母が倒れて私が家事をするようになって、
我が家のお仏壇の中には
亡くなって50年を何年も過ぎた祖父の母と
同じく50年を過ぎた、
祖父母の、死産で亡くなった
双子ちゃんのお位牌があるだけだったので、
しばらくは母がしていたように
毎日お水を変えて蝋燭と線香を灯し、
おりんを鳴らしていました。
でも徐々にお仏壇を掃除するのが
面倒くさくなってきて
50年をとうに過ぎているからもういいか
と思い、扉を閉じるようになりました。
ところが、扉を閉じるようになって
半年も経たない頃に
長男おじさんの娘である従姉妹から
連絡があったのです。
「くぅちゃんちのお仏壇に
昭和の始め頃に死んだ双子のお位牌ってある❓」
「あるけど、なんで❓」
「ほんとにあるの⁉️」
と従姉妹はとても驚いていました。
「実はね、
妹が付き合っている人とのことで占いに行ったら、
その霊感占いの人にいろいろ言われたんだって」
「昭和初期に死産で生まれた
双子の女の子の、
先に生まれてすぐに亡くなった1人が
悪さをしているから、
すぐにお供養をする方がいい」
「女の子だから、家族の女性を羨ましくて
妬んで悪さをしている。
そこまでの悪意はないから
少し意地悪をしている程度のつもりみたい。
でもあなたたちの従姉妹は皆んな結婚に苦労する。
それにお母さんたちはみんな
頭の病気になっているでしょ」
と言われたというのです。
つづく…