「都市伝説セピア」はホラーの入り口だ | バリアフリーな世界

「都市伝説セピア」はホラーの入り口だ

都市伝説セピア (文春文庫)/朱川 湊人

¥500
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内容(「BOOK」データベースより)
人間界に紛れ込んだフクロウの化身に出会ったら、同じ鳴き真似を返さないといけない―“都市伝説”に憑かれた男の狂気を描いたオール讀物推理小説新人賞受賞作「フクロウ男」をはじめ、親友を事故で失った少年が時間を巻き戻そうとする「昨日公園」など、人間の心の怖さ、哀しさを描いた著者のデビュー作。






僕は都市伝説とかが好きだ。
「やりすぎコージー」という番組でいつも「都市伝説スペシャル」がやらないかと考えるほどだ(笑)



昔、学校で噂になったことがある。
「あのファーストフード店ではミミズの肉を使ってるらしいぜ」



怖い話もある。
ベッドの下に殺人犯が息を殺して寝転んでいた、という話は衝撃的だった。



あとカーナビが崖下を真っ直ぐ進め、という命令して、
運転手が寸前で気づいて停車させると、
カーナビは言う。
「もう少しだったのに」



ってな感じで、都市伝説が好きなのである。
それを見て、決まって兄は言う。
「嘘に決まってるじゃん!」



夢のない男(笑)



あ、そうそう、「都市伝説セピア」。
短編集なのだが、嘘なの?本当なの?という感じなのだ。



「フクロウ男」は衝撃的だ。
普通の小説のように、時を刻んでいくのではなく手紙という形式だ。



つまり、男が「フクロウ男」であり、それを告白していくのだが面白い!
文章が上手くて、すんなり頭に入っていく。
すごすぎる。



さて、その「フクロウ男」。
僕は前半の動機部分が気に入ってる。



僕の家の近所に、知的障害の少年がいた。
彼は大きくて優しく、小さい子が好きだったという。
しかし彼がある事件に巻き込まれ、それ以来、姿を消すことになった。



数年後、僕が公園を通り過ぎると知的障害の少年の名を聞いたのだ。
振り返ると、小さな子どもたちの会話で使われていた。
まさか、そんなはずはない。
あれは昔のことで知る由もないはずだ。



聞いてみると、その名前は優しい怪獣だという。
いじめっ子を退治してくれる大きな怪獣。
彼は語り継がれていたのだ――



ってな感じだ。



面白かった!