロで歌い、短い休憩を挟んで各20分程度のA,B二つのプログラムがあった。

新人さんはさすがに若さ一杯で、声の伸びがよく、技巧もかなりのレベルと見受けられた。曲末の最高音の聞かせどころでは不本意な尻切れトンボに終わったような印象はあるが、これから場数を踏んで力をつけていくのだろう。

一方のヴェテランさんは、円熟の境地、落ち着いた歌いっぷりで、演技力十分、勿論声も悪くない。役目柄、選曲も派手なものを避けているようだ(と思)った。

フランス歌曲がお得意ということもあり、シャンソン風の歌も含まれていた。それでも最後のソロ曲は張りのある高音で十分に聞かせてくれた。

満足して帰る電車の中で、ふと思った。あのヴェテランさんは、まるでメゾソプラノのようであったと。声の質や今日の歌の音域からはそのように思われた。

勿論、一人の歌手が場合に応じて異なる声域を担当する事はありうる。今日の彼女もそうだったのだろうとその場は納得した。

このランチタイムコンサートの実際の企画・運営は多数の演奏家を擁する音楽事務所によるもので、これからの開催予定が事務所のHPに先行掲示される。

来月の予定を見ようとそのHPを開くと、先ず今月のスケジュールが眼に入り、今日のプログラムを見たところ、なんと、あのヴェテランさんはメゾソプラノとなっているではないか。

もともとメゾソプラノとして歌っていたのだ。チラシなどでソプラノと書かれているから、聴くほうの頭はソプラノだと思い込んでいる。それなら、新人さんでもソプラノとして、掲載準が先になっても当然だ。

たまたま事務所のHPを覗くことが無ければ、あのヴェテランさんはソプラノ、として頭の中に固定されたことだろう。人は活字や看板には弱いのだ。

話はここで終わらない。

ヴェテランさんは二期会会員と紹介されているので、念のため検索してみると、そこではソプラノ会員に分類されているではないか。主催者側のチラシも、その意味では間違っていなかった。

そこでまた暇に飽かせて推理ゲームを展開すれば、

①彼女は声域が下がったので最近メゾソプラノに転向した、

②きょうはメゾソプラノとして歌った、ことが考えられる。

当管理人は、彼女の声域はメゾソプラノ向きに変わったが、属する声域の呼称はソプラノのまま据え置いている、と推論するが、どうだろう。