赫眼 | バリアフリーな世界

赫眼

赫眼 (光文社文庫)/三津田 信三

¥560
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内容(「BOOK」データベースより)
目を奪う美貌と、小学生とは思えぬ色香。転校生の目童たかりは、謎めいた美少女だった。学校を休んだ彼女に届け物をしに、少年が訪れた家の奥―そこには、あまりにも禍々しい何かが横たわっていた…(表題作)。合わせ鏡が作り出す無限に続く映像世界。その魔力に取り憑かれた男を襲う怪異とは(「合わせ鏡の地獄」)。書下ろし掌編を含む、悪夢のような傑作十二編。






ってのを、読む。



表紙から見ると、幼稚っぽい。
子ども向きかって・・・
侮ってた。



でも違う。
これは大人の方が、むしろびびる!



「ミステリー」と「ホラー」の要素を持っているらしい。
・・・確かに。



なかなかの衝撃度。
ホラーは初めてだったけど、魅せられる。
面白かった。
グロテスクな表現を使わずに、怖いと思わすとこなんて。



文体も好き。
では「赫眼」からの抜粋。



 髪の毛が長くて色の白い子で、両の瞳が非常に印象的でした。最初はなぜなのか分からなかったのですが、よく見ると右目よりも左目の虹彩が濃かったんですね。そのちぐはぐな両目で見詰められると、まるで快感と戦慄を同時に味わう気分を覚えて……。
 はっ? ああ、それが初恋だったんじゃないでしょうか?
 いえ……、いや……どうでしょう? 正直に言いますが、一目惚れに近い感情をすぐに持ったのは確かです。ただ、それも数日で冷めたと申しますか、そのうー上手く表現できないのですが……言わば見詰められた際に覚える快感よりも、いつしか戦慄の方が勝ってしまったと説明すれば分かって貰えるでしょうか。



こんな怪しい魅力を持つ転校生の家に、友人とともに届け物を持っていくことになった。
それ以来、友人と同じ悪夢を見てしまうのだ。
その時、友人が―――



オチがこんなに味を醸し出すなんて。
恐るべし。



「杯我男の恐怖」なんて、情景描写が美しくてもはや芸術。
世界観に引き込まれる。



主人公は小説家。彼が温泉につかっていると見知らぬ男性客。
男は昔のことを語り出す。
子どもを襲うという紙芝居を創ったことを――――